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OHからいろいろ、思う事を・・2021-06-18

2023年04月07日 | 音質のために

いつだったか、いただいたコメントに

「ー不具合がでないと、OHしようと思わないー

それが、良くない。と、いうことが

判らない人が多い。」

と、いうことを書いてくださった人が居ました。

 

ちゃんと、鳴ってるから

変な故障など一度もないから

ーだから、大丈夫ー

と、いう考えを持ってしまうのが

ひとつですが・・・

もうひとつは、

OH(全コンデンサ交換・全半田増しをいいます。

一部修復やコンデンサ全交換だけという片手落ちなどは、

OHといえません)

OHすると、音が変わる・・という

変な心配をもつことで、

OHに踏み切れない。

と、いう方がいます。

 

実際、当方に来た新規依頼の機器、

100%ちかく、

劣化したコンデンサ・劣化した半田により、

まともな音で鳴っていないものばかりです。

不具合を治して、素の音を聴いてみると、

よく、こんな音できいていたなあ・・・

と、思ってしまうほど、

ひどい音になっているものもあります。

 

で、あるのに、壊れる前まで、気にならず

聴いているわけです。

なぜ、気が付かないか、と、いえば

これは逆エージングに陥ってしまったせいと思います。

 

当方でも、エージングは重視しています。

熟成させるためには、エージングが必要です。

が、

エージングにより、だんだん、部品が劣化するという

反比例が起こるわけです。

その反比例のカーブを少なくしていくのが、

使用環境という事になります。

特にWADIAの場合。

まず、常時通電。できれば、24時間稼働。

このほうが、コンデンサもピックアップも持ちます。

コンデンサは、30~40度くらいの温度のほうが、

耐久年数がふえるのですが、

これを、いちいち、電源を切っては、使うという事を行うと

0度(と、いう事は無いと思いますが)から30度~40度まで

あげては、また、冷ます。と、いう事になります。

単純にお湯を温めるのに、やかんに水をいれてあるとします。

コンロにかけて、沸騰させ、

それが冷めたらまた沸騰させる。

これを繰り返していたら

水が減ってきます。

もしも、何年も温めなかったら、

水がなくなるか、腐る。やかんの中も黴だらけになるかも。

それを沸騰するくらいの温度にしたままにできる方法があるとして・

水は減らない。すぐ使える。きれいな水のまま

 

極端なたとえでうまくあてはまらないところもあるのですが、

常時通電とそうでない場合との差がでてくるわけです。

 

そして、勘違いされやすいのは、

じゃあ、今持ってるおいらの機器も

常時通電・稼働をふやす。

と、やれば、エージング・熟成ができるのだ。

と、思ってしまう事です。

 

仮に、腐った水になってしまってるとしたら、

熟成するでしょうか?

水が減っていたら?

やかんがぼろぼろになっていたら?

使えばつかうほど、

劣化し、故障する、と、いう事になります。

 

あくまでも、

OHで、コンデンサ・半田、新品状態になってこそ

エージングによる、熟成が叶うわけですね。

 

そして、使用環境をととのえていけば、

熟成はずっと、続きます。

最初の1~2年は熟成が早く

ほとんど、完成とおもっていたら、

まだ、5年6年たっても、

熟成が続く。(熟成速度が緩やかになる)

ワインかウィスキーのようなもので

良い環境で使えば、いったいいつまで熟成するのか判らないくらいです。

そして、当方がOHで(交換部品は除く)30年持つというのは、

メーカーものが、約30年くらい(だいぶ劣化してますが)もつことをベースに考えているだけで、

実際、OHして、常時通電、頻繁な稼働をくりかえしていったら、

どれだけもつのか、判らないのです。

実際、そこまでやったものの「実績」がない。

WADIA6LTDのプロトで、OH完了からかぞえて10年。

常時通電・常時稼働が7年ほど。

ピックアップは10年前の数値と変わっていない。

稼働時間から考えても、

メーカーが言う耐久時間の3倍以上動かしていて

劣化がない。

コンデンサも、半田もほぼ同じことが言えると思います。

実際、

常時通電が良いか

使用後電源OFFがよいか、と、

ネットで論議されていた記事がありましたが、

そのような調子ですから、

常時通電を30年近く行っている方はいるかもしれませんが

24時間稼働なぞ、ピックアップがだめになると考えて、

やらないだろうし

24時間かけていられる環境も少ない。

当方も、この先、6LBで、いま、6年かな

あと30年・・40年・・50年という証明をとろうにも、

その間に、交換部品(ベルトとか・・)を換えてとやっていって

あと30年、人間のほうが、生きてるかどうかwwww

 

