https://www.chunichi.co.jp/article/608256
病気克服 アシスト側へ 支えてくれた仲間思い託す 丸岡高サッカー部 山川選手
2022年12月27日 05時05分 (12月27日 09時59分更新)
水頭症を乗り越え、仲間をサポートする山川選手
=坂井市の日東シンコースタジアム丸岡
全国高校サッカー選手権(二十八日から、首都圏)
に臨む丸岡の山川陸斗選手(18)=三年=は、二年ほど前、
脳に髄液がたまる水頭症を患った。半年間の闘病生活を経て、
ピッチに戻った。チームをサポートする立場になり、
「みんなには丸岡らしく戦ってほしい」。自分を鼓舞してくれ、
支えてくれた仲間へ思いを託す。 (谷出知謙)
がっちりとした恵まれた体格を持つ攻撃的なサイドバック。
中学時代は坂井フェニックス丸岡ジュニアユースで腕を磨き、
県選抜にも選ばれた。高校は推薦入学。
一年の冬から試合に出た中での出来事だった。
三月二十日の練習試合。相手のフリーキックが頭に当たった。
それほど強いボールではなかったにもかかわらず、
脳振とうで倒れた。病院に行き、コンピューター断層撮影(CT)
をすると水頭症だと発覚した。すぐに入院。「まさか自分がって思った」
水頭症とは、脳に髄液が過剰にたまることで脳を圧迫し、
さまざまな症状を引き起こす疾患。十月には
サッカー元日本代表選手が亡くなるなど、生死に関わる場合もある。
山川選手は二度の手術を経て、放射線治療と抗がん剤治療を受けた。
二週間ほどの入院生活を計三回。「話すのも嫌。めちゃくちゃつらかった」
支えになったのが仲間の言葉。入院前、寄せ書きをもらった。
「待ってるぞ」「絶対一緒にサッカーしよう」。
そんなメッセージに救われた。九月まで続いた治療の末に完治。
すぐに部活に復帰した。「みんなとまたボールが蹴られる。うれしかった」。
今年の年明けから試合のピッチに戻るまで回復したが、
夏前に左足の甲を骨折。気持ちが切れた。
「試合にも出られない。ここにいる意味がない」。
一カ月ほど練習に行かなかった時、小阪康弘監督に諭された。
最後までやり抜いてほしい−。チームのために、と奮い立った。
試合の動画を撮ったり、衛星利用測位システム(GPS)で
選手たちの走行距離を測ったり、サポートする仕事に徹した。
苦難を乗り越え、己に克ったそのたくましさは、
今大会に挑むチームの背中を押し続ける。
大学ではスポーツマネジメントを学ぶ。
「将来は自分と同じで、病気を持った人の復帰に携わりたい」。
新たな夢へ、力強く歩みを進める。
29日に高知と初戦
丸岡の一回戦は二十九日、
千葉県立柏の葉公園総合競技場で
午後二時十分から高知(高知)と対戦する。
https://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20221220-OYTNT50067/
サッカー場改修 人工芝に
2022/12/21 05:00
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フットボールセンターの整備イメージ図=福井市教委提供
現在のサッカー場(福井市で)
福井市、24年春供用へ 夜間照明など整備
部活や社会人 練習拠点
福井市は、市スポーツ公園サッカー場(同市安田町)を改修し、
「市フットボールセンター」(仮称)を整備する。
天然芝を人工芝に張り替え、ナイター照明やクラブハウスなどを設ける。
サッカーの部活動や社会人チームの練習拠点としたい考えで、
2024年3月の供用開始を目指す。(佐藤祐介)
市議会12月定例会で工事請負契約に関する議案が提案され、可決された。
市教育委員会スポーツ課によると、現在のサッカー場は天然芝で、
1日使うと2~3日は養生のため使用できず、
照明設備がないため夜間は使えなかった。
市は17年度に改修を検討したが、
18年2月の大雪に伴う除雪作業で財政が悪化したことや、
コロナ禍の影響で先送りとなっていた。
福井市内の中高生の部活やクラブチームには、
坂井市内のサッカー場で活動するケースもあった。
フットボールセンターでは、グラウンド2面に
天然芝の代わりに日本サッカー協会公認の人工芝を敷き、
協会基準の照明を取り付ける。控室やシャワー室、
器具庫などを備えた2階建てのクラブハウスも新設。
グラウンド脇に土を盛り、プレーを観覧できるスペースを造成する。
周囲には高さ6メートルの防球ネットを設ける。
総事業費は約9億9700万円。
8月から電気や給排水設備などの第1期工事が始まっており、
来年3月頃から、約4億6590万円をかけて
人工芝や観覧スペースの整備に着手する予定だ。
事業費のうち8000万円は日本サッカー協会
と福井県サッカー協会の助成金でまかなう。
スポーツ課の担当者は「ラグビーなどサッカー以外の
スポーツやイベントにも活用してもらいたい」としている。
5月15日(月) 閲覧数:555PV 訪問者数:360人
