深夜の来訪者

真夏は夜が好き♪

＿＿夜という妖怪が、眞黒い王座によって
悠々とあたりを覆い、
只悪心の天使ばかりうろつく
朦朧と淋しい道を通り、
遠く仄暗いチウレから
空間と時間を越えて
荘厳に広がる荒涼と怪しい郷から
漸く私はこの国に着いた＿＿


闇を切り裂ようにして私は疾走る。
聞こえるのは風斬り音とエキゾーストノートのみ。

・・・・な～～んて(^^;
気取ってみましたが、早い話、
昼間の灼熱の中走るのを避けているだけなんですが（爆）

手賀沼の花火大会へ行く予定で、その後、夜走りする予定が
「ちょっと仮眠するつもり」が爆睡してしまい
起きたのは７時過ぎ。
会場へ到着するも、花火が終了する時間。

はぁぁ～～(-_-;)
先週は体調不良でバイクは×花火のみ。
で、今週は花火が×・・・・
ま、いっか♪
夜のお散歩を楽しんじゃおう。

でもね、本当に夏の夜にバイクで走るのは大好きなのです。
昼間走るなら、出来るだけ自然がいっぱいの
田園風景がいいけど
夜中の森は真っ暗で
前述の詩を思い浮かべてしまうのですよ。
夜は人工物がよく似合う。
なので夜の空港とか、首都高とかがお気に入りのコース。



夏の夜は長い。
時間じゃなくて、真夜中まで家々に灯が燈っていて
その１つ１つに色んな人生があると思うと
何故か綺麗で切なくて愛しくなってしまう。
往復１２０ｋｍ程度の夜のお散歩。
マシンも心も上機嫌で帰ったのですが・・・

ご近所さんを起こさないように
エンジンを切ってアパートに戻り
バイクをしまっている時、何処からか子猫が・・・
足元をスリスリ、尻尾を立てて甘えてくる。
撫でてあげるとガリンガリンに痩せているから
こりゃ捨て猫か迷い猫かも知れない。

でもゴメン！ウチのルーシェは猫のくせに大の猫嫌い。
オマケに高齢の上、超虚弱体質。
野良猫を家に入れたりしたら、病気の感染が心配だし
何よりストレスをかけたら持病の心臓の発作が・・・
仕方ないので、キャットフードを山ほど与えてドアを閉めた。
子猫は貪るように餌を食べて朝まで私を呼び続けていたので
罪悪感いっぱいで、何度もコッソリ窓から確認したりして
お陰で寝不足・・・・
でも、何時の間にか、彼女（♀だった）は
何処かに居なくなっていた。
大人の猫の一日分の２倍量の餌をたいらげて。

どうか、あの子が捨て猫ならば、
優しい人に飼って貰えます様に。
どうか迷い猫ならば
飼い主やお母さんの元へ無事帰れますように・・・