9月9日(水)の報道ステーションは二人の元自衛官が戦争法の危険性を訴え、なかなかいい内容でした。一人はサマワ駐留の経験から特に後方支援の危険を、もう一人は米国の戦争のために命をかける愚かさを指摘していました。
元自衛官が“自衛隊のおかげで国の安全が守られてきた”と言うのではなく、“憲法9条のおかげで戦争をせずに済んだ、平和が保たれてきた”と言うのは意外であるとともに、9条が政府に押しつけてきたものの大きさを再認識させられました。そして「専守防衛」からの安倍戦争法の大転換ぶりが伝わってきました。
■村中清二氏 元第二次イラク復興支援群 副群長
迫撃砲弾がサマワ宿営地の近くに落ちた。
10回以上攻撃を受けた
安全な後方支援などあり得ない
米軍はたえず自衛隊のそばを動いている。
路上爆弾で攻撃されることがある
後方支援で任務遂行する以上は常に攻撃を受けることを考えなければならない。
任務が広がれば相手に接する場面も増える
「リスクが少なくなる、「リスクがない」などありえない。
だれが責任を取るのか。
解釈をころころ変えて行かされる隊員はたまらない。
■西川末則氏 元海上自衛隊海曹長
一ヶ月ほど前海上自衛隊の入隊式に招かれて新入隊員をみて、安保法制に反対しなければと思った
ことが起きたとき一番はじめに行くのは幹部じゃない
海曹の射撃員が制圧して、いちばん危ないところに行くのは海曹士
自分が入隊した時と同じ18歳。この人たちが戦場に行くのはたまらん。
国を守るために命をかける覚悟はできているが、
米国の戦争のために命をかけることになる
戦闘の訓練をしてきたが、36年間実践で行使せずに済んだ
日本が平和を保てたのは戦争放棄のおかげ、憲法9条のおかげ
集団的自衛権を行使するとは、
実際に戦争をやっているアメリカと一緒に戦争をやっていく
日本も追随して援護射撃をしてくれという話
必ず犠牲者がでる。
(ハンマー)