OHして・・・

この先、どのくらい持ちますか?と、尋ねられた時

物騒な話ですが・・・

「あなたが死ぬまで大丈夫ですよ」

と、答えることがあります。

 

次にOHするときは

あなたも死んでるかもしれず、

こちらも、生きてるかどうかwww

こういうことを思うと、

市井の修理屋さんあたりが、

OHするのが、当たり前になってくれれば

今の機器も、ちゃんと持つし、

100年先200年先だって、

使える機器がいっぱい出てくるのですね。

 

ただ、残念なことに、そうなると、

ピックアップの絶対数が足らなくなる。

 

とは、いえ、

この先30年以上もつと考えれば

「一生もの」になるのは間違いないわけです。

 

そのOHでさえ、

まだまだ、音は良くない状態です。

良くないというと誤解されますがww

メーカー新品時よりよくなるのですから、

良くないというのは、

メーカー由来(元)の音質・性能がまだまだ、伸びしろを持っていながら

引き出していないので、良くないという事になります。

 

OHで、

音が変わるからいやだ・・というのでは、

伸びしろを引き出すことも躊躇されるでしょう。

へたったコンデンサ・へたった半田の音を

良い音と思ってしまった逆エージングから抜け出せないのは

残念なことです。

 

実際にOH~改善まで施した方の

実感・インプレが、証明してくれることなので、

思い切って、OH~音質改善を行っていただくのが

一番早いのですが・・・

最近、問題が出てきました。

真空管アンプによっては、

まともな音をだせないものがある。

(特に古いタイプのもの)

と、いう事です。

かねてから、きちんとした音がでてこないということは

思っていたのですが

とりあえず鳴るということでwww

はっきり、打ち出してこなかったところ

2件、ぼろぼろの音になる。

と、いわれ、送り返してもらって、こちらで聴いてみたら、

いや~~すばらしい音。どこにも異常はない。

と、なり、

尋ねてみたら、真空管アンプを使っていたと判ったわけです。

ところが、

こちらで、メンテナンスしたCDPがどれほどの音がでるか判らないので

(真空管アンプでは、きちんとした音を表現できない)

こちらのCDPが悪い。と、

真空管アンプを疑わないというか、

真空管アンプのほうが大事というか、

そんな調子だったので、

CDPのほうを手放されてしまうという事があったのです。

 

一方で、真空管アンプを作成される(かなり良い音だと高橋が言っていたのですが)方で

この方が、こちらでメンテナンスしたCDPがどれほどの音がでるか判らない

&(真空管アンプでは、きちんとした音を表現できない)

と、いう状態では、あまりにもったいないと思い

丁々発止の喧騒まぐれ・・・で、かなり代理ともめました。

いろいろあって、この方も、今はSPも620A、アンプもトラアンプ導入と様変わりしていますが、

本当に良い音を聴いてほしい。

と、いう思いが勝って、バトってでも、意見したことを思うと

ある意味、上記の2件には、冷たかったかなと思います。

 

どうしても、真空管アンプの響き(ゆらぎ)に耳を取られてしまう。

例えば、古いレコードをトラアンプできくと、

本当はこんなにぼろい音なんだよ。と見せてしまうのですが、

真空管アンプだと、本当の音を再現できず

ほどよいゆらぎで、ぼろさを隠してくれるのです。

その評価が大きいのでしょうね。

トラアンプでは聞かないという極端な方もいるわけです。

そして、もうひとつは、

メーカー由来のままのCDPだと、これもまともな音が出ていません。

それをトラアンプで聴くと、「ぼろい」と思わせてしまい

真空管アンプで聴くと、響きがあって良いと思ってしまうのですね。

ところが、当方のCDP音質改善になってくると、

真空管アンプの響きが「揺らぎ」でしかないと判るほどの

「響き」がCDPから出てくるわけです。(無論、他の色んな音質も)

