CourseOut

なんてことのない普通の暮らし。ちょっとしたことでもいいから、たまには〝CourseOut〟したいものです。

ちょっと今から仕事やめてくる

2017年07月29日 | 


新卒て入社した会社にはリストラにならなければ、一生いるつもりだった。

ただ、それは入社してから6年ぐらいたってからの話。

タイトルから気になっていた本。何度か書店で、手に取ってはいたがレジまで持っていくことはなかった。

映画となり、映画の宣伝を見ているとやはり気になり購入することに。

よく本のいいところは、
「自分が、経験できないことを読む事を通して体験できることだ」
と言う人がいる。

わたしはこの本で、主人公「隆」自分が体験した、あるいは感じた事を追体験させてもらった。

私には「隆」と同じように家族がいて、学生の時の友人がいた。

そして、「ヤマモト」はいなかったが、本があった。

景山民夫の「モンキー岬」で

逃げてもいいんだ。

と気付かせてもらい、

椎名誠の「本の雑誌血風録」(だったと思う)で椎名の奧さんが椎名が、会社を辞める時に言ったという

今の日本て飢え死にすることはないから、いいんじゃない

に、激しく共感し、気が楽になった。

結局、私のいた会社には「隆」の会社にはいなかった素晴らしい仲間がたくさんいた。

だから、最後は一生いるつもりになっていた(現実、仲間の殆どはその会社にいないが)。

そして、その時のと仲間とは今でも、機会がある時は飲んでいる。

とっ散らかってきたが、もし、悩んでいる人がいれば是非、読んで欲しい。

特に若い人。

悲しい事が、起きる前に手にとって欲しい。

そして、人生とは誰のものなのかを思い起こして欲しい。


長々、失礼しました。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガソリン生活

2016年11月03日 | 


私事ですが昨日から入院することに。お腹は痛い、腹は下るでどうしょうもない。

変なものを食べたわけではないのだが…。


で、「ガソリン生活」
初 伊坂幸太郎。最近、ハードなものは疲れてくるようになったので、敬遠していた作家。
本作は背表紙のあらすじを見ると少し軽そうで手に取ること。

ドキドキ、ハラハラ感はさすが。ストーリーよし、テンポよし、キャラクターよし。

全体感はライトだか、緊迫感、緊張感は秀逸。

読書傾向も年を取ってきたかた、どうです?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風が強く吹いている

2016年04月29日 | 
 引き続き三浦しおん。
期待はかなり高かったが、それを裏切らない面白さ。

設定は完全にあり得ない。しかし、そんなものはどーでもいい。実際に行われている箱根駅伝を舞台としているから設定が気にかかるが、そもそも小説にリアリティを求めるのであればノンフィクション物を読んでいればいいのだ。

ストーリー良し、テンポも良し。そして登場人物のキャラクター良し。今回気づいたのだが、この作家の軽い文体が、それぞれの登場人物の決して軽くない過去や背景を悲壮感なく読まさせてくれる。

駅伝が始まってからレースの展開の描写はもちろん、それぞれのランナーが走りながら過去の自分、箱根を目指してからの変化を振り返る後半は絶対的に面白い。そして、その軽快な口語体の文章が登場人物への垣根を低くし、容易にに感情移入させてしまう。
レースの盛り上がり、登場人物への感情移入が最高潮にたっするレース終盤シーンはどっぷりと物語につかり、本を読んでいることの幸福感をも感じる。

レースの余韻にひたりながらのエピローグも◎。

この作家、本当に気に入ってしまった。近いうちまた読むぞ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

舟を編む

2016年01月31日 | 
うーん。久々の更新。

ホント、最近加速度的に時間の流れが早くなっている。

で、「舟を編む」。

年末の帰省の際に空港で購入したが、読みはじめから面白い。
それでも1カ月もかかってしまったが。

基本的には青春物(といっても、20代も半ばのだが)。3人の登場人物を中心とした目線で語っていくが、それぞれが、辞書づくり、仕事、恋愛、と悩みや葛藤を抱えながら進んでいく。

