羊たちの沈黙
おすすめ度
原題:The Silence of the Lambs
製作:1991年 アメリカ
制作:エドワード・サクソン ケネス・アット ロン・ボズマン
監督:ジョナサン・デミ
原作:トマス・ハリス
脚本:テッド・タリー
出演:ジョディ・フォスター アンソニー・ホプキンス スコット・グレン テッド・レヴィン アンソニー・ヒールド
久しぶりに「一気観」シリーズです。言わずと知れた名作「羊たちの沈黙」です。ロジャー・コーマン監督も俳優さんとして出演してたんですね~。今回初めて知りました。
FBIアカデミーの訓練生クラリス(ジョディ・フォスター)は、FBI上司ジャック(スコット・グレン)の命を受け、州立の精神病院へ行きます。面接の相手は患者を9人殺したという天才精神科医ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)。表向きは凶悪犯のサンプル作りの為のアンケートでしたが、本当の目的は連続殺人者バッファロー・ビル(テッド・レヴィン)逮捕の為の捜査協力を得ることでした。初めはレクターの不気味さに戸惑うクラリスでしたが、自分に対する興味を利用し、彼女自身の幼少時代の思い出を語る事と引き換えに事件捜査のヒントを聞き出していきます。
「ハンニバル・ライジング」を観る前のおさらいに久々に観ました。やっぱり凄い作品ですね!面白い。よくできてる。1991年っつーことは、今からもう17年も前なるんですね。
犯人のバッファロー・ビルはむちゃくちゃなヤツですが実在したモデルがいます。一番母体となっているのがエド・ゲイン。死体の皮を使って家具や服を作っちゃいます。誘拐の手口はテッド・バンディ。腕の怪我を装い襲い掛かりました。悪い人です。女性の監禁方法はイリー・マイケル・ハイドニク。地下の穴に閉じ込めます。
こんな凶悪犯の複合体がバッファロー・ビルなのです。恐ろしいですね~。
徹底した取材によって作り上げた犯人像。主人公クラリスのバックボーンを交えながらの巧みな心理描写。レクター博士の内に秘めたる狂気。フランシス・ベーコンの絵画をヒントに作られたというレクターの芸術的な殺害現場。蛾。変死体。
全てにおいて完成度が高く、不気味で、重苦しい。(もちろん褒めてます。)
素晴しい作品でした。
軽くおさらいのつもりで観始めましたが、えらい興奮しちゃいました(照)
・羊たちの沈黙@映画生活
・前田有一の超映画批評