あなたの遺影を
座した大衆の中で見つめた時
あの見えないゴールテープを
色違いのユニフォームで着飾る
他人に奪われた後、
虚な仲間の顔が目の前にあった時
川を渡す橋の分かれ道
明日から見ることのない人間に
「また明日」を告げた
その夜にかかる家の電話をとった時
固まった私の(何か)が
誰かに分かるはずがない
写真を見てその時を振り返った
私自身ですらも分からない
空中分解を無限に繰り返して何年目?
唾を歯の間で行き来させながらも
喉を通わせないイヤらしさを含ませた
落ち続けて止まらないのだけれども。
締め付けられる一部分が急所だった。
神を呪って私を殺していった。
そんな一瞬の写真を私は何枚も何枚も
宇宙に浮かぶカケラから覗き見をして
抗い続けて、
また、繰り返していった
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