ヴァンラーレ八戸 J3効果 青森県南に経済波及効果10.5億円

2020年令和2年6月16日火曜日
デーリー東北、文字起こし

ヴァンラーレ八戸　J3効果　県南に10.5億円
市民団体調査　15年試算の2倍
「さらなる波及期待」

サッカーJ3のヴァンラーレ八戸は15日、Jリーグに
初参戦した2019年シーズンに、ホームタウンである
青森県南地方にもたらされた経済波及効果について
約10億5千万円とする試算を発表した。ヴァンラーレからの
依頼で調査した市民団体「八戸地域社会研究会」
(高橋俊行会長)によると、チームの下部組織である
小中学生チームの運営強化や、
スポンサー企業の広がりにより、15年にJ3昇格を
仮定して算出した経済効果の約2倍となった。(林泰輔)

チーム運営やホーム開幕戦開催などに伴う直接支出と、
新たな雇用などによって生まれた地域での
消費に基づく間接的な支出を合わせた。

ヴァンラーレの選手や社員の人件費、
ホームスタジアム使用料、宿泊・交通費など「事業運営支出」
は3億5785万円に上った。下部組織の運営管理費など
「関連組織等の事業支出」が2億100万円。ホーム戦開催に
よる年間観客数計3万4千人のチケット代など「観客・
役員・選手等の消費支出」は1億2284万円で、ホーム戦の
テレビ中継の放送制作費、シャトルバスの運行経費、
メディアへの協賛広告費など「関連事業者などの支出」
が4240万円とした。

これらの直接支出による経済効果7億2409万円に、
従業員の増加数120人分などの間接的支出による
経済効果3億2600万円を加え、全体の経済波及効果とした。

調査に当たった同研究会の高橋会長は「スポンサー
などで参画する企業が多く、街全体が一体となって
支援している印象。まだJクラブとしてスタートしたばかりで、
今後さらなる波及効果が期待できる」とした。

ヴァンラーレの下平賢吾専務は「(経済波及効果は)
チームに関わる、全ての皆さまのおかげ。
スポーツの力を信じ、地域と共に
20年シーズンも戦い抜きたい」と話した。



6月30日（火）閲覧数:531PV 訪問者数:321人