調子が悪いということで、送られてきていた機器をあけてみると・・・
Hマーク付きのピックアップだった。
Hマークといっても、別に「H」と別個にマークが入っているわけではない。
シール№の最初の文字にHが入っているのです。
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音飛びの原因はピックアップの劣化の様です。
おまけに付いていたピックアップは再生産品のHマーク付きの物でした。この再生産品は音も悪いし寿命はあまりないですね。
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Hマーク付きの物は再生産品で新品として、今でも、たまに見かけるものです。
ひどい時には15万円とかという値段で出している方を見かけました。
偽物ではないのですが、再生産の過程で、何らかの技術が足りなかったのでしょう。
結局、よくもって、10年くらい・・・
途中で音がおかしくなったりします。
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Hマーク付きはメーカーが最初から載せている場合さえあります。
確かに10年前ならば、良い音だったことでしょう。
ところが、本当のオリジナル・純正ピックアップならば
30年くらいして、やっと、おかしくなってくる。と、いう
耐久性のあるものです。
偽物ではないのですが、10年くらいで、音がおかしくなったり
劣化してしまって使えないものというのを
15万とか?ちょっと、買う気にはならないでしょう。
おまけを言えば、
WADIAーLTD-Blueまでもっていくと、
ピックアップの拙いものは、もろにそのままの音をだします。
解像度や解析度・表現度があいまいだった素の状態では、
新品のHマーク付きでもなにもなく鳴るのですが
LBまでもっていったときに、
純正・オリジナルのものとはまったく違うみょうちくりんな違和感がでてきます。
このため、LBを目指す機器には、純正・オリジナルのピックアップを載せます。
ところが、このHマーク付きが決定的にダメだと判ったのが
2年ほど前だったと思います。
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VRDS-15のピックアップはHマーク付き(再生産)の物でしたがまだレーザー電流に余裕が有ったので電流調整を実施しました。
修理でよく見るようになってきたこのHマーク付きの物は数年前に新品交換したものでさえ寿命となっていましたので、当時のピックアップに比べ寿命が短い様です。
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まだ、寿命が短いだけだと思っていたのですね。
おまけに、VRDS15・・・これは、最初から(メーカーから)Hマークがついているものを載せていたようで
メーカーが調達したHマーク付きならば、大丈夫なのではないか?と、
思えたのです。
ところが・・・
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完成後の音出しエージングで余りにも音が冴えないので調べてゆくうちに当方のWADIA6改L-Bからの信号なら納得できる音になる事が判りました。
やはりVRDS-15のトランスポートでは駄目なのかなと思いましたが、Hマーク付きのピックアップが気に成り交換してみることにしました。
なんとHマーク付きと当時物のピックアップでは全く音が違います。
Hマーク付きのピックアップの音は音域が狭まり表面的に音を繕うだけの躍動感のない音に成ってしまいます。
良い音を提供したいので、今後のオーバーホールではHマーク付きのピックアップは使えるものでも交換することに成ります。
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Hマークの難点は、寿命だけかと思っていたら、音質もよくない・・・
これでは、OHからして、まともな音が出てこなくなるわけです。
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KSS151Aを多く扱うようになって
いろいろ、発見がありました。
その発見の悪いニュースのほうを取り上げますが
リビルト品や、シール張替え品(だと、思える)です。
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作業は何時もピックアップの状態確認を始めますがここでかなり気に成る問題を見つけてしまいました。
Y氏からの説明ではこのWADIA6はメンテナンスした物を購入したそうで、内容にリビルト品のピックアップに交換と成っていました。
今回このWADIA6を購入し間無しに此方に来たにも関わらずアイパターンの電圧幅は0.86Vと反射の悪いCDだと音飛びが出る電圧幅に成っていた事です。
ピックアップに張り付けているシールから判断すると確かにレーザーダイオードを交換している様です。
新品状態のピックアップの電圧幅調整値は1.2V位なのでこのピックアップは寿命に近いところまで劣化していることに成ります。
以前もこの丸いシールを張ったピックアップを見ましたが寿命だったので交換した覚えがあります。
25年も経った正規品のピックアップは今でも現役で使える状態である事を考えるとこのレーザーダイオードは全く耐久性が無い事に成ります。
これではCDM-1の二の舞に成りかねないのでレーザーダイードの打ち替えはやめて貰いたいですね。
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