ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.118
(2025.1.16 報告)
(「国際反ファシスト世界フェスティバル」 要約)
・ 1月10日のベネズエラ大統領就任式を挟んで、1月9~11日、首都カラカスで「国際反ファシスト世界フェスティバル」が開催され、125ヵ国から2,000人を超える代表者が集結。 / このフェスティバル参加者は、10日の就任式にあわせてマドゥロ大統領を支持する「グランド・反ファシスト・マーチ」を開催し、ベネズエラ人民の大規模なマドゥロ大統領支持行動に合流。 / 大統領就任式は、反政府勢力の妨害活動をすべて抑え込み、無事終了。
・ 「国際反ファシスト世界フェスティバル」では、第3回「国際コミュニケーション会議」、「ボリバル革命の継続、反ファシズム闘争、多極化」フォーラム、その他さまざまな分野別フェスティバルが行われた。 / 「反ファシズム闘争における女性」「若者と学生:多極世界構築の先駆者」「社会運動とグローバルな大衆運動」「抵抗する労働者」「植民地主義とファシストに対する先住民の闘争」など。 / ベネズエラは、「反ファシスト・インターナショナル」の創設を提案した。既に77カ国が自国でそれを組織しようとしている。
・ デルシー・ロドリゲス副大統領は、このフェスティバルの開幕演説で、ファシズムとの闘いにおける団結の重要性を強調した。 / 「ベネズエラでは、ボリバル革命を通じて戦略的にファシズムを打倒してきた」「私たちはこの地にファシズムの墓穴を掘る」「ベネズエラは、ラ米におけるファシズムの墓場となるでしょう」と述べた。 / また、昨年9月にカラカスで「世界反ファシスト会議」が開催されて運動が本格的に開始され、その後11月に「反ファシスト議会フォーラム」と「反ファシスト青年フォーラム」が開催されたが、それらをさらに拡大し深めなければならないと指摘した。 / さらに、ファシズムが全世界で拡大していることを指摘し、「時間を無駄にできない」「今こそ人類がファシズムとの闘いに団結すべき時」であることを強調。 / 特に、パレスチナの人々への支持を表明し、「常軌を逸した、反人間的な、異常な」大量虐殺を「正常なことと思わせ」ようとしていることを非難し、「地球全体ですべての国でパレスチナ人への支持表明が見られる」ことを指摘した。
・ マドゥロ大統領は、「広範で多様な反ファシスト世界同盟の形成に向けて前進しなければならない」と宣言。 / 「ベネズエラ、ニカラグア、キューバ」が、「ファシズムとの闘い、再植民地化との闘いの中心にいる」と指摘。
(昨年9月の「反ファシズム世界会議」 要約)
・ 昨年9月10~11日に第1回「世界反ファシズム会議」がカラカスで開催され、95ヵ国から300人以上の代表者が集まった。 / ロドリゲス副大統領は、「ファシズムが地球全体にその触手を広げるのを防ぐために、私たちは心をひとつにして団結しなければならない」と強調した。また、パレスチナはファシズムに抵抗する人々の表現であるとして、パレスチナの人々を称賛した。 / ディオスダド・カベージョ内相は、ファシズムのグローバル化に対応するため、「反ファシズム・インタナショナル」の設立を提案した。
【なお、カリブ諸国の代表団がベネズエラの役割を高く評価した「宣言」を発表した。それを最後に付けている。】
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(「国際反ファシスト世界フェスティバル」)
teleSURtv.net 12 de enero de 2025 (スペイン語)
Presidente Maduro: Venezuela, Nicaragua y Cuba están en el epicentro de la lucha contra el fascismo (マドゥロ大統領: ベネズエラ、ニカラグア、キューバはファシズムとの闘いの中心地である)
ニコラス・マドゥロ大統領は、1月11日、「国際反ファシズム世界フェスティバル・新世界のために」の閉会式で、ヒトラーのナチズムに対する赤軍の勝利から80年が経ち、ベネズエラ、ニカラグア、キューバは、ラテンアメリカとともに、ファシズムとの闘い、再植民地化の努力との闘いの中心にいると述べた。 / 会議に出席した125カ国から集まった数千人の代表者の前で、ボリバルの指導者は、「我々は勝利し、ますます強くなっている」と述べた。 / 彼は、「反ファシスト・インターナショナル」の現存する77の世界支部が、平和、民主主義、人民の発展のための偉大な反ファシスト世界同盟の形成のために前進すべきであると考えた。
