*血圧・コレステロールを下げる 悪玉菌・活性酸素を退治*
1日1個のりんごは万病を退ける・・・。1928年、ドイツの科学者モローが、下痢で苦しむ子供たちにすりおろしたりんごを食べさせたところ、子供たちの腸の機能が改善されたことに由来した、西洋のことわざです。
欧米化する食生活に伴って日本で大腸ガンなどの腸疾患が急増していますが、りんごの滋養パワーで体調を整えていきたいものです。
りんごのパワーとは・・・
その1、ペクチン・・・ペクチンは食物繊維の一種で、腸内環境を整え、悪玉菌の活動を抑える働きがあります。ペクチン含有量だけでみると、りんごはみかんやレモンに比べ少ないものの、悪玉菌抑制効果は2倍以上も優れています。特にビフィズス菌や乳酸菌が豊富なヨーグルトと一緒に食べると、りんごペクチンパワーはさらに補強されます。
またりんごペクチンには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があります。これは食物が腸を通過する際、胆汁酸によって血液中へ運ばれていくはずのコレステロールを、りんごペクチンが包み込んで吸収を妨げ、排泄を促しているからです。りんごペクチンは、切る、すりおろすなどの加工や加熱にも強いのが特徴です。
その2、カリウム・・・りんごにはカリウムが多く含まれています。カリウムには血圧を下げる効果があり、高血圧の人が1日1個のりんごを食べ続け、わずか2週間で平均を下回る値を取り戻した実験結果もあります。
その3、りんご酸・・・りんごはもともと酸味の強い果物で、その酸っぱさの成分はりんご酸というものです。このりんご酸に、クエン酸サイクルの働きを活発にして疲労回復する効果があります。
その4、りんごポリフェノール・・・1998年に、新たな成分・りんごポリフェノールが発見され、話題を呼びました。ワインやお茶に含まれている成分がりんごにも含まれていたのです。ポリフェノールは体内で細胞に傷をつけて老化を促進させる活性酸素を退治します。本来、抗酸化物質SODは体内でも製造されていますが、年齢と共に衰えるため、活性酸素がはびこってガンや動脈硬化を引き起こします。
りんごポリフェノールであるエピカテキンは、その名が示すようにお茶のカテキンの一種ですが、とりわけ活躍しているカテキンです。りんごとお茶のエピカテキンの含有量はほぼ同量ですが、抗酸化力を比べてみると、お茶のエピカテキンは単量体であるのに対し、りんごのエピカテキンは多量体なので、抗酸化力は断然りんごが勝っています。つまり、りんごのエピカテキンははチームを組んで活性酸素を退治するのです。皮の部分に果肉部分の4倍ものエピカテキンが含まれているので、老化防止を心掛けるなら、皮ごと食べるのが効果的です。
また、最近の研究で、ペクチンを加熱することで抗酸化作用が約9倍も強くなることがわかりました。りんごの産地といえば、青森です。日本人にとって身近な果物・りんごをもっと食べて健康に役立てたいものです。
体を癒す食材の力:栄養素・効果と効能 TOPページへ
1日1個のりんごは万病を退ける・・・。1928年、ドイツの科学者モローが、下痢で苦しむ子供たちにすりおろしたりんごを食べさせたところ、子供たちの腸の機能が改善されたことに由来した、西洋のことわざです。
欧米化する食生活に伴って日本で大腸ガンなどの腸疾患が急増していますが、りんごの滋養パワーで体調を整えていきたいものです。
りんごのパワーとは・・・
その1、ペクチン・・・ペクチンは食物繊維の一種で、腸内環境を整え、悪玉菌の活動を抑える働きがあります。ペクチン含有量だけでみると、りんごはみかんやレモンに比べ少ないものの、悪玉菌抑制効果は2倍以上も優れています。特にビフィズス菌や乳酸菌が豊富なヨーグルトと一緒に食べると、りんごペクチンパワーはさらに補強されます。
またりんごペクチンには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があります。これは食物が腸を通過する際、胆汁酸によって血液中へ運ばれていくはずのコレステロールを、りんごペクチンが包み込んで吸収を妨げ、排泄を促しているからです。りんごペクチンは、切る、すりおろすなどの加工や加熱にも強いのが特徴です。
その2、カリウム・・・りんごにはカリウムが多く含まれています。カリウムには血圧を下げる効果があり、高血圧の人が1日1個のりんごを食べ続け、わずか2週間で平均を下回る値を取り戻した実験結果もあります。
その3、りんご酸・・・りんごはもともと酸味の強い果物で、その酸っぱさの成分はりんご酸というものです。このりんご酸に、クエン酸サイクルの働きを活発にして疲労回復する効果があります。
その4、りんごポリフェノール・・・1998年に、新たな成分・りんごポリフェノールが発見され、話題を呼びました。ワインやお茶に含まれている成分がりんごにも含まれていたのです。ポリフェノールは体内で細胞に傷をつけて老化を促進させる活性酸素を退治します。本来、抗酸化物質SODは体内でも製造されていますが、年齢と共に衰えるため、活性酸素がはびこってガンや動脈硬化を引き起こします。
りんごポリフェノールであるエピカテキンは、その名が示すようにお茶のカテキンの一種ですが、とりわけ活躍しているカテキンです。りんごとお茶のエピカテキンの含有量はほぼ同量ですが、抗酸化力を比べてみると、お茶のエピカテキンは単量体であるのに対し、りんごのエピカテキンは多量体なので、抗酸化力は断然りんごが勝っています。つまり、りんごのエピカテキンははチームを組んで活性酸素を退治するのです。皮の部分に果肉部分の4倍ものエピカテキンが含まれているので、老化防止を心掛けるなら、皮ごと食べるのが効果的です。
また、最近の研究で、ペクチンを加熱することで抗酸化作用が約9倍も強くなることがわかりました。りんごの産地といえば、青森です。日本人にとって身近な果物・りんごをもっと食べて健康に役立てたいものです。
体を癒す食材の力:栄養素・効果と効能 TOPページへ