レジリエンス(resilience)とは、「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」
などとも訳される心理学用語である。「脆弱性 (vulnerability) 」の反対の
概念であり、自発的治癒力の意味である。(ウィキペディアより)
最近特にこのレジリエンスの弱い人が多いようにも思う、この力も訓練で
習得できるのだろうか?
レジリエンスという概念が注目され始めたのは1970年代だと言われている。
きっかけの1つとなったのが、第2次世界大戦でホロコーストを経験した孤児たちの研究でした。
孤児たちのその後を調査すると、過去のトラウマや不安にさいなまれ生きる気力を
持てない人たちがいる一方で、トラウマを乗り越え仕事に前向きに取り組み、
幸せな家庭を築く人たちもいたのです。
同じ経験をしながら、その後の人生が大きく違うのはなぜか?
研究から、逆境を乗り越えた人たちには共通の傾向がある事が分かってきました。
心理学者 イローナ・ボニウェル博士は次のように言ってます。
「レジリエンスには、思考の柔軟性が必要な事が分かってきました。
つまり、厳しい状況でもネガティブな面だけではなくポジティブな面を見いだす事が
できる人が、逆境を乗り越える事ができるのです。」
レジリエンスには、状況に一喜一憂しない感情をコントロールする力や、
自分の力を過小評価しない自尊感情が大きく関係する事が分かってきたのです。
“折れない心”の育て方 ~「レジリエンス」を知っていますか?~
こういう風なことがわかってくると、日本人の謙譲の文化はまさにこの
折れない心を育てにくい風土だと言えます。
出る杭は打たれるともいいますが、組織でもこんな集団規制文化があります。
昔は謙譲をする意識の中にも、自分自身の信念なり、自信を秘めていた
ようですが、最近はそんなこともなく。
逆に自意識だけ過剰で、実力もない人も増えているようです。
この自分の意識の持ち方、自信の持ち方、それを外に発信するその
バランスが非常に大事です。
柔軟性とか、一喜一憂しないとか、「ハプンスタンス・ラーニング・セオリー」と
共通するものがありますね。