CON EL MAZO DANDO 11/01/2025 (スペイン語)
Emiten Resolución del Festival Mundial de la Internacional Antifascista Por Un Nuevo Mundo
(「新世界のための反ファシスト・インターナショナル」の世界祭典の決議が発布される)
1月11日、「反ファシスト・インターナショナル」新世界フェスティバルの閉幕式で、2,000人を超える社会運動の代表者とニコラス・マドゥロ大統領が最終決議を発表した。 / この文書では、次の 12 の重要なポイントを強調している。 / 1).「反ファシスト・インターナショナル」事務局の支援のもと、各国、各地域、各大陸において、「反ファシスト・インターナショナル」支部の組織化と強化を、我々の領土から世界のプラットフォームに向けて進めていく。 / 2).「反ファシシスト・インターナショナル」のシンクタンクの創設と実施。各国、各地域、各大陸における戦略分析と反ファシズムの実践の場を確立するために、「カラカス・フォーラム」を招集。「反ファシスト・インターナショナル」事務局が主催する大規模な「世界シンクタンク会議」を2025年前半に開催することが提案されている。 / 3).来たる3月に「新世界の苗床」トレーニング・キャンプを開始する。これは、この協定に参加する若者の仲間による取り組みである。このプログラムと取り組みの目的は、世界中の若者を、新しい世界の建設に取り組むリーダーとして育成することである。 / 4).宗教界の「世界反ファシスト会議」の開催。 / 5).グローバル・サウスの政治教育学校の国際会議の開催。 / 6).各組織内の大衆基盤に反ファシズム運動を根付かせるために、地域社会のイニシアティブを発展させる。 / 7).3月8日に「反ファシスト・フェミニスト・インターナショナル」が発足する。 / 8).我々の大陸の先住民による「世界反ファシスト会議」を開催する。 / 9).ファシズムとその類似表現に立ち向かうための法的・立法的戦略を確立するために、2025年にファシズムに反対する法律家の世界会議開催を呼びかける。 / 10).世界の人々に、集団的存立の手段としての「反ファシスト・インターナショナル」を強化するよう呼びかける。 / 11).25 年を平和、公平、解放の世界に向けた節目の年にする。 / 12).125ヵ国以上から集まった政党、文化団体、大衆団体、知識人、先住民、若者、学生、労働者、国会議員、コミュニケーター、著名人が、ベネズエラ国民とその指導者ニコラス・マドゥロ大統領へのコミットメントを強調する宣誓を行なった。
teleSURtv.net 11 de enero de 2025
Delegados del Festival Mundial Antifascista resaltan los resultados del encuentro
(「世界反ファシストフェスティバル」の代表者が会議の結果を強調)
「反ファシスト・インターナショナル」の世界フェスティバルの最終宣言では、さまざまなテーマについて数日間に及ぶ討論の末、125カ国から集まった2,000人を超える代表者が、共同戦略を通じて自国におけるファシズムと闘うことを約束した。
teleSURtv.net 11 de enero de 2025
Venezuela llama a crear una alianza global antifascista para defender la paz y la autodeterminación de los pueblos (ベネズエラは、平和と民族の自決を守るために世界的な反ファシスト同盟の創設を呼びかけている)
「我々には、アメリカ全土を救い解放するという大きな使命がある」とマドゥロ大統領は述べ、近隣地域や農村から大学やソーシャルネットワークまで、社会のあらゆる面で動員することの重要性を強調した。 / 「この運動は、平和、民主主義、諸国民の発展のために、広範で多様な反ファシスト世界同盟の形成に向けて前進しなければならない」と大統領は宣言した。
Orinoco Tribune January 10, 2025 Alba Ciudad
