今日のお楽しみ。

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宮澤エマの ♪「真っ赤な太陽」

2022-05-31 23:19:00 | 日記
nhkの歌番組で、美空ひばり特集をやってた。誕生85年ということだ。
で、ヒット曲♪真っ赤な太陽を歌ったのが、宮澤エマさん。ゾゾゾッーとなったよ。鳥肌ものっていうのか。とても良かった。途中で、ギターのおじさんとデュエットになるのが、少し残念だったくらい。
このおじさんはおじさんでかつて、美空ひばりのバックバントで一発どりのレコーディングに付き合った有名なギタリスト。美空ひばりを始めて見た時、オーラのある人がいて、あのおばさんは誰だ?と思ったとエピソード語ったら、司会の谷原さんに、話さえぎられてたよ。

私は、オンタイムで美空ひばりの真っ赤な太陽を聴いてたけど、彼女は、タイトスカートをはいて、クネクネ踊りなが歌ってた。着物から解放されて楽しそうに見えた。

でも今日のエマさんは、真っ赤なフワッとした膝丈のドレスで、ほとんど動かず顔だけで情感たっぷりに歌ってた。熱唱って感じじゃないのに、何か引き込まれて目が離せない。彼女だけの世界が広がってた。ステキでした。



映画「帰らない日曜日」

2022-05-29 17:18:00 | 日記
1924年、第一次世界大戦後のイギリス。


天涯孤独のメイド、ジェーンが、ある名家の跡継ぎの青年、ポールと恋に落ちて…



とにかくジェーンが瑞々しい。ファーストシーンから、彼女の顔のアップが長く続く。ずっと見てても飽きない。あどけなさの中に意志のある目線、表情。金髪のウェーブが風に揺れている。
スタイルもちょうどいい。メイドの制服はシックで、額にまいたレースのスカーフ(名前を知らない)が可愛い顔を凛と彩ってて、キビキビ働くジェーン。
お買い物で外に出る時は、赤いロングコートをきて、籐の前籠がついた車輪の大きなクラシックスタイルの自転車にまたがって走る。(その、自転車ほしー)
ポールとの出会いもお買い物途中だった。

それから、しばらくしてふたりは、ポールの豪邸でふたりっきりで過ごせるチャンスが巡ってくる。確か母の日でみなが、豪華なピクニックに(ポールの婚約のお祝いもかねて)でかける。

婚約中のポールなのに、それを確か知っているジェーンなのに、ふたりにはまったく屈託がない。
ジェーンがポールの元を訪ねる時に着ていた白いコットンのブラウスがステキ。胸もとに黒糸で刺繍が施され、清潔感しかない。(そのブラウス、ほしー)そんなおめかしした彼女の服やコットンの複雑な下着をゆっくりと脱がしていく、ポールの繊細な手。ふたりは情熱的に愛しあったり、その後も裸のままゆったりと心のおもむくまま時間を過ごす。
だけど、ポールはやおらシャツをはおりポタンを締め始めた。邸内は好きに見ていいよ。キッチンのパイも食べていいよと言い残して、ピクニックに出かけてしまった。

ジェーンは、裸のまま寝室を出て、大きな階段を降りたり、大きな花瓶の花を手折ったり、天井まで届く書棚が壁一面にある書庫で本を手に取ってみたり.キッチンでは作業台の中央に残された大きなパイを切り分けた残りを少し食べたり。(このパイ、ホンマにおいしそー)まるで天使が遊んでいるよう。背中に羽根ついててもおかしくない。

イギリスの田園風景も広々と美しく、うららかな3月の陽に癒される。

ブッカー賞受賞の原作を女性監督が、穏やかに大胆に、そして戦争の哀しさを上品に撮った作品。

川上未映子氏のブッカー賞落選は、残念。また今度ということで。





「未来への10カウント」感想

2022-05-26 22:49:00 | 日記
今日初めてじっくり見た。
階段で男の子が、キムタクに詰め寄られてるシーン。なぜかその子が誰かに似てるなあ、誰だっけ?と考えてたら、その子がイジメをうけてると告白して、それを助けたのが、注目の村上虹郎くんだったのだ。やっぱ今輝いてるね!虹郎くん。バリバリの関西弁も板についてるし。(
朝ドラで学んだしね)もう、これ見な、何見んの?!とかじりついてしまった。
で、その後は、部外で暴力を振るった虹郎をボクシング部の部員たちは、許せるのか?まるで、道徳の時間のような話合いがはじまった。粗暴な奴は許せない、普段から態度悪い。一方、イジメを助けるなんて凄い。などと実際ありがちな本音トーク全開で面白かった。でどうなるか?
オラオラ系の虹郎くんは、この役が私が見た中では一番似合ってる。本領発揮かな。前髪長めで哀愁があるのもいいねえ。キムタクもいつのまにか、いいシワ顔に刻み始めたね。でも、早め打ち切りだそうで、残念。見てなかった私がいうのもなんですが。

