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真実の瞬間(とき)
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原題:Guilty by Suspicion
制作:1991年 アメリカ
制作:アーノン・ミルチャン
監督・脚本:アーウィン・ウィンクラー
出演:ロバート・デ・ニーロ アネット・ベニング ジョージ・ウェント バトリシア・ウェティグ
1940年代後半から1950年代中半にかけて起こったいわゆる「赤狩り」を題材にした作品「真実の瞬間」です。
売れっ子監督デイヴィッド・メリル(ロバート・デ・ニーロ)がフランスから帰国したところから物語りは始まります。自宅に戻るとサプライズパーティーが行われていました。ところがその席で、突然女優のドロシー・ノーラン(パトリシア・ウェティッグ)が脚本家の夫ラリー(クリス・クーパー)と喧嘩をはじめます。夫が非活動委員会に友人を売ったというのです。
翌日、20世紀フォックス社長の、ダリル・ザナック(ベン・ピアザ)から呼び出しを受けたデイヴィッドはブラック・リストに名前が挙がっていると告げられます。そこで弁護士のグラフ(サム・ワナメイカー)を紹介され、「誰かを売る」ことを強く勧められます。それを拒み続けたデイヴィットは仕事を奪われ、撮影所には出入り禁止となり、生活が一変していきます。
そんなある日、親友のバニー(ジョージ・ウェンド)がデイヴィットを尋ねてきます。それは査委員会で名前を売らせてくれという事でした。信じていた友人、仲間が次々と自分から離れていき身も心もボロボロのデイヴィットですが無常にも審問会に喚問される運命の日が訪れるのです。
うーん。不条理です。でも当時はこれが当たり前だったんですよね。
最後何か明るい光が見えてくるのかと思ったがそういうわけでもなく事実であろうエピソードをひとつひとつ積み上げて淡々と描いている作品。監督は「海辺の家」のアーウィン・ウィンクラー。この作品、彼の第1回監督作品だったんですねー。地味ーな社会派ドラマですので、好き嫌いがはっきり別れるタイプの作品だと思います。
<赤狩りについて>
1940年代後半から1950年代中半、共産党と関連があったとされた者に非米活動調査委員会が一斉取調べをした事件です。1930年代、共産主義はアメリカの理想主義とされ、若者の間で絶大な支持を得ていました。その後共産主義思想は時代の流れと共に大きく様変わりしていきます。米ソ冷戦時代になると国家を挙げて共産主義を敵視するようになるのです。前衛的な思想を持つインテリ層が多く居るハリウッドも例外ではありませんでした。ターゲットとされたのは映画俳優、映画監督、脚本家などなど。調査委員会によって呼び出された者は、そこで証言を求められます。拒否した者は事実上、有罪となり長い間映画界から追放されました。
1999年、アカデミー賞でエリア・カザンが特別賞を受賞したときのエピソードはまさに、この「赤狩り」を象徴しています。通常であれば、受賞者に対しスタンディングオベーションが起こるべき場面で、会場で立ち上がり拍手を送る人は、半数程度でした。それは、赤狩り時代エリア・カザンが「仲間を売った」からだそうです。時代の流れが生み出した何とも複雑なエピソードです。
・真実の瞬間@映画生活
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これも「赤狩り」の代表的な作品ですよねぇ。
時代とはいえ、罪な事件ですね、マッカーシーズムは。
デ・ニーロも熱演だったのが印象的だったなぁ~。
こちらからもTBさせてもらいますね。
コメント&RTBありがとうございますー。
そうですね。
淡々としててすんごく地味な作品ではありますけれど^^勉強になりました。