読みやすい語り口と話がしっかり進展するから楽しい。後半からいよいよ辞書が完成に向けて動きはじめるところは緊張感、スピード感も伴って◎。

読後感も爽快。個人的には割いているページは少ないが主人公馬締の同僚、西岡目線の部分が気に入っている。

久々に続けて読みたくなる作家と出会った。

次は箱根駅伝を題材にしたという「風が強く吹いている」にいきます。

買いにいかないと。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナミヤ雑貨店の奇蹟

2015年11月08日 | 
 ガリレオシリーズ以外の久々の東野圭吾作品、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

初めて読んだ東野圭吾作品といえば、「白夜行」
このインパクトは大きかった。謎解き部分やラストシーンはぶっ飛んだ。

余談だが「白夜行」がドラマになった時もぶっ飛んだ。あんな話がドラマになるのかと思ったら、まさかの第一話の冒頭が小説のラストシーン。謎解き部分も第一話の早い段階だった。若き日の綾瀬はるか、山田孝之とキャストも良かった。かれこれ10年近く前だ。


で、今回の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」。
読む前に帯を見て、なんでこの本を買ってたんだろうと疑問に思ってしまった。
第一章を読んでも、あまり作品に入れない。が、二章に入ると一気に没入。

ガリレオシリーズでもそうだが、この人の作品はたまに、愛情、人情に満ちた作品がある。
この作品はまさにそんな作品。そして極上のファンタジー。正直泣けた。

くさいのが嫌いじゃない人はぜひ、読んで下さい。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異人たちとの夏

2015年08月15日 | 
 気に入っているラジオ番組に日曜日10時からの30分番組でメロディアスライブラリーというTOKYO FMの番組がある。小川 洋子さんが毎週1冊の本を紹介し、そのあらすじ、解説、感想を語る番組だ。本への愛情、作品への尊敬の念が小川さんの語り口からあふれ出ていて、本読みにとっては大変楽しい番組だ。

 去年の夏、カーラジオで同番組を聞いているとなにか覚えのあるストーリーを小川さんが語っている。途中から聞いたためその日紹介していた本のタイトルは聞いていなかった。そのストーリーの正体がどうしても気になり聞き進んでいくと、やはり「異人たちとの夏」であった。

 映画好きであった私は当時洋画かぶれで、どこか邦画をバカにしていたところがあった。ただ、「蒲田行進曲」「チ・ン・ピ・ラ」「Wの悲劇」は面白かった作品として今でも記憶に残っている。
 しかし、基本的にはあまり邦画をみないというところはあった。
当時、私は大学生であっただろうか。なぜかその日はアルバイトもサークルの飲みもなく家にいたのだろう。確か金曜ロードショーだったと思う。途中から見だしたこの邦画に一気に引き込まれた。片岡鶴太郎と秋吉久美子、そして風間杜夫がおりなす非日常ではあるがいろいろなものが満ち溢れた家族の団欒。名取裕子と風間で流れる現代的な生活。予想もしなかった秀逸なストーリー展開とそれぞれの役者の魅力があいまって忘れられない作品となった。本当に面白かった。

 今年の夏は読もうと考えていた「異人たちとの夏」。やはり面白い。そして夏に読みたい。まだ、暑い夏が続いているうちにぜひ。

あっ、もちろん映画も。特に鶴太郎が最高です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イン・ザ・プール

2015年08月08日 | 



サウスバンド以来の奥田 英郎作品。

やっぱりこの人の作品は面白い。
自分にも当てはまるようなこともあるな~、と思いながら、おもいっきりのバカバカしさの中に優しさや、人としての大事なことがサラリと入っている。読みやすい連作短編というのも良い。


シリーズ化されてるので次の「空中ブランコ」も読んでみよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海賊とよばれた男