あと、プレバトの消しゴムハンコの先生の手直し作品なんですが。生徒の余白あるというか余韻がある作品をどんどん盛り盛りにしていくのは、どうなんでしょうか?
で、ジュニアに甘い気もします。まあ、芸術は好き好きですが。



難解!「佐々木、イン、マイマイン」は桜庭一樹氏オススメ

2022-05-24 23:32:00 | 日記
「佐々木、イン、マイマイン」は、DVD化された時に、評論家がまあまあ褒めてたので観た。
でも、知ってる役者がひとりも出てこないし、きっと新人監督が、初めて長編に挑戦して、ちょっと未熟で変わった映画が出来ました。ってところかな?と勝手に解釈して終わらせていた。

ところが、今回、桜庭一樹氏の「少女を埋める」に「最高の映画だったから百回観て」と紹介されていた。(百回読め、血と肉になる。は佐々木のセリフ)
えっ?あの佐々木、イン、マイマインを?そんなにいい作品だったの?

「佐々木という、親からネグレクトされていた高校生の同級生を巡る出来事から、仲間たちの青春が終わっていく姿を描く物語。これは本当に素晴らしい映画だった」(本文より)
それで遠くの大きいTSUTAYAまで走り、2回目の視聴をすることにした。
桜庭一樹氏の解説を読んで、鑑賞してみるとなんと!見逃してる部分が山のようにザクザクと見えて来た。そして、じわじわ心に沁みてくる。あと、朝ドラに出演していた村上虹郎さんが熱演してるのも発見した。

桜庭一樹さんは、佐々木の一目惚れシーンに感激していた。顔で選ばす、女の子の歌の選曲に惚れたのが流行りのルッキズムと関係なくとても自然な流れで描かれてるのが良かったと書かれていた。

私が一番印象的だったのは、佐々木が、同級生のユージに「お父さんは?」(佐々木の父はほとんど家に帰ってこない。)「警察には?」と聞かれると、「行った」と応える。ややしばらくしたあと、佐々木が涙目になりながら「…ユージ、やりたいことやれよ。お前、大丈夫だから」と励ますシーン。佐々木が親に放置されているという過酷な状況にいて、本当は励まされたいのは、佐々木自身のはず。なのに佐々木自身、そのことから目をそむけようとするかのように人を励まし、カラ元気を装う。もしくは、自身をも励ましてるのか…
高校生のユージには、なんと言っていいか分からない。
むなしさが胸を突く。
強く生きて、などと簡単にテレビやドラマは言うけれど、土台が弱い環境下で育った人にどう強くなれと?
せめて、ユージ(彼もボケ始めた?祖母と2人暮らしのよう、ヤングケアラーか?)のように、誠実に彼に接して行きたい、自分ならそうしたいと思った。

アダムドライバーが若い「ヤングアダルトニューヨーク」

2022-05-21 23:29:00 | 日記
2016年の映画。TSUTAYAで発見。

一度見て、ふんわりと分かったけど、もう一回見てかなりわかって、もういいかな、と思ったけど、吹き替えがあることに気づいて、もう一回見出すという。。
いや、ほんと、吹き替え見ときゃよかったわ、最初から。そしたら、もっとわかりやすかったし、もっと笑えた。ニュアンスが伝わってくる。笑いのツボも。

とにかくアダムが若い!まだ6年ぐらい前なのに、27才の役でオシャレ。そして、背が高くて大きい。なので、情けない中年役のベンステイラーを上からガバッとハグすると、ベンがちっちゃく見えて、それが彼らの性格まで現してて面白かった。アダムって、やっぱり面白いね。動きが。感謝、感謝、って本当はだましてるんだけど、手を合わせるんだよ。日本人みたいに。ハウスオブグッチでも、自転車乗ってたけど、ここでも、カッコよく手放しで自転車乗ってた。あとベンの、こどもの向け食品のCMの声マネが上手くてさすが。(ここは吹き替えじゃない方がよかった。)すべってしまうんだけどね。とにかく、ドキュメンタリー作家の話だから、その内容が難しいけど、体勢に影響なし。面白かったです。




あと、今日の鎌倉殿の13人は、義経の農民しながら作戦練ってたってのが、可愛いなあと。芸能界から距離を置きたいとか言うのは、ひょっとして田中泯さんの影響なのかと憶測してしまった。泯さんは、寝所から立ち上がり庭の木の下で舞うように亡くなったような。
それにしても、ラストで頼朝が義経の首を前にして、しおらしく涙するのは、イラッとした。お前が仕組んだんやないんか、と。そんなお涙頂戴はお粗末なだけ。