年末に片づけをしていて、初めて買い求めた茶道具が出てきました。
大学で茶道研究会に入り、家でもやりたいと購入した一式。
水指、建水、棗、茶碗、蓋置、柄杓、茶杓、茶巾が入っている縦長の箱です。
茶巾や茶杓などは既に箱の中にはなくて、残っていたのは、水指と建水のみ。
何度か自宅で母にお点前を見せたくてやってみせて、その後は
しまいこんであった記憶しかありません。
お稽古道具になりそ . . . 本文を読む
横浜高島屋の茶道具売り場は、買い物ついでの散歩コースである。
ここのところすっかり遠のいていたのだが、久しぶりに所用が合って、その帰り道に立ち寄った。
写真を撮れなくなってしまったので、どんなお道具があったか、言葉でお伝えします。
つゆくさ
てっせん
ふじ
ひょうたん
とんぼ
あさがお
なでしこ
ふうせんかずら
はなび
早くも梅雨時、夏を思わせるモチーフのお道具ばかり。
平水 . . . 本文を読む
先日出かけた高島屋 京の名舗展の「求仙大原亭」には
永樂さんのお茶碗以外にも可愛らしい茶道具が飾られていました。
その中で、特に香合は味わいのあるものが沢山あって、写真に収めさせて頂きました。
お多福さん。ちょうど目が合う?!
古帛紗ともぴったりの雰囲気で、思わず見入ってしまう。
そろそろ、来年の干支のお道具が出てきていますね。
ガオーと口を開けて、ちょっとびっくりした . . . 本文を読む
毎年、茶箱のお稽古をするわけですが、、、、
大きさを意識したことはありますか?
今年は雪月花・卯の花と纏めてお稽古を重ねたことで、それぞれの違いが意識できるようになり、
迷い手をすることが減りました。
そして、違いをはっきりさせるために昨年作った表に、稽古で気づく度に張り付けた付箋メモが溜まったので、茶箱点前の差別化表の完成にとりかかりました。
具体的に諸道具の配置を視覚化すべ . . . 本文を読む
茶箱のお点前、卯の花、雪、月、花の他に、
和敬点というお点前と、
御所籠を使った色紙点というお点前があります。
毎年茶箱のお稽古は、卯の花から始めていくと色紙点に行きつく前に終わってしまうことが多く、
残念ながら御所籠は数回しかお稽古したことがありません。
今年は卯の花や花のお稽古は自習にして、お願いして先生に御所籠のお稽古をして頂きました。
御所籠は蓋の上で紐を結ぶようになっ . . . 本文を読む
東京六本木のサントリー美術館で60周年記念展「ざわつく日本美術」が開催されている。
面白そうだと思いながら、そのままになっていた。
2021年8月3日付の朝日新聞夕刊を開くと、大きな赤い茶碗の写真が目に飛び込んできた。
逆さにすると現れるのは
「赤楽茶碗 銘 熟柿」本阿弥光悦
確かによく熟れた柿のような色合い、丸み。
手にすっぽりと収まりそうな。
「熟柿」と銘をつけたの . . . 本文を読む
先日、お嬢さんが茶道を習っている友人に会ったところ、
今、茶箱をお稽古し始めて、月をやっているんだけど、こんな話があるよ、と教えてくれた。
『月点前の香合は今は平丸形で掛合にのっていますが、手前が出来たとき、一燈好みの兎杵が使われたことから、掛合にはのらず、箱の中にはいっていた。
なので、手前も掛合をおろしてから、香合を取り出すという手順になる。』
目から鱗で、まずは一燈好みの兎杵 . . . 本文を読む
高島屋美術画廊のそぞろ歩き。
偶然出くわしたガラスでできた八寸。
枠が木でできていて、底の部分は海を思わせるような優しい色合いのガラス。
茶懐石では八寸はつきものですが、
八寸の器=木地という固定概念があったことに気づかせてくれました。
いいなあ、使ってみたいなと思いました。
特に暑い時期は涼しさも演出してくれるかと。
となりには、小さいサイズで長方形のものもあって、
お寿司 . . . 本文を読む
釣釜の季節を迎えました。
天井から吊るされた釜、揺れる風情には味わいがありますね。
二月の大炉から釣釜に変わると一気に季節が進んだように感じます。
さて、釣釜の時によく使われる雲龍釜の釜蓋は釜と同じ素材で、摘みは掻き立て鐶となっています。
掻き立て鐶とは、釜蓋の摘みに鐶(鉄の輪)がついているものです。
通常、鐶といえば、釜の両脇に付いている鐶付に通して、釜の上げ下げをする時に使 . . . 本文を読む
四カ伝のお稽古に入ると最初に唐物のお点前をします。
これまでと違った日本製(和物)ではない”唐物茶入”の扱いを学ぶのです。
茶道をご存知ない方のために、唐物について、簡単に説明しておきます。
そもそも唐物とは、中国大陸(唐土もろこし)から渡来した物品の総称だったもの。
村田珠光による侘茶の中で、唐物=”唐物茶入”を指す言葉になり、
文琳(ぶんりん)、茄子(なす)、丸壺(まるつぼ)な . . . 本文を読む