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~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

キムチ:栄養素・効果と効能

2006-12-04 09:05:52 | Weblog癒し日記
*整腸作用・免疫力を高める*

キムチは日本古来のたくあんやぬか漬けと同様、乳酸菌発酵食品です。唐辛子・ニンニク・白菜・ニラ・人参などの野菜類、牡蠣・イカ・エビなどの魚貝類の塩辛、果物など、数十種類の材料を漬け込んで約2週間発酵させます。

キムチは「薬効の宝庫」と呼ばれるほど、唐辛子のカプサイシンをはじめとしてカロチン、アリシン、スコルジニン、アラニン、ビタミンB1、B2、Cなどの有効成分が豊富に含まれています。また、驚いたことに、1g中に含まれる乳酸菌量は、かぶのぬか漬けが3400万、たくあんが20万に対し、キムチはなんと8億。これは乳酸菌の代名詞ヨーグルトに匹敵します。この驚異的乳酸菌量の秘密は、生の魚貝類にあります。動物性タンパク質が加わると白菜汁に乳酸菌が増え、さらに乳酸菌が塩辛などのタンパク質をエサに生育していくのです。本来なら動物性食材は酸化しやすく、腐りやすいため、漬けものには向かない食材ですが、キムチに欠かせない唐辛子が動物性タンパク質の酸化を防いで腐りにくくしており、それぞれの素材の持ち味が驚異のパワーを生み出しているのです。

乳酸菌は周知のごとく、腸の中で悪玉菌と闘い、腸の正常な働きを守っています。一部の乳酸菌は腸に到達する前に胃液で死滅してしますが、キムチに含まれるラクトバチルスは胃酸に強く抵抗性のある菌なので、生きたまま腸に達し、腸にもともといるビフィズス菌を増加させ、腸内を酸性に維持して悪玉菌が住みにくい環境を作ります。

さらに乳酸菌は整腸作用だけでなく、腸の中に吸収されると、乳酸菌の細胞壁のペプチドグルカンが免疫細胞のマクロファージに取り込まれ、悪玉菌を攻撃して免疫力を高める効果もあります。

キムチの中でも赤い汁(ヤンニョムと呼ばれるエキス)に乳酸菌のほとんどが含まれています。(1g中、白菜部分500万、ヤンニョム8億)ヤンニョムにはタウリン、アスパラギン酸、ニコチン酸と、栄養ドリンクの主成分として有名な成分がタップリと含まれているので、残さず有効に活用したいものです。

日本人の食卓にもすっかり定着したキムチですが、購入の際は乳酸菌の多いキムチ(原材料名に動物性材料が記載されているもの)を選び、腸の健康に役立てたいものです。

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