脳内一人旅日記・改

登山、ロードバイク、一人旅好きのつれづれなるブログ。

格ゲー雑記・7 ライターになっちゃった(1)

2007年10月17日 | 格闘ゲームとわたし
時は199X年10月か11月の某日、池袋のGIGOというゲーセンで親友Kと一緒にKOF98の対戦に熱中していた時のことです。この日は我々の運命を大きく変えることになる奇跡が待っていました。


KOFに「レオナ」というキャラがおりまして(パプニカの姫ではなく)、96から初登場して以来ずっと愛用していたキャラなのですが、そのレオナが特に調子よくってかなり連勝してました。Kのほうもクリスというキャラを中心に勝ち星を積み重ねている様子です。


ちょっとここで余談。KOFをご存知の方ならクリスはお馴染みのキャラなんですが98のクリスはほんと強くて対戦ではよく泣かされました。特に、Kが扱うクリスは最強というか最凶というか。身内同士での対戦はもちろん、知らない人との対戦でも彼はほとんど負けてなかったですし。劣勢でも異常な粘りを見せて勝つんですよねえ。


ということで、最初は二人別々に対戦していたのですが、この日はじきに対戦相手もいなくなり必然的に身内同士の対戦になるわけです。これまで幾度となく繰り広げられたレオナVSクリスの戦い。


その熱戦の最中、途中でいきなりKのキャラの動きが止まったんですね。どうしたんだろう、ボタンでも壊れたかな。対戦台の反対側にいるKの様子を覗いてみると、なにやら誰かに話しかけられています。話しかけているのは中年のびしっとした感じのめがねのおっさん、そしてその側には30代くらいのお姉さん。


この二人、確かおれらがGIGOに到着した時にはすでにKOFの対戦台の周りに張り付いていました。ゲーセンの対戦格闘をするにはあまりに場違いな風貌の男女。これが最近の不倫のやり方か?などとは当時のおいらは思わなかったのですが、とにかくおれら二人ともちょっと気にかかった存在だったのです。


対戦が中断され、事態を飲み込めないまましばし待つしかありません。
そして、Kの方からこちらに歩み寄ってきて、あまりにも唐突で衝撃的な事実をおいらに告げたのです。


「ネオジオフリークのライターにならないかって、スカウトされたよ」


えええええええええ??????!!!なにーーーーー?!石焼ビビンバーーー?!ネオフリと言えばおいらも結構読んでるあのネオフリか!?そのライターに?!ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!
(注:ネオジオフリーク=SNKという会社が出していた格闘ゲームの攻略を行っていたゲーム雑誌)


Kの言葉は非常に簡潔だったのですが、さらに頭が混乱します。


話を聞いてみると、どうやら、ネオジオフリークのライターが足りなくなったらしく、編集長(めがねのおっさん)とデザイナー(お姉さん)が直々にゲーセンまで足を運び、その素質があるものを漁っていたらしいのです。


そして、おれらの対戦の目の当たりにし、Kにお声がかかったというわけでした。


っていうか、冷静に考えてみると声をかけられたのはあくまでもKなわけです。おいらは?どうなっちゃうの?放置プレイ?やだー!と嘆いていると、Kが親切にも「今対戦してた相手は俺の友達なんだが、彼の腕はどうですか?」と、打診してくれたようで、すんなりOKが出ました。


うおおおお!!!やったー!!そのときの衝撃といったら筆舌に尽くせません。とにかく、KOF一筋300年、目移りせずにやってきて良かったと思った瞬間でした。


んで、鮮明に記憶に残っているのがゲーセンに行く前の行動。確か、一番館というラーメン屋で夕食を済ませていて、もう帰ろうかそれとも対戦しにいくか、って二人で相談してたんですね。結局、対戦することになったのですがこの時の選択がまさかのまさかに繋がるという、村田兆治もびっくりくりくりくりっくりくりです。

格ゲー雑記・8 ライターになっちゃった(2)