餅をつく言いつけを守る長耳の少女
その小さな体をしならせて叩く一発の重み
月を簡単に破壊した
されども
臼と杵はヒビも入らず光沢を放つ
二発目、三発目
夜の月は臼の下から欠けていく
しなる体は少女の命
また一人で激しく餅をつく
欠けたかけらはソラを流れて地に堕ちる
少女が叩く度にかけらは堕ちる
手を合わせて願をかけよ
さすれば幸を与えよう
歪な餅を少女は堕とした
そんなに食べたきゃあげますよ
願はかけても捕りはせぬ
地面に餅が溢れて流れた
ついても食べない餅をつく
月に置いても食う者おらず
地に堕としても捕る者おらず
貯まる餅に足を取られて少女がコケた
地上で木枯らし
初観測
その小さな体をしならせて叩く一発の重み
月を簡単に破壊した
されども
臼と杵はヒビも入らず光沢を放つ
二発目、三発目
夜の月は臼の下から欠けていく
しなる体は少女の命
また一人で激しく餅をつく
欠けたかけらはソラを流れて地に堕ちる
少女が叩く度にかけらは堕ちる
手を合わせて願をかけよ
さすれば幸を与えよう
歪な餅を少女は堕とした
そんなに食べたきゃあげますよ
願はかけても捕りはせぬ
地面に餅が溢れて流れた
ついても食べない餅をつく
月に置いても食う者おらず
地に堕としても捕る者おらず
貯まる餅に足を取られて少女がコケた
地上で木枯らし
初観測