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千夜一夜物語
おすすめ度
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制作:1969年 日本
製作・総指揮:手塚治虫
監督:山本暎一
美術監督:やなせたかし
脚本:手塚治虫・深沢一夫
声の出演:青島幸男 芥川比呂志 岸田今日子 小池朝雄 遠藤周作 大橋巨泉 北杜夫 小松左京 筒井康隆
手塚治虫率いる虫プロダクションが制作した、世界初の大人のためのアニメーション第1弾「千夜一夜物語」です。この作品は、3部作になっていて第2弾「クレオパトラ」第3弾「哀しみのベラドンナ」と続きます。私は千夜一夜しか持ってないので、後の2作は未見です。そのお店には「千夜一夜物語」しかなかったんです(泣)
水売り商人アルディンは、ある日奴隷市で売られている美しい女奴隷に一目ぼれしました。彼女の名前はミリアム。でもアルディンは彼女を引き取るお金などありません。彼女が買われそうになったまさにそのとき、大竜巻が起こります。その混乱に紛れてアルディンはミリアムをさらい逃げていきます。そこからアルディンの目眩く大冒険が始まります。
実写との合成等の当時の最新技術を駆使して映像化した作品です。その斬新なスタイルはアニメとドラマを組み合わせた「アニメラマ」という新しいジャンルを打ち立てました。キャラクターデザインは、「それいけ! アンパンマン」のやなせ・たかし先生。なるほど、だから女の子ちゃんがみんなドキンちゃん顔なんですね(笑)サイケデリックな雰囲気で今観ても全然古くないんです。主人公のアルディンのキャラクターに負けないエネルギッシュな作品です。なんとも豪華な声優陣もこの作品の魅力のひとつです。
各シーンの裏話や苦労話などを交えてのスタッフ座談会(山本暎一、やなせ・たかし、宮本貞雄、富岡厚司) が音声特典として収録されています。どのエピソードもとても興味深かったです~。あーっ。あと2作も観たいですっ。
・千夜一夜物語@映画生活
・前田有一の超映画批評
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なつかしいと、いっても私この映画観ていないのですけど。
日本のアニメ史の特集で必ずといっていいほど、この三部作は出てきますよね。
子ども心に「エロス」を感じていて、何か観てはいけないのでは…と思っていましたよ。
ってもう、大人だから観ていいんですが。
わぁお。ステキな映画のご紹介、ありがとうございます。
とても観てみたいです。
アニメは、詳しくないですが、
最近のデジタルペイントなアニメを観ていると、あまりにも色鮮やかでクラクラします。
この時代の独特の雰囲気を持ったアニメの方が、私は好きだな。
>子ども心に「エロス」を感じていて、何か観てはいけないのでは…と思っていましたよ。
もしこれ子供の頃観てたら、ものすごい衝撃だったでしょうねっ!
>大人だから観ていいんですが
です、です。
興味がおありならば、是非観てみてください^^
コメントありがとうございましたっ!
>最近のデジタルペイントなアニメを観ていると、あまりにも色鮮やかでクラクラします。
そうですね。あれはあれでアリなんでしょうけど。私もアニメに詳しいわけではないのですが、CGって使い方によってものすごく重みがなくなっちゃいますよね。
この作品、今から約40年前の作品なんですよね。そう考えるとすごいです。記事にも書きましたが、とにかくエネルギッシュな作品です。日本ではアニメは何かと軽視されがちですが、本作は立派な芸術作品として成立していると思います。是非ご覧になってみてください。