*動脈硬化・骨粗鬆症・老化予防*
大豆は昔から、米・麦・粟・黍とともに五穀の一つとして、日本人の大切な食料源でした。たんぱく質やビタミンB群が多く含まれていて「畑の肉」と呼ばれるにふさわしい栄養価の高さであり、味噌、しょうゆ、豆腐、納豆、豆乳、湯葉などの加工食品の原料としても大いに利用されています。
しかし、生の大豆は消化されにくいのが欠点であり、普段の食事で大豆の栄養を上手に取り入れるには、豆腐や豆乳などの加工食品がお勧めです。そこで、大豆と同様の栄養成分を持ち、消化吸収のよい豆腐の健康効果について説明します。
豆腐は、必須アミノ酸をバランスよく取り込んだ良質たんぱく質を含み、脂質はコレステロールを代謝するリノール酸が中心となっています。ほかにビタミンB1、E、カルシウム、亜鉛、カリウムなどが豊富です。
これらは動脈硬化、高血圧、心臓病、骨粗鬆症、老化防止に役立ちます。そして、健康成分として注目したいのが「大豆イソフラボン」と「大豆たんぱく質」です。大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用が強いうえに女性ホルモンに似た働きをする成分です。
更年期女性52人が大豆イソフラボン40mg(豆腐半丁に50mg、豆乳200mlに45~60㎎含有)を毎日摂取したところ、更年期障害の症状が1ヶ月で改善(ほてりを感じる人は20人から7人へ、極度の冷え症は26人から15人に減少)されました。
更年期障害の女性に女性ホルモンを補充する治療法もありましたが、最近米国では大規模な臨床試験が中止されました。骨密度を上げるなどの効果はあるものの、乳ガンや心筋梗塞の危険度を高めることがわかったためです。その点、大豆イソフラボンは副作用がない理想的な機能成分として研究が進んでいます。それどころか、女性ホルモン過剰の人が大豆イソフラボンを摂取すると、ホルモン過剰によって生じる乳ガンなどの病気を減らせることもわかっています。
もう一つの「大豆たんぱく質」は、食事でとった油脂やコレステロールを体外へ排出する働きがあります。特にβコングリシニンはその作用が強く、1日5gのβコングリシニン(豆腐半丁、豆乳200ml、ともに6.25g)を4週間摂取したところ、25人中15人の体脂肪率が低下しました。普段何気なく食べている豆腐もこのように素晴らしい健康効果がありますから、毎日豆腐半丁を食べたいものです。
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大豆は昔から、米・麦・粟・黍とともに五穀の一つとして、日本人の大切な食料源でした。たんぱく質やビタミンB群が多く含まれていて「畑の肉」と呼ばれるにふさわしい栄養価の高さであり、味噌、しょうゆ、豆腐、納豆、豆乳、湯葉などの加工食品の原料としても大いに利用されています。
しかし、生の大豆は消化されにくいのが欠点であり、普段の食事で大豆の栄養を上手に取り入れるには、豆腐や豆乳などの加工食品がお勧めです。そこで、大豆と同様の栄養成分を持ち、消化吸収のよい豆腐の健康効果について説明します。
豆腐は、必須アミノ酸をバランスよく取り込んだ良質たんぱく質を含み、脂質はコレステロールを代謝するリノール酸が中心となっています。ほかにビタミンB1、E、カルシウム、亜鉛、カリウムなどが豊富です。
これらは動脈硬化、高血圧、心臓病、骨粗鬆症、老化防止に役立ちます。そして、健康成分として注目したいのが「大豆イソフラボン」と「大豆たんぱく質」です。大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用が強いうえに女性ホルモンに似た働きをする成分です。
更年期女性52人が大豆イソフラボン40mg(豆腐半丁に50mg、豆乳200mlに45~60㎎含有)を毎日摂取したところ、更年期障害の症状が1ヶ月で改善(ほてりを感じる人は20人から7人へ、極度の冷え症は26人から15人に減少)されました。
更年期障害の女性に女性ホルモンを補充する治療法もありましたが、最近米国では大規模な臨床試験が中止されました。骨密度を上げるなどの効果はあるものの、乳ガンや心筋梗塞の危険度を高めることがわかったためです。その点、大豆イソフラボンは副作用がない理想的な機能成分として研究が進んでいます。それどころか、女性ホルモン過剰の人が大豆イソフラボンを摂取すると、ホルモン過剰によって生じる乳ガンなどの病気を減らせることもわかっています。
もう一つの「大豆たんぱく質」は、食事でとった油脂やコレステロールを体外へ排出する働きがあります。特にβコングリシニンはその作用が強く、1日5gのβコングリシニン(豆腐半丁、豆乳200ml、ともに6.25g)を4週間摂取したところ、25人中15人の体脂肪率が低下しました。普段何気なく食べている豆腐もこのように素晴らしい健康効果がありますから、毎日豆腐半丁を食べたいものです。
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