Delcy Rodríguez Inaugurates International Anti-Fascist Festival: ‘Venezuela Will Be Fascism’s Tomb in Latin America’(デルシー・ロドリゲス、「国際反ファシスト・フェスティバル」を開幕: 「ベネズエラはラテンアメリカにおけるファシズムの墓場となるだろう」)
ベネズエラのデルシー・ロドリゲス副大統領は、ファシズムとの闘いで団結すべき時が来たと述べた。なぜなら、闘いが延期されれば、「おそらく人類はもう存在しなくなるだろう」からだ。ロドリゲス副大統領は、1月9日、ベネズエラのミランダ州ラ・カルロタのコンベンション・センターで1月9日から11日まで開催される「新世界のための国際反ファシスト世界フェスティバル」(the International Anti-Fascist World Festival for a New World)の開会式でこのコメントをした。 / 「ベネズエラは、ラテンアメリカにおけるファシズムの墓場となるでしょう。チャベス大統領以来、そして今日、ニコラス・マドゥロ大統領とともに、ボリバル革命を通じて、私たちは戦略的にファシズムを打倒してきているのですから」と彼女は述べた。「ファシズムが二度とこの大陸で人間の生命を私物化することができないように、私たちはこの地にファシズムの墓穴を掘るのです」と。 / 「昨年9月にカラカスで開催された ‶世界反ファシスト会議″から始まったこの空間は、さらに拡大され深められなければならないと私は確信しています」と、彼女は、昨年カラカスで開催された ‶第1回反ファシスト会議″に言及しながら続けた。「11月に ‶反ファシスト議会フォーラム″が開催され、その後 ‶反ファシスト青年フォーラム″が開催されて以来、推進チームが行なってきた活動は評価できます。それは、ファシズムが人類と地球を乗っ取ろうとしているこの時代に求められるネットワークを作り上げることなのです。」 / 彼女は、また、時間を無駄にできないことも強調した。「今こそ人類がファシズムとの戦いに団結すべき時です」と彼女は強調した。「もう時間はありません。明日はありません。先延ばしにすれば、人類はもはや存在せず、人々はもはや存在せず、国家と人間の生活を乗っ取ろうとした企業だけが残ることになるでしょう」と。 / 彼女は、‶世界反ファシスト会議″がベネズエラのことを考えて開催されただけではなく、「ファシズムがヨーロッパ全土に拡大し、ファシズムとそのシオニスト的表現がパレスチナの人々を殺戮している今日、人類が直面している深刻な課題」であることも認識して開催された、ということを強調した。 / 「私たちは9月にそれを述べました。ヨーロッパで拡大しているネオファシスト・ネットワークは大きな懸念事項であり、ヨーロッパでは17か国、726の組織でそれが見られ、地図がファシズムに変わっていくのがわかります」と彼女は警告した。 / 彼女は、さらに、技術分野の進歩がファシズムを飛躍的に広めることを可能にし、ネオファシストの表現を後押ししていると強調した。「人工知能、ソーシャルメディア、そしてこれらのデジタル・プラットフォーム、その所有者たちの意図が今日提起している諸課題を知るために、それを理解する必要があります」と彼女は述べた。 / アメリカ大陸のファシズム ロドリゲス副大統領は、各時代には資本主義モデルの発展に基づく独自のファシズムがあり、現在ヨーロッパを悩ませているファシスト・ネットワークはアメリカ大陸でも存在感を高めていると説明した。 / 彼女は、「今日、大統領職に就いて権力を握っているファシストの犠牲者となっている」アルゼンチンの人々への支持を表明した。 / 彼女は、また、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、米国、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、メキシコ、ベネズエラで、「今日、ファシズム、ネオファシズムの傾向を持つ運動や政党がある」と指摘した。 / パレスチナへの支持 ロドリゲス副大統領は、シオニスト国家によって行われている進行中の大量虐殺に苦しむパレスチナの人々への支持を表明し、それを正常なものとする(normalize)あらゆる試みを非難した。「最近を特徴づけるものがあるとすれば、常軌を逸したもの、反人間的なもの、異常なものを、つまりパレスチナ人に対する大量虐殺を、正常なものとする意図(the intention to normalize)である」と彼女は述べた。 / 「何千何万人もの子どもや女性を殺害し、パレスチナ人の権利を破壊したこのような規模の虐殺を、どうやって正常なものとすることができるのか」と彼女は疑問を呈した。「彼らは私たちにそれを正常なことと思わせ、決して受け入れられるべきではなかったことを、正式なものとしている(formalize)。だからこそ、地球全体、すべての国でパレスチナ人への支持表明が見られるのだ」と述べた。
