赤アイスワイン・カベルネ(ICE WINE Cabernet Franc 2004)
【Inniskillin】 ¥15,750
ラベルが チョッと違いますが
ワインは 好きじゃないので 滅多に飲まないミータママですが
このアイスワインは特別
マンゴーやライチなどの トロピカルフルーツの香り高い風味と
サングリアに似た 甘~~~い フルーツワインのような味
果実の甘味 酸味 香りが濃縮された最高級ワインなんですよ~
どらにゃんこさんには 甘すぎる お味です
アイスワインの秘話
アイスワインとは?
偶然から生まれた奇跡のワイン
1794年の冬 ドイツのフランコニアの農場で 世界初のアイスワインが生まれました
その年のフランコニアは予想もしない霜に襲われ
熟した葡萄がそのまま放置されたために凍ってしまい 泣く泣く処分しなければなりませんでしたが
諦めきれなかった貧しい農民たちは 試しに凍ってしまった葡萄で僅かなワインを造ったところ
とても甘みの強い 芳醇な香りのワインが出来上がりました
この奇跡的な偶然から生まれたのがアイスワインなのです
その後 一部の貴族が好んで愛飲するようになったため
「貴族のワイン」とも呼ばれ 高級品として製造されるようになります
そして オーストリアでも生産が始まりました
より安定してアイスワインを製造できる土地を求めて ドイツのワイナリーがカナダに移住し
カナダでもワインの原料となる高品質の葡萄の生産に適したオンタリオ州の
ナイアガラ・オン・ザ・レイクでアイスワインの生産が始まりました
自然に凍った完熟葡萄から造られるアイスワイン
アイスワインが他のワインと最も異なる点は 葡萄の収穫時期です
アイスワイン用葡萄は 通常のワイン用葡萄が収穫される秋(9月から10月にかけて)ではなく
葡萄の実をあえて樹につけたまま冬の到来を待ちます
冬が近づくにつれ アイスワイン用葡萄は凍結と解凍を幾度も繰り返しながら
少しずつ水分を失い 葡萄本来の甘みと芳醇な香りをまとった果汁が実の中に凝縮されていきます
そして 零下が続く厳冬期(12月から1月にかけて)になり
零下8度を下回った早朝
日中は気温が上がる為 収穫はいつも夜から朝方にかけて行われます
カナダのナイアガラ地域は湖が近い為 夜は風も強く寒さはピークに達します
自然に凍った葡萄を選果しながら 一房ずつ丁寧に手摘みしていきます
収穫した葡萄はすぐに凍ったまま圧力をかけて一気に搾られます
すると葡萄に残った僅かな水分は凍ったままで
零下でも凍らない甘みと香りの凝縮された果汁だけがごくわずかに得られます
その量は葡萄一房からわずかスプーン一杯程度
通常のワインと比べると約8分の1程度と言われています
そうして得られた大切な果汁は 6ヶ月近く 通常のワインのおよそ8倍の時間を掛けて
丁寧に発酵させられ ようやくアイスワインは出来上がるのです
最高級ワインと呼ばれるアイスワイン
アイスワインが最高級ワインと言われる理由は 特別な製造方法にあります
凍った葡萄からは通常の葡萄の8分の1程度の果汁しか搾ることができず
通常のワインの約8倍の葡萄が必要となること
葡萄を収穫せず 樹に房をつけたまま冬の到来を待つため
鳥類や昆虫の被害にあい 多くの農場が収穫減を余儀なくされてしまうこと
そして 凍っている間に葡萄を摘み取り搾汁する必要があるため
作業は真冬の極寒の早朝に全て手作業で行い 大変過酷な労働となってしまうこと
アイスワインとは こういった収穫から生産まで
一貫して非常に手を掛けられて造られる希少性の高いワインです
赤アイスワイン
もともとアイスワインというのは 白の品種から作られるものです
天然の果糖エキスだけを醸造し 極限の甘さを求めるため 白の品種で作られるのが一般的でした
1998年頃から カナダの一部のワイナリーで
赤の品種によるアイスワイン作りが見られるようになりました
赤の品種でアイスワインを作った場合 赤特有の色や香りをアイスワインに染みこませますが
その時にタンニンという苦みの成分もアイスワインについてしまいます
つまり 甘いワインのはずなのに渋くなるという反作用効果が生じてしまう訳です
この一見 邪道とも見える赤アイスワインは
一般的に作ること自体が難しいと言われているアイスワインの中で
さらに難しさを極める製法により誕生します
日本ではアイスワインを定義する法律がないために
フルーツワインをアイスワインと称して販売しても違法ではないですが
カナダ・ドイツ・オーストリアにおいては アイスワインと名乗るためには
原料・収穫方法、・度などの厳格な基準を満たす必要があります