2020年夏季オリンピックの開催地が東京に決まった。
決め手となったのは、福島第一原発の汚染水漏れにもかかわらず、東京が安全だということを、安倍がプレゼンテーションで具体的に語ったことだったと言われている。
「状況はコントロールされている」、「汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされている」というアレだ。
※汚染水「現在も将来も問題ない」 プレゼンで安倍首相(朝日新聞)
既にいろいろなところで指摘されているが、これは大ウソ。
地上タンクから漏れた高濃度の汚染水は、堤防や水中カーテンで仕切られた「港湾内」ではなく、排水路を通って直接外洋に流れ出ている。
「港湾内」に流れた汚染水も、その中にはとどまっていないことを、東電自身が認めている。
安倍はこうも言った。
「決して東京にダメージを与えることを許さない」、
「健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない」。
「凍土壁」など役に立つ保証はなく、何も対策を言わないわけにはいかないから、時間稼ぎに言っているだけだ。「凍土壁」ができた2年後、「やっぱりダメでした」となるのが見えている。
「コントロールされている」、「今後も安全」などとどのツラ下げて言えるのだろうか。
「安全を保証」どころか、今後汚染水がどれだけ流出するかも分からない。途方もなく汚染が拡大する恐れも高い。
「東京は福島から250キロも離れているから安全」という竹田恒和招致委員会理事長の発言も含め、「福島がどうなろうが東京は安全。だからオリンピックはできる」というホンネがあちこちに見えた招致劇だった。
オリンピックをウソで買ったという事実は、必ずや安倍自身の首を絞めることになるだろう。
いや、そうしなければならない。
(by ウナイ)