Peoples Dispatch January 09, 2025 by Monyse Ravena
Venezuelan Vice President denounces neo-fascist right wing and guarantees Maduro’s inauguration: ‘Here we are and here we will remain’(ベネズエラ副大統領がネオファシスト右翼を非難しマドゥロ大統領の就任を保証: 「我々はここにいるし、ここにとどまる」)
「国際反ファシスト・フェスティバル」は、ベネズエラの首都、ベネズエラ人が国際反ファシズム首都と呼ぶカラカスで、1月9日から11日まで開催される。100カ国以上から2千人の国際ゲストがカラカスに集まり、再選されたニコラス・マドゥロ大統領の就任式にも出席する予定。ベネズエラの民衆組織や政治組織もフェスティバルに参加する。 / ベネズエラは、「反ファシスト・インターナショナル」の創設を提案した。このプロセスにはすでに32カ国の国民議会議員の会議と「国際青年会議」が含まれており、77カ国が自国で「反ファシスト・インターナショナル」を組織しようとしている。
teleSUR January 9, 2025
World Anti-Fascist Festival Kicks Off in Venezuela
(ベネズエラで「反ファシスト世界フェスティバル」が開幕)
このイベントは、ニコラス・マドゥーロ大統領の2025~31年の就任式の前夜に開催される。1月9日~11日に、カラカスのラ・カルロタ・コンベンションセンターで2,000人を超える参加者が「反ファシスト世界フェスティバル」に参加する。 / この国際イベントでは、労働者、農民、若者、社会活動家が、国家の主権に対する新自由主義の攻撃に対応するための集団行動について話し合う。 / このフェスティバルでは、第3回「国際コミュニケーション会議」が開催され、ベネズエラのデルシー・ロドリゲス副大統領が主導するフォーラム「ボリバル革命の継続、反ファシズム闘争、多極化」も開催される。 / 次のテーマに焦点を当てた分野別フェスティバルも開催される。「反ファシズム闘争における女性: 解放的フェミニズムの構築」「若者と学生: 多極世界構築の先駆者」「社会運動とグローバルな大衆アジェンダの表現」「抵抗する労働者: 21世紀の労働組合主義と反ファシズム」「植民地主義とファシスト搾取主義に対する先住民の闘争」。 / フェスティバル参加者は、1月10日、国会で宣誓するニコラス・マドゥーロ大統領を支持する「グランド・反ファシスト・マーチ」を開催する。
(昨年9月の「反ファシズム世界会議」)
Orinoco Tribune September 11, 2024
Venezuela’s Vice President Calls For Global Anti-Fascism & Support for Palestine
(ベネズエラ副大統領、グローバルな反ファシズムとパレスチナ支援を呼びかけ)
デルシー・ロドリゲス副大統領は、人類の平和を守る偉大な反ファシズム運動を創設し、ファシズムの過激な潮流と闘うよう世界の人々に呼びかけた。 / 「ベネズエラへ、この世界会議へようこそ。このファシズムの過激な潮流を打倒するために、私たちの声が高まり、団結しますように」と、ロドリゲス副大統領は95カ国の代表団を前に述べた。彼女はさらに、「ファシズムが地球全体に触手を広げるのを防ぐため、私たちは心と魂を一つに結集しなければなりません」と付け加えた。 / パレスチナ 副大統領は、フォーラムの参加者にパレスチナの人々を称賛するよう求め、パレスチナはファシズムに抵抗する人々の表現であり、決して諦めない人々であると述べた。
teleSUR September 11, 2024
