ユーキャン詩集

創作した詩を不定期投稿していきます!感想などございましたらぜひコメントください!時々、旅日記なども載せます!

不可視不可思議

2018-07-25 15:00:06 | 創作(詩)
生い茂る雑草
流れる風に擦れる葉
重さに耐えられず落ちた木の実
池の中の鯉の鱗 眩しい

誰の土地でもないし
誰も咎めない

こいつはわたしのもんだ!

木の実に飛びつく
蹴り上げた土のカーテン
足跡を彫られた地面

木の実に向かって集中線
茶の点から
上下部のくぼみに
皺の影

目の前まで迫る木の実
開いた口から滴る液

もう木の実しか見えなかった
そんなわたしに空が見えた

映像はここでおしまい。

空は草の隙間に見えていて
ただただ、筆で殴ったような曲線の
灰色だった。

金色向日葵サケマシタ

2018-07-15 12:30:28 | 創作(詩)
太陽の下
一面の金
向日葵の群れ
もげかける首の根を割きながら
届かぬ想いを募らせて

霜の消えた朝 日の出前
地の熱が冷えるその時まで
呼吸し続けた金色の
登る顔からこぼれる笑みの先
雑な鶏のラッパ演奏に
苦笑い

蛙の大合唱
芋虫の行進
アゲハの飛翔
日の出

顔が引っ張られた!
嗚呼
カラダが、浮く。

届かない想い
私たちは顔を伸ばして
首根っこを浮かせて、浮かせて。

正午

嗚呼。
立派な向日葵、サケマシタ。