映画館の地下に金券ショップがあったのでお安く1650円で映画チケット購入。得した気分でシネコンの機会操作してたら、60歳以上1200円との表示が。大ショック!!
私60になっとるやん!そんなご優待システムがトーホーにあったとは知らなんだ!結果、450円も損。
で、めったに映画館で食べ物買わないのに、その日に限って時間なくピザとジュースを買って、座席でホッと一息ついて、ピザを一口くちにいれた。すると、すぐ始まり、目の前にどーんと現れたのが肥溜め。うー、うー、口の中でピザが、モグモグ…モグモグ、どうすれば。肥溜めをかき回すシーンが続いてる…
ああ、この映画、そういう映画だったわ。坂本監督がインタビューで答えた。
映画は、ほとんど白黒で(きっとウンコのリアルを消すため!時代劇を意識してというよりは。)うんこ💩は作り物です。って監督はハッキリ言ってた。だから、大丈夫。ピザ飲み込んでも、と自分を納得させてピザを食べ続けたのだ。
映画の話に戻るとつまり、この映画は、江戸時代、畑の肥料にする人のウンコを買っては、売り歩く逞しい池松壮亮、クズ拾いでのち池松の弟子になる寛一郎、そして落ちぶれた武家の娘、黒木華の3人が主人公だが、とにかく黒木華が生き生きと美しく活写されていて、これまで観た一番じゃないかと思った。
武家の娘らしくしゃきっと着物を着こなした姿。朝の光を浴びて顔を洗う黒木華。ここはカラーのシーンでなんとも眩しい。(あと、もう一か所ぐらいカラーの場面があったが忘れた)
首に傷を負って、瀕死の息づかいの黒木華。どれもこれも自然でそこにいるだけの黒木華のリアルな映像美に、息をのむ。日本髪が似合うというのも勿論だが。
寛一郎もきれいな顔が印象的。初めて正面から見たけど。佐藤浩市と親子共演だね。