とうとう南アルプス登山も最終日。
ヘッドランプをつけ薄暗い山道をてけてけでてけてけ歩いていきます。他の登山者の姿もなくとても静かな山の朝。いいですなあ!
(序盤からちょっと急登もありーの)
(この小屋、わざわざロープ貼って宿泊者以外立入禁止って看板まで掲げてソ連ですよ、これは)
どんどん高度を稼いでいき次第に風景が開けてくると、雄大な山の姿が視界に入るようになります。自然にテソソソも上がりますね!そして、ふと後ろを振り返るとそこには見たことのある左右対称の山の姿が!
ちょっと後ろを歩いていた中年の夫婦が登ってくるのを待ちちょっと汁をかけてみます。
「あれってもしや富士山っすか?」
「そうそう。綺麗に見えてるよね!」
ついつい興奮して液をかけてしまったのですが、この会話がきっかけでこの中年風の中年夫婦と仲良しになります。
頂上まであと少しの距離にある駒津峰というところで一休憩。
さきほどの中年夫婦もやってきてまたちょっと歓談。そして、お互いに写真を撮り合いっこします。
さらに、すでにここで休んでいた一人の男性とこの夫婦がなにやら楽しげに会話している様子。注意深く彼らの会話を耳を削いで聞いてみると、北岳がなんちゃらかんちゃらと話しているではありませんか。おおおおおおおいらも昨日北岳に登ってきたばかりでちゅよ~!
(駒津峰からみえる北岳に来ただけ。)
中年夫婦が先に駒津峰を後にし男性が一人残されると、すかさず自分も彼ににじり寄り一声かけてみることにしました。
一人で山に来てる人って意外とざっくばらんな人が多いんですよねぇ。この方もそのうちの一人でした。結構話が盛り上がってしまって5分くらいはずっとしゃべってた記憶が彼方にあります。
行き先は同じ駒ケ岳だったのですが、じゃあ二人で一緒に登りましょう的な変に馴れ合う感じでもなく、先にその方が出発し自分はちょっと遅れて駒津峰を後にしました。
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