徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

モハメド・アリ かけがえのない日々

2007年05月09日 | ★★★★★



モハメド・アリ かけがえのない日々
おすすめ度
原題:WHEN WE WERE KINGS
制作:1996年 アメリカ
制作:レオン・ギャスト テイラー・ハックフォード
監督:レオン・ギャスト
出演:モハメド・アリ ジョージ・フォアマン ドン・キング ノーマン・メイラー スパイク・リー トーマス・ハウザー

1974年10月30日世界中の熱い視線が注がれる中行われたジョージ・フォアマンVSモハメド・アリ戦。その戦いを中心に描いたアリのドキュメンタリー映画「モハメド・アリ かけがえのない日々」です。

1967年ベトナム戦争の徴兵拒否によりアリは有罪判決を受けます。そして、ヘビー級チャンピオンタイトルも略奪されその後4年間、試合が禁止されましたが、間もなくしてベトナム戦争批判の気運が高まる中、アリのプロライセンスは回復します。

1974年ボクシングプロモーターのドン・キングの仕掛けにより、世紀の対決ジョージ・フォアマンVSモハメド・アリ戦が実現することとなります。またその試合に先駆けて“黒いウッドストック”と呼ばれるブラック・ミュージック中心のコンサートが開催されます。そこにはジェームズ・ブラウン、B.B.キング、ミリアム・マケバなど錚々たるミュージシャンが参加しました。

1974年10月30日、運命の試合が開催されます。3年間ブランクの開いたアリに対し、フォアマンは目下40連勝中の20代の若きニューヒーロー。下馬評で圧倒的に不利とされていたアリでしたが…。

「蝶のように舞い蜂のように刺す」アリのキャッチコピーはとっても有名ですよね。私、モハメド・アリという人物は、「ボクシング界の元ヒーロー」というイメージしかありませんでした。あ・それから、「アントニオ猪木VSモハメド・アリ」っていう例の試合(笑)

モハメド・アリはプロボクサーとしての活動だけに留まらず、黒人の経済的自立を目指す社会運動且つ黒人の民族的優越を説く宗教活動の「ブラック・ムスリム・ムーブメント」に参加したり、ベトナム戦争への徴兵を拒否したりと、社会的にも大変な影響を与えた人物だったそうです。実はすごい人なんですね。びっくりしました。

いつも強気で、ファンへの過剰なまでのリップサービスが有名なアリですが、ジョージ・フォアマンとの試合直前、関係者に見せた意外な一面など興味深いエピソードも満載でした。彼が何故当時カリスマ的人気を誇り、今も尚伝説となって語り継がれているのかが少しだけ理解できた気がした作品です。ドキュメンタリー好きはもちろん、革命家や格闘技が好きな人にもおすすめの1本です。

モハメド・アリ かけがえのない日々@映画生活
前田有一の超映画批評



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (imagine-peace)
2007-05-09 14:48:22
私はアリのキンシャサでのフォアマンの一戦から引退まで観ました。映画にはなっていませんが、そのフォアマンも後に牧師になり、現役復帰。40歳を超えて世界王者に返り咲きました。
この頃の人達は凄いですね。
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imagine-peaceさんへっ。 (髭ダルマLOVE)
2007-05-10 01:19:09
>フォアマンも後に牧師になり、現役復帰。40歳を超えて世界王者に返り咲きました。
へええっ。知りませんでした。スゴイですねっ。

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猪木ボンバエ (ぶーすか)
2007-05-28 06:53:06
TB&コメント有難うございます。猪木のテーマ曲になっている「炎のファイター」ってもともとはアリの曲で、「アントニオ猪木VSモハメド・アリ」の記念に寄贈されたんだそうですね。知らなかったー
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ぶーすかさんへ。 (髭ダルマLOVE)
2007-05-28 19:16:42
こちらこそ!
コメントありがとうございます!!

私はボンバイエ!と言う意味が「奴を殺せ」って事を初めてしりました(笑)

ドキュメンタリーは知らない事を沢山教えてくれるから大好きです!
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