その「響き」を、音質(輪郭・臨場感・陰影・厚み・深み・・・)を

わざわざ、「揺らぎ」と狭い表現に替える必要はないわけです。

結局、CDPやAPが、本当に良い音になってない為

真空管アンプのほうが良い。

と、いう従来の考え方から抜け出せない。

 

ある意味、そういうエージング耳になってる方や

真空管アンプが良いと思い込んでしまっている方(耳)を

説得するむつかしさは、

よく判っているつもりです。

このブログも、真空管アンプの不足をかくと、

途端に訪問者がへってしまうwww

 

これは、あくまでも、

当方がメンテナンスしたCDPに対してのことで

WADIA6改LTD-Blue 58台目

に、高橋が書いています。

********

かなり前から懸念していた、真空管の弊害を的確に聴きとられた様なので一安心です。

何もしていないCDプレーヤーならば真空管の響きをプラスする事で気持ちの良い音に成るのは確かだと思いますし、現に当方も真空管アンプで聴くことも有ります。
この様に当方で行った音質改善の効果は真空管アンプでは残念ですが発揮出来ず、何の為の音質改善か解らなくなりますので、是非トランジスタアンプでお聴きして頂きたいものです。

********

代理にすれば、

やっと、本尊がでてきたwwwという感じでもあり

はっきりと、真空管アンプの弊害を感じ取れた

訪問試聴にいらしたU氏のおかげであるのですね。

当方がWADIA6LBになってから

WADIA6をメンテナンスした方がいらっしゃったのは、初めてだと思います。

同じ機器をもっていないと、

別の愛機があると、そちらの音の良いとこどり(逆エージング)をしてしまい

その機器のぼろいところが見えなくなっていますので

短い時間では、耳の補正ができにくいため、

耳が追いつかない。と、いうのがあると思います。

これは、インプレでも判るのですが

例えば、Bluenoteさん。

WADIA6ーSPIRTが行ったとき。

21のほうが迫力がある。と、感じたそうです。

聴きこんでいくと、6-SPのデイテールの細かさに気が付いた。

と、なって、Bluenoteさんのところにお嫁?お婿?行ったわけです。

太い音(逆に言うと、繊細な表現ができにくい)というのは、

ある意味おおざっぱなので、太く聴こえるため

迫力があるように感じるのですが、

極端に例えると、

本当の音の細やかさ、色んな音を表現できていないのです。

ところが、耳が追いつかない・他の機器の良いとこどりと比べてしまうため

6SPのほうが、たよりなく感じてしまう。

で、聴きこんでいくと・・・と、あるように

ある程度 逆エージングから抜け出すプロセスが必要になると思います。

ここが、やはり、いろいろ聴いていらっしゃる方なので

切り替え(抜け出し)も早かったと思うのですが

この1台と決めてしまっていると

まったく抜け出せないまま帰るという事があるのです。

 

高橋は、仕事柄、

この抜け出しが早いというか、それより以前の

逆エージングをもってないというか

職人耳というか・・・その機器にスポットを当て

この機器の未来(改善施工)の音を、予想できるようです。

その機器ごとに瞬時に聴き分けるというか、

過去(今の目の前の音でなく、例えば6LBの音(目の前の音でないという意味で過去の音))の音に

とらわれないという意味で、

未来耳とも呼んでいますが・・・

(代理は過去耳ですねwww)

 

話がぞれてしまった感はあるのですが、

やはり、今までの常識では判り難いのが、

当方のOHや音質改善なのですね。

CDPからCDの情報を率直に表現・再現するようにしていく。

そこが判らないと、

音が変わるとか、

真空管アンプじゃダメといわれて面白くないとか、

変に誤解して

根源が判ってこない。

 

CDの中にものすごい情報が詰まっている。

それを忠実に引き出すと

どんなすごいことになるか。

それが、わかっているから、

CDPを「引き出せる」ようにしていく。

 

それだけであり

それこそ、なのです。



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