https://www.kobe-np.co.jp/news/economy/202402/0017334806.shtml
神戸空港、国内10位の空港に成長 開港18年で旅客数最多343万人 コロナ前を更新、国際化へ好材料
2024/2/16 05:30
開港から18年がたった神戸空港
=2022年12月、神戸市中央区開港から18年がたった神戸空港
=2022年12月、神戸市中央区神戸新聞NEXT神戸新聞NEXT
神戸空港が16日、2006年の開港から丸18年を迎えた。
旅客数は新型コロナウイルス禍からの回復が早く、
23年は343万人と過去最多を更新し、国内10位の空港に成長した。
30年前後には国際定期便が就航する見通しで、神戸市はその時点の旅客数
を年間約700万人と予想。国内有数の規模の空港になる可能性があると期待する。
神戸空港は市が設置管理者となり開港。18年からは関西エアポートが
関西空港、大阪(伊丹)空港と一体的に運営している。
当初、発着枠が1日60回に制限されたが、
3空港のあり方を話し合う関西3空港懇談会の合意を受け、
19年に規制緩和が実現。発着枠は同80回に拡大し、
運用時間も午前7時~午後11時に1時間延長された。
25年には国内線の発着枠がさらに増え、国際チャーター便も解禁される。
旅客数は19年に当時最多の336万人を記録後、
コロナ禍で20、21年は半減。ただ、日本人観光客の比率が高く、
22年夏以降、関西3空港の中でいち早く、コロナ前の水準近くに回復した。
23年の実績は東北最大の仙台空港を上回り、国際定期便が就航していない空港では
伊丹に次ぎ2位に。発着回数3万4894回も過去最多だった。現行ダイヤでは
羽田、那覇、新千歳、長崎、茨城などを結ぶ12路線で計37往復74便
(期間限定運航を含む)が運航されている。
関西エアの山谷佳之社長は「旅客数が増えているのは神戸空港に
ニーズがあることの表れ。需要を急激に膨らませるのは難しいが、
神戸市とその西側地域に加え、四国や瀬戸内方面の利用を伸ばせば、
徐々に成長させることができる」と語る。(大島光貴)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202305/0016335840.shtml
2023/5/10 17:24神戸新聞NEXT
神戸空港、新ターミナルの概要発表 「海に浮かび、森を感じる」構造、隣接地に緑地も
現在の神戸空港旅客ターミナルと駐機スポット。神戸市は空港の敷地を西側に広げ、
国際チャーター便などを受け入れるサブターミナルを整備する=2022年12月、神戸市中央区
神戸市は10日、国際定期便の就航が決まった神戸空港で整備する新ターミナルの概要を発表した。
展望デッキがある2階建てで、ガラス張りや吹き抜けの構造で開放感を演出し、
自然を身近に感じられるよう隣接地に緑地を配置する。2025年の
大阪・関西万博に向けた国際チャーター便の発着場に位置付け、
新たな空の玄関口は同年3月の運用開始を目指す。
新ターミナルは、現在の旅客ターミナル(4階建て、延べ床面積約1万7千平方メートル)
の西側区域に設ける。延べ床面積は約1万4600平方メートルで、
1階に出発・到着ロビーや保安検査場、CIQ(税関、出入国管理、検疫)エリア、
商業施設などの空港機能を集約させる。事業費は約90億円。
「海に浮かび、森を感じる」をコンセプトに、新ターミナル天井や
展望デッキなどに木材を多用。東隣に緑地を設け、緑があふれ、温かみを感じる空間をデザインする。
国際チャーター便のほか、国内線の発着場としても活用し、
利用者は駐機場までバスで行き来する。新ターミナルは
ポートライナーの神戸空港駅や現行ターミナルから約400メートル離れるが、
市は無料のシャトルバスを運行させて利便性の確保に努める。
駐機場は新たに5スポットを万博までに整備し、30年前後の
国際定期便就航に合わせて計21スポットにまで増設する方針。
国際定期便のターミナルは、市は別途新設する考えだ。
神戸空港を巡っては昨年9月、関西、大阪(伊丹)、神戸空港の役割を官民で協議する
「関西3空港懇談会」で、将来的なインバウンド(訪日客)の増加を見据え、
30年前後の国際定期便就航に合意。関空を補完する役割に位置付け、
発着回数の上限を1日40回と決めた。国内線の上限も
現在の1日80回から120回に拡大する。(金 旻革)