2015年07月06日 | 
ご存知、百田尚樹氏の本屋大賞受賞作。

本屋大賞を受賞した時は実は百田氏の存在は知らなかったのだが、この作品はタイトルに魅かれたぜひ読みたいと思っていた作品。
出光興産創業者の出光佐三氏をモデルとした話。
確かに面白いのだが、共感できるかと言われると正直「うーむ」
タイトルもちょっと大げさな感じがする。

それとなんといっても読んでいる最中に百田氏のお騒がせ発言


まぁ、売れてる本だし読みやすいので、出光佐三氏の話や日章丸事件が知りたいのであれば読んでみては。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乱反射

2015年05月03日 | 
 貫井徳郎の「乱反射」

 複数の登場人物のそれぞれのストーリーが平行して進められていく。作者得意のパターン。飽きないし先への楽しみも多くなる。そしてある時点で複数のストーリーが一つに束ねらていく。
 
1点無理があるようなところはあるが、登場人物のキャラクター、話の展開どちらも○。

基本的にはおすすめできる作品ですねー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下町ロケット

2015年03月15日 | 
ここ何年かでガクンと落ちている読書ペースではあるが、最近1日5ページでも10ページでも読もうと思ったら少しペースが上がってきた。

で、ご存知、池井戸 潤の直木賞受賞作、「下町ロケット」。直木賞を受賞してからずっと読みたいを思っていた作品。受賞直後に読んだ「鉄の骨」は読みやすく面白かったのだが、何か薄っぺらな印象で当ブログにもアップしなかった。

本作はというと、やはりちょっと薄い。題材、テーマはまぁ良いとして何故か薄い。と書きながら気が付いた。登場人物だ。別に魅力がないわけではないが中途半端。適当に "いい人" が多いのだ。そして悪役に大物感がないのだなー。

ストーリーも大筋的にはいいのだが、波乱が少なくメリハリに欠ける。ドキドキ感あったのは後半の帝国重工の会議シーンぐらいか。物語の背景の構築も厚みがない。個人的には「鉄の骨」のほうがまだ良かった。
期待が大きかった分少しがっかりか。


・・・・そうそう、最近読んだ本のタイトルを忘れたり、ペースが上がったとはいえ読むペースが落ちていることに変わりはないので読んだ本は基本的にアップしていきます...。

次は貫井 徳郎「乱反射」の予定。ちなみにこの人は症候群三部作、特に最後の「殺人症候群」は絶対のお薦めです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の回廊

2015年02月11日 | 

「流転の海」第五部の「花の回廊」。前作「天の夜曲」を読んだのはなんともう8年以上前。

相変わらずこのシリーズは面白い。新潮社出版部部長・中瀬ゆかりさんが、自身が出演する東京MXの夕方の番組「5時に夢中」の本や映画を紹介するコーナーで

「このシリーズを読んでいない方は幸せです。なぜなら、これからこの本を読めるからです」

と言ったほど(まぁ、もちろん自分の出版社のモノだからという部分はあるかもしれないが)。


私もこの意見に同感です。続きの文庫ももう出てるようなので、今年中には読みたいなぁー。


読んでない方、本当におすすめです! 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

永遠の0

2014年07月21日 | 



うーん、久々の更新。

で、「永遠の0」。

賛否両論ありますが、間違いなのは売れたこと。当然売れるのには理由あり。

都知事選での田母神氏の応援演説やそれ以前の主張などを頭の片隅に置きながら読みはじめる。当然、読んでいるほうとしては、ややうがった見方にもなる。

批判は本人の弁を借りると
「『永遠の0』はつくづく可哀想な作品と思う。文学好きからはラノベとバカにされ、軍事オタクからはパクリと言われ、右翼からは軍の上層部批判を怒られ、左翼からは戦争賛美と非難され、宮崎駿監督からは捏造となじられ、自虐思想の人たちからは、作者がネトウヨ認定される。まさに全方向から集中砲火」

というもの。

やや無理な展開はあるのの、読みやすい文章と現代という時間軸を平行させうことによって「戦時中もの」というとっつきづらさなく読み進められる。

一部の批判にあった戦争賛美的なものは個人的にはほとんど感じられず、読んでいくほどうがった見方は消えていき、むしろそういった批判がでるのが不思議な感じがする。パクリ批判にしても、そうしたら「歴史小説は全部パクリでしょ」になってしまうし。。。

