今日のお楽しみ。

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岸恵子さんの学生時代 

2020-05-06 12:25:00 | 日記
敗戦の爪痕がまだ癒えない時代。岸さんは県立の女子校に進学してはっちゃけた。本日の「私の履歴書」。

演劇と舞踊のサークルに所属し、週3でバレエ教室にも通う。その上、学級委員も務めていた。

ただ、英語と数学が苦手。
(あれ?後にフランス人と結婚するんじゃなかった? )

英語教師が岸さんを指名しようとするもんなら、「おなかに力を込めて先生をグッと睨む」。さすが後の大女優の睨みは凄かったに違いないでしょ。先生の目は泳いで隣の生徒、保谷さんを指した。(保谷さんのあだ名は面倒見がよいから「お姑さん」。って、ひどくない?せめてお母さんとか。まあ、面白いけどね。)で、そのことを早速ノートをちぎって川柳にしてクラスに回すという切れ者ぶり。なので、学友からは支持される反面、嫉妬され敵もいた。


ある時は、数学でひどい点数をとり大好きな担任の先生に呼び出された。「君は傲慢なんだよ。頭はすこぶる良い。ーー君にできないばずがないのにやろうとしない。立派な根性だ。」と怒られたが「人生は短いんだ。好きなことをやれ」と言われたそう。恩師もこの時から、岸さんの才能を感じてたのかもね。


岸恵子さんの履歴書には、経済の専門用語がまったく出てこないので、ほんとに読みやすいです。最初から最後まで理解できて(笑)、朝ドラのような清々しいエピソードにあふれています。









5月の「私の履歴書」岸恵子さん

2020-05-03 19:08:00 | 日記
大女優、岸恵子さんの執筆。本日の「横浜空襲」の描写が凄まじい!そして美しい。

空襲の朝、母親が山手公園へ逃げなさいと言って私(岸さん)を置き去りにし、隣の赤ちゃんを助けに行く姿が敏しょうな小動物のようで美しかった。

その後、公園に向かおうとするも兵隊に防空壕へ連れてこられる。が、暗い穴ぐらでひしめく人々をみて「ここにいたら死ぬ」と直感。地獄の地上に飛び出して、母との約束の松の木によじ登る。その時彼女が目にしたのは、なんと超低空飛行で機銃操作してきた米軍機パイロットの青ざめた横顔!!

なんという果敢な少女!まるで映画のような(実話だから凄い!)ミラクルな戦争体験!自粛しかできない自分の境遇に苛立ち、お茶を濁すようにやり過ごすしかないこの今の状況と、つい比べてしまう。本物の戦争なんか決してダメだけど、美化できないけど。防空壕に閉じ込められるより、自宅待機の方がマシ、そうかもしれないけど。怯えたり、助かったと喜んだり、起伏に富む戦争が面白そうに思えるのは、どうしたらいいんだ。
ただ、だらだらと続くこの状況、目に見えない敵とどう前向きに戦っていったらいいのか? 

専門家や政治家の顔を見て毒づくことしかできない。ものすごく大変であろうと思われる医療関係者に対してさえも、いいよな、頑張ることあって…と、卑屈になってくる。。

ただ、こうやって文句を言えるのが、まだマシかも知れない。…そうだ、毒づくことを許される世の中であることを喜ばなくてはならないかもしれない。あの戦争の時代では、許されないことだったようだから。