小さな癒しの海へ

~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

海苔:栄養素・効果と効能

2009-08-14 07:34:41 | Weblog癒し日記
*驚異的栄養バランスの高濃度栄養食品*

海苔にはアマノリ、イワノリ、アオノリ、エゴノリ、オゴノリなど色々な種類がありますが、焼き海苔や味付け海苔で親しまれている一般的な海苔はアマノリです。

海苔は「高濃度栄養食品」といえるほどビタミンやミネラルなどの成分が凝縮されています。海苔1枚(21cmx19cm)の重さは約3gですが、意外なほど大切な栄養素が含まれています。海苔1枚で、タンパク質は牛乳1/5本分、卵1/5個分が含まれ、しかもアミノ酸も多く、大豆や米などに次いで良質のタンパク質です。

また、100g当たりの栄養素を他の食品と比べると、カロテンはニンジンの3倍、ビタミンCはレモンの2倍、食物繊維はごぼうの7倍も含まれています。カロテンは体内でビタミンAに変わります。ビタミンAの作用は全身に及び、皮膚や目の角膜、口腔や胃腸などを覆う上皮組織の分化に働き、粘膜を健康に保ちます。近年、カロテンには活性酸素から体を守り、発ガンを予防する効能のあることが解明されてきました。悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化の予防に役立ちます。

海苔のビタミンCは野菜や果物に匹敵し、このビタミンCは長期保存が効き、熱に強いという利点もあります。海苔の食物繊維は野菜に比べて柔らかく、胃腸に負担をかけずに腸をすっきりさせてくれます。

その他、ビタミンB1(精神を安定させ、神経系や筋肉・心臓の機能を正常化させる働きがある)、ビタミンB2(成長を助け、目の疲労を軽減させ、健康な爪・髪・皮膚にする働きがある)、カルシウム(マグネシウムと共に骨や歯を形成し神経を安定させる働きがある)、マグネシウム、ヨウ素(甲状腺ホルモンの成分で、発育促進や基礎代謝を促す働きがある)、タウリン(肝臓病の民間薬として用いられてきた牡蠣と同レベルの含有量があり、コレステロールを低下させ、動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞を予防する)、EPA(血栓症を予防する)なども多く含んでいます。

また海苔には、昆布に含まれるグルタミン酸、鰹節に含まれるイノシン酸、シイタケに含まれるグアニル酸と、動物・植物の両方に含まれる旨み成分が同時に含まれている不思議な食品です。キザミ海苔を蕎麦にかけるのも、香りを楽しむだけでなく、旨みを増やす効果があります。

海苔の定番の食べ方は、おにぎりやご飯の”お供”と限られてしまいがちですが、栄養満点・旨み満点の海苔を、積極的に食卓に乗せて海苔の健康パワーを取り入れたいものです。


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