

学名/Pomacanthus imperator 分布/インド洋~太平洋 全長/40cm
通称”タテキン”の愛称で親しまれる、マリン・アクアリウムの歴史の中で
古くから人気の高い種類。インペラトール”皇帝”の学名に相応しく、
多くのヤッコ類が輸入されるようになった現在でも、アクアリウムの主役的存在
として位置付けられている。同属中でも最も広域分布な種として知られ、日本でも
伊豆半島以南の、沿岸の岩礁域やサンゴ礁域では普通種である。形態的には太平洋型と
インド洋型の2タイプがあり、後者では、背ビレ後縁部が伸長せず、
また色彩も太平洋型よりも淡い色調を呈する。飼育に関しては、幼魚・成魚とも
餌の選り好みもなく、何でも良く食べるので餌付けには苦労しない。ただし動作に
いくぶん緩慢な面があり、組み合わせによっては餌を十分に取れない事がある。
また同属他種に比べ、亜硝酸塩濃度に敏感なところがあり、水質管理を怠ると
調子を落としやすいので注意する。