茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

利茶土の茶陶

2011-10-21 22:32:27 | 美術館・展覧会
 平成23年10月12日~18日にかけて高島屋美術画廊で開催されていたEAST MEETS WEST「利茶土の茶陶」に出かけた。

 今回は、展示ももちろん楽しみであったが、ご縁を頂いた業躰先生の奥様に御挨拶をさせて頂くのが最大の目的であった。
 急遽仕事となった主人が同行できず、娘と二人、華やかな美術画廊の雰囲気にベビーカーの親子連れはなんとも場違いな感じで申し訳ない気がしたが、無事御挨拶することができた。優しくしっとりとした素敵な方で、大変温かく迎えて下さり、席に御案内頂いた。予想されたことながら娘が抹茶がでるまで待つことができず、途中で失礼することとなり、申し訳ないことでした。先に出された美味しい栗むし羊羹を平らげた娘はそれだけで大満足してしまったようだった。「お嬢さんの気分が晴れるか、お休みになったらもう一度いらっしゃい。」と言って頂いたが、御挨拶だけはできたので、帰ることとした。

 展示は、リチャード・ミルグリム氏による、茶道具の数々。残念ながらこれまたゆっくり拝見することはできなかったが、海外の方がここまでのものをお造りになるとは驚きであった。また、いずれの作品も日本らしい形や色をしながらもスタイリッシュで洗練されたデザインだなあと感じた。
 リチャードさんは、鵬雲斎大宗匠のもと、「一服の茶に込められた平和」を意識し、日本文化と茶道について研鑽を積んできたとのことで、ボストン郊外の「今古窯」と、京都に「利茶土窯」をもって作品作りをなさっているそうだ。写真は、頂いたパンフレットの一頁を写したもの、皆様は作品をいかがお感じになったでしょうか。

 育児に追われ、茶とは程遠い生活をしていますが、きっかけを頂いて久しぶりに茶の雰囲気を楽しむことができた。また、新しいご縁も広がり、このようなご縁を下さった方に心から感謝している。茶を離れていて、茶の世界の密度が低くとも、自分なりに気持ちだけは繋いておきたいと思う。育児で忙しいだろうと気遣いながらも忘れずに声をかけて下さる方々は私の宝である。
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2 コメント

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「茶坊主」と呼ばれています (春旦)
2011-10-23 11:30:01
リチャード=利茶土さんなのですね
利休さんの【利】と茶道の【茶】と陶器のイメ~ジなのでしょうか【土】…日本人より日本的な方なのでしょうね~?
茶道を始めると、茶碗を自分で造りたい・茶杓を自分で削ってみたいと思うもの
もちろん試したことはありますが、経験とまではいきません
茶事前に瓢箪切ってお薄器作ったり、友人の竹林から竹を切り出して、蓋置き・花入れを作ったり…自分達で作くれるものは作ってみようなんて…「きっと昔…利休さんたちはくさぁ~、こげんじゃなかったとかいな~?(博多弁で失礼)」
なんて今思えば生意気に…?
ただ竹の花入れや蓋置きが、三畳台目の小間にこんなに脈々と【青】が映えるなんて…逆にビックリ…そして感激!
茶道の幽玄未知の世界…奥深さに魅了され、利茶土さんもtamagoさんもそして多くの茶道ファン、ついでにわたしも魅力に取り付かれたのでしょうねぇ~
まだまだわたしなどは小僧…あだ名は「茶坊主」と呼ばれていますが、まだまだ頂上には、たどり着きそうにありません
茶の道…あえて選んだ「けもの道」迷いながら上を目指してゆきたいと思います!
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茶坊主さん (m-tamago)
2011-10-27 23:24:24
春旦さん、こんばんは。
利茶土さん、なかなか合った当て字ですよね。笑顔の素敵な方でした。
本当に習うと自分で道具を作ってみたくもなりますよね。私が体験したのは茶碗位ですが、茶碗も思ったような形にならず、鍛錬しなきゃ何事もいいものは作れないなあと思ったものです。

竹の青が茶室に映えるというのはよく聞きますが、想像を膨らませるばかりで残念ながら経験がありません。いつか、いつか。

茶の道は長く深く、学んでも学んでも頂上にたどり着けそうにありませんが、牛歩の歩みで周囲の風景も楽しみながら(?!)頑張りたいと思います!

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