読後の感想はややむりくりな展開はあるが「面白い!!」 特に登場人物が特攻に行く前に感じたこと(文庫本持ってる方、P528の真ん中あたりからの約1P)はとにかく感動!! この文章はホントに秀逸だと感じる。


こんなに売れなければここまで批判は出なかったのではと個人的には思う。

読まなければ批判もできない。読んでない方は試しにぜひ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キネマの神様

2014年03月16日 | 
 新卒で入社した会社で唯一いた大学の同じ学部の後輩(同級生はいるのだが)、U氏。私より先に退職したが、その彼お薦めなのがこれ。

内容は映画好きの父娘の物語。Amazonから引用すると

「39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。」

というもの。

正直、本としての内容は????

ストーリーは突拍子もない割には展開がよめる。「まさか、単純にこんな風になんないよなー、これじゃひねりがないよなー」などと思っていると本当にその通りになってしまう。意外性はあまりない。

キャラクターも残念ながら際立っていないし中途半端。魅力的な登場人物はいない。

読んだ本をすべて当ブログに掲載しているわけではないし、この本は紹介するか実際迷った。

載せた理由は2つ。

物語の内容は別にして映画への愛情が全編から溢れている。一度は映画に携わる仕事がしたいと思ったことがある私にはその愛情がひしひしと伝わってくる。

そしてこの本を絶賛した前述したU氏。彼の退職理由が映画制作の仕事がしたいというものだった。一度制作現場の方に話を伺にいった私はその過酷さ、給料の安さなどに絶句したものだった。その方は言った。「一流大学を出て監督候補として入社できないなら、この世界にはこないほうがいい」

U氏にその話を伝え、考え直したほうがいいと説いた私に彼は言った。
「いいんです。やりたいことなんで」
あまりの潔さと夢を追う姿勢に「こいつはスゲー」と本当に思った。 
 
その彼が後半は泣きっぱなしだったと絶賛していたのがひとつめの理由。


ふたつめは本好きの友人が腰を悪くしほとんど動けない状態とのこと。1日2冊ペースで読んでるというこのなので紹介してみたことと、当ブログが暇つぶしにでもなればと思ったこと。


映画好きの方、特に「ニューシネマパラダイス」が物語のターニングポイントとなる作品として描かれているので同作品が好きな方は読んでみては。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中原の虹

2014年01月20日 | 
「蒼穹の昴」シリーズの第3弾。間違いなくシリーズで一番面白い。

「蒼穹の昴」は宦官の話だけあって全体的にくら〜い感じ。浅田次郎の暗いのはホント暗い。が、第2弾の「珍妃の井戸」は真逆。浅田次郎の定番のいわゆる ”江戸弁 ” 調子。こちらは西太后、李鴻章と歴史上の人物が登場してこれはこれで面白い。

そして「中原の虹」。中心になる登場人物は張作霖、袁世凱。中国の大きな歴史の転換点となる時期を前2作の登場人物を交えてダイナミックに描いている。「蒼穹の昴」もTVドラマ化したぐらいだからもちろん面白い(暗いけど)のだが、「中原の虹」を読むと本当はこれが書きたかったのではないかと思わせる。そう思ってしまうほどスケールが大きい。読む価値は大いにありです。

第4弾も出ているのでこちらも読まねば!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロングブレスダイエット

2012年09月23日 | 
4年前から8キロ太ったわたくし。

明らかに代謝が落ちている。本屋で「今売れている本ランキング」のコーナーで7位にランクされていたのがこれ。以前、金スマで見て気になってはいた。お値段780円でDVD付きならいいかとレジへ。

「1,600円になります」 
「えっ、そんにするんですか?」
「薄いのですがそうなんです」
完全に値段を勘違いしていたわたくし。いまさらいらないとは言えない。

こうなったら、結果を出すしかない!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする