ROUCHE’s ROOM

バイク乗りのKAORI(ROUGE)の日常記録です。
防忘録も兼ねております(^^;

「台風の神様」

2007-07-16 19:39:58 | ノンジャンル
この週末は台風で何処にも行けませんでした
オマケに今朝は地震まで・・・
各地の方々に被害が無いと良いのですが・・・

そんな折、この週末にピッタリなタイトルの絵本を
"しづた”さんからプレゼントして頂きました。
彼女の会社ガルマダッパ出版の記念すべき 第一版本です。

丁寧に作られた綺麗な装丁。
遠い夏の日を思い出させる甘く切ない情景が浮かぶ文章に
可愛らしい挿絵。
プレゼントなどにも最適な絵本かと思います。



あらすじは、病弱な少女”ひなこ”は
”アサヒ”君に淡い恋心を抱いていて
彼と仲良くなりたい、
彼のようにプールで元気に泳ぎたいと思っています。
プールで泳ぐ事は彼女にとっては命取り。
医者にも大反対されています。
けれど彼女は「心が強いから大丈夫」と信じています。
そしてある台風の日・・・
その日は彼女のBDでした。
彼女は彼と一緒に宿題をやる為に、
そして一緒にBDケーキを食べる為に
嵐の中、1km泳いだ位にビショ濡れになって彼の元へ行きます。
そして・・・・

・・・この先は是非、実際に読んでみて下さいね(笑)

こちらから購入出来ます
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903860000/mixi02-22/(Amazon.com)
http://garumadappa.com/shopping/shosai.php?pid=1182912886-586626&p=1&cat=1&x=39&y=7(ガルマダッパ出版)

届いて早速読んでみて最初に思った事は・・・
「なんて残酷な物語なのだろう」と。
けれど、この残酷さを
今の子供たちに是非知って欲しいと思います。
死がどういうものか・・・・
若くして死ぬ事が美しく思われたり、
また簡単に死を選んでしまったり・・・
また他者の命を軽んじたり・・・
ありきたりの言葉でしか言えないのがもどかしいけれど
この物語に「救い」はありません。

登場人物の誰の立場になって読むかで
感じ方は違いますけれど・・・
例えば主人公の”ひなこ”
これは私も彼女と同じく病弱なので気持ちが痛いほど解る。
でも彼女は幸せの絶頂で死んだけれど、
失ったものは大きすぎた。
例えば彼女のママの立場になったら私は気が狂うでしょう。
そして”あさひ”君・・・
彼はこの先、どんな風に生きて行くのでしょう。

この本は決して童話なんかじゃなく
命について深く深く考えさせられる本です。
子供だけでなく大人も読むべき本。
「泣ける」とか簡単な言葉では
片付けられない重さを持っています。


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