新宿御苑は、信州高遠藩主内藤家の屋敷跡。
明治時代、皇室の庭園となり戦後1949年に国民公園として一般公開され、現在は環境省の所管となっています。
温室のそばに、天皇・皇族が温室見学やスポーツ(テニス・ゴルフ)の休憩所として使われた洋館があります。
月2回特別公開があるというので行ってみました。
公開は午後3時まで。もう2時を過ぎているので、急いで向かいました。
玄関ホールで、パウチされた案内パンフレットを借りて見学しました。
本に載っていたので見に来たと告げると、ボランティアの方が、丁寧に説明してくれました。
あくまでプライベート用で、迎賓館としては使われなかったそうです。建物内は、撮影禁止でした。
どの部屋も、中へ入ることはできず、入り口から見学しました。
絨毯は、現在は大きいものを作れるけど、当時の手法を再現して90㎝幅のものを敷き詰めたのだそうです。
大正時代にスポーツを楽しんだ後のために、殿下・妃殿下・おつきの者用(男性用と女性用)の浴室が増築されました。
新宿御苑でスポーツだなんて、想像できないけど 当時は優雅なひとときを過ごされたことでしょう。
2001年、大正13年当時の姿に復元する保存修復工事が完成しました。
建築様式は、当時アメリカで流行したスティック・スタイルだそうです。
軒下の飾りが、レースの縁飾りのよう。
公開時間が過ぎると、窓のカーテンは閉められてしまいました。
木々に葉のない季節なので、建物が良く見えます。
◇新宿御苑旧洋館御休所
竣工 1896年
設計 宮内省内寮
所在 東京都新宿区内藤町11
特別公開■第2・4土曜日 10:00~15:00
おすすめ度★★★☆☆(3.5)
苑内は、いろいろな花が見頃を迎えています。広々とした新宿御苑で、春を探してきました。
私もいつか、好きな建物の説明ボランティアとして働いてみたいな。
2009.2.21