Venezuelan Minister Cabello Calls for the Formation of the International Against Fascism
(ベネズエラのカベージョ内相、「反ファシズム・インタナショナル」の結成を呼びかけ)
帝国主義がベネズエラに対する計画に成功すれば、他の国でも同様の計画が実行されるだろうと警告。 / 9月11日、ディオスダド・カベージョ内相は、現在のファシズムのグローバル化に対応するため、「反ファシズム・インタナショナル」の設立を提案した。
teleSUR September 10, 2024
The World Congress Against Fascism Kicks Off in Venezuela
(「反ファシズム世界会議」がベネズエラで開幕)
ベネズエラ副大統領デルシー・ロドリゲスは、第1回「反ファシズム、反ネオファシズム、および類似表現の世界会議」の開幕に集まった世界中の数百人の市民を歓迎した。 / 「9月10日と11日、ベネズエラは、ファシズム、ネオファシズム、そしてあらゆる憎悪の表れとの闘いの中心地となるでしょう」「第1回世界反ファシズム会議には、世界95カ国から300人以上の代表者が集まる」「ファシズムが地球上のすべての場所を占領したら、住む場所がなくなるでしょう」と彼女は警告し、世界の人々に反ファシズム運動を強化するよう呼びかけた。
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(カリブ諸国代表団による「宣言」)
カリブ諸国代表団は、次のことを宣言する。
1. 我々は、ラ米カリブで「反ファシスト・インターナショナル」を立ち上げる最初のステップを踏み出すにあたり、ベネズエラ・ボリバル共和国が果たしている積極的な役割を全面的に支持する。
2. 我々は、この世界的イニシアチブの一翼を担う意思を示した他のすべての国や社会運動の後援(backing)を全面的に支持する。
3. 我々は、ニコラス・マドゥロ大統領がウゴ・チャベス大統領からPSUVの指導権を引き継いだ2013年以降にベネズエラ・ボリバル共和国の政府が進めてきた進歩の継続を、全面的に支持する。
4. 我々は、マドゥロ大統領の3期連続の就任と、これからの6年間の任期中に実施される「7つの変革」を全面的に支持する。
5. 我々は、ベネズエラ国内外のファシスト勢力および極右勢力による、マドゥロ大統領、PSUV、ベネズエラ・ボリバル共和国を不安定にし弱体化させようとする継続的な努力を、全面的に糾弾する。
6. 我々は、選挙で選出されて2025年1月10日に120ヵ国以上からの2,000人以上の代表者が出席する中で就任したマドゥロ大統領以外の人物を、バイデン政権が退任の数日前に「ベネズエラの大統領」と認めた決定を全面的に糾弾する。
7. 我々は、また、マドゥロ大統領が2031年までの3期連続の任期で就任したその日に、1期で退任するジョセフ・バイデン米大統領が、マドゥロ大統領の首に2,500万ドルの懸賞金を懸けるというばかげたファシスト的決定を下したことを、全面的に糾弾する。また、我々は、国連と米州機構にも、退任する米国大統領のこのファシスト的な提案を糾弾するよう要求する。これは国連と米州機構の憲章の下でも違法だからである。
8. 我々は、1999年にチャベス大統領がボリバル共和国を樹立して以来、30回の国政選挙のうち28回でPSUVが勝利してきた後、ベネズエラの反政府勢力、一部のラテンアメリカ諸国の現在と過去の大統領、米国政府および欧州に拠点を置く政府、そしていわゆる ‶人権団体″などによる、マドゥロ大統領とPSUVの弱体化を狙った失敗した試みを完全に拒絶する。
9. 我々は、「反ファシスト・インターナショナル」が最終的にラテンアメリカでファシズムを葬り去るという目的を達成するのを熱望し期待している。
10. 我々は、ウゴ・チャベス大統領が構想し開始したボリバル社会主義革命と、マドゥロ大統領とPSUVがあらゆる困難を乗り越えてそれを継続することへの、永続的支持を改めて表明する。
【teleSUR January 13, 2025 (Caribbean Delegations Issue Final Declaration at Closing of International Anti-fascist World Festival in Venezuela)より】