病気克服 アシスト側へ 支えてくれた仲間思い託す 丸岡高サッカー部 山川選手
2022年12月27日 05時05分 (12月27日 09時59分更新)
水頭症を乗り越え、仲間をサポートする山川選手
=坂井市の日東シンコースタジアム丸岡
全国高校サッカー選手権(二十八日から、首都圏)
に臨む丸岡の山川陸斗選手(18)=三年=は、二年ほど前、
脳に髄液がたまる水頭症を患った。半年間の闘病生活を経て、
ピッチに戻った。チームをサポートする立場になり、
「みんなには丸岡らしく戦ってほしい」。自分を鼓舞してくれ、
支えてくれた仲間へ思いを託す。 (谷出知謙)
がっちりとした恵まれた体格を持つ攻撃的なサイドバック。
中学時代は坂井フェニックス丸岡ジュニアユースで腕を磨き、
県選抜にも選ばれた。高校は推薦入学。
一年の冬から試合に出た中での出来事だった。
三月二十日の練習試合。相手のフリーキックが頭に当たった。
それほど強いボールではなかったにもかかわらず、
脳振とうで倒れた。病院に行き、コンピューター断層撮影(CT)
をすると水頭症だと発覚した。すぐに入院。「まさか自分がって思った」
水頭症とは、脳に髄液が過剰にたまることで脳を圧迫し、
さまざまな症状を引き起こす疾患。十月には
サッカー元日本代表選手が亡くなるなど、生死に関わる場合もある。
山川選手は二度の手術を経て、放射線治療と抗がん剤治療を受けた。
二週間ほどの入院生活を計三回。「話すのも嫌。めちゃくちゃつらかった」
支えになったのが仲間の言葉。入院前、寄せ書きをもらった。
「待ってるぞ」「絶対一緒にサッカーしよう」。
そんなメッセージに救われた。九月まで続いた治療の末に完治。
すぐに部活に復帰した。「みんなとまたボールが蹴られる。うれしかった」。
今年の年明けから試合のピッチに戻るまで回復したが、
夏前に左足の甲を骨折。気持ちが切れた。
「試合にも出られない。ここにいる意味がない」。
一カ月ほど練習に行かなかった時、小阪康弘監督に諭された。
最後までやり抜いてほしい−。チームのために、と奮い立った。
試合の動画を撮ったり、衛星利用測位システム(GPS)で
選手たちの走行距離を測ったり、サポートする仕事に徹した。
苦難を乗り越え、己に克ったそのたくましさは、
今大会に挑むチームの背中を押し続ける。
大学ではスポーツマネジメントを学ぶ。
「将来は自分と同じで、病気を持った人の復帰に携わりたい」。
新たな夢へ、力強く歩みを進める。
29日に高知と初戦
丸岡の一回戦は二十九日、
千葉県立柏の葉公園総合競技場で
午後二時十分から高知(高知)と対戦する。
https://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20221220-OYTNT50067/
サッカー場改修 人工芝に
2022/12/21 05:00
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フットボールセンターの整備イメージ図=福井市教委提供
現在のサッカー場(福井市で)
福井市、24年春供用へ 夜間照明など整備
部活や社会人 練習拠点
福井市は、市スポーツ公園サッカー場(同市安田町)を改修し、
「市フットボールセンター」(仮称)を整備する。
天然芝を人工芝に張り替え、ナイター照明やクラブハウスなどを設ける。
サッカーの部活動や社会人チームの練習拠点としたい考えで、
2024年3月の供用開始を目指す。(佐藤祐介)
市議会12月定例会で工事請負契約に関する議案が提案され、可決された。
市教育委員会スポーツ課によると、現在のサッカー場は天然芝で、
1日使うと2~3日は養生のため使用できず、
照明設備がないため夜間は使えなかった。
市は17年度に改修を検討したが、
18年2月の大雪に伴う除雪作業で財政が悪化したことや、
コロナ禍の影響で先送りとなっていた。
福井市内の中高生の部活やクラブチームには、
坂井市内のサッカー場で活動するケースもあった。
フットボールセンターでは、グラウンド2面に
天然芝の代わりに日本サッカー協会公認の人工芝を敷き、
協会基準の照明を取り付ける。控室やシャワー室、
器具庫などを備えた2階建てのクラブハウスも新設。
グラウンド脇に土を盛り、プレーを観覧できるスペースを造成する。
周囲には高さ6メートルの防球ネットを設ける。
総事業費は約9億9700万円。
8月から電気や給排水設備などの第1期工事が始まっており、
来年3月頃から、約4億6590万円をかけて
人工芝や観覧スペースの整備に着手する予定だ。
事業費のうち8000万円は日本サッカー協会
と福井県サッカー協会の助成金でまかなう。
スポーツ課の担当者は「ラグビーなどサッカー以外の
スポーツやイベントにも活用してもらいたい」としている。
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