ユーキャン詩集

創作した詩を不定期投稿していきます!感想などございましたらぜひコメントください!時々、旅日記なども載せます!

記憶共有媒体

2019-06-09 15:39:02 | 創作(詩)
キーホルダーを見つめて下を向いた。
蛍光灯は髪に光を遮断されて歯ぎしりした。
自動機を搭載したお喋り特化マシーン集団の中の君。
情けという意味ははき違えた集団の中で下を向く彼女に。
沸沸と苛立つマシーンが一体居た筈だった。

劣化版だと思うこともなく
しかし次世代マシーンだと急に目が輝くこともなく
ウンコを床に擦り付ける猫だったかな?
キーホルダーを見て僕の特技が発動したのだった。

短く小さな餌を分けてもらう。
不思議と少しずつ大きく多くの餌を得たいと思うようになった。
クローズトークの山は地震によって崩れ落ちる。
小さなテキストにいつか画像が添付されてカメラのレンズは仕事が増えた。
音の高さも上がって特技は僕と君だけのものになった。

そう。
こんなデータをUSBが記憶していた。
雲を両手で包む夢。
地の祝福を四肢で受ける感覚。

ロボットの僕の昔の話。
折れ線グラフに小さな凹凸。

手から溢れたサイクロン

2019-06-07 00:45:31 | 創作(詩)
君と僕のすきは繋がっていたはずなのに
ほつれて切れていったんだ
繋がったのは汗にまみれる時くらい
だんだんと僕は消えてって
君はだんだん薄れていって
そしてすきは影を生んだ
髪の毛が落ちた
細かなチリが付着した
そして埃が舞った
そんなすきは誰かの掃除機に吸い取られた
吸引力が変わらないなんて迷信で
人が変わればそれも変わるさ
まっさらになったすきは
僕と君でなく別の人で
僕とのすきはサイクロンの様に
渦巻きながらゴミ箱へ捨てられた

萌やしてもらうのは水曜日
猫とカラスが喧嘩した