ROUCHE’s ROOM

バイク乗りのKAORI(ROUGE)の日常記録です。
防忘録も兼ねております(^^;

命日

2008-09-08 16:18:45 | ノンジャンル
今日は母の命日でした。
父と弟と弟の彼女と姪とで墓参り。
去年の今日は4日も寝て無い状態で
母の消え往く命を見守りながら病院に詰めていたのです。
なんだか遠い昔のような、あっという間のような。
あの日から私の生活は劇的に変わってしまいましたが
悲しみをバネにしたからこそ、今があるのかな・・・
母が倒れた4日の深夜、
母の遺影を見ながら
倒れた後は意識が全くありませんでしたから
「ママがママであったのはこの時間までだったんだね」
・・・と、ふと感傷的になったりして。

正直、まだ母がいない生活に慣れません。
実家での諸々の雑事や家事も母しか知らない事が
今頃になって出てきたりでパニックになったりします。
先日は給湯器のボイラーが焼きつきを起こしました。
冬場は灯油屋さんが定期的に点検してくれて
使った分だけ補充してくれ、
代金は銀行引き落としなのですが
夏場は自分で確認して少なくなったら電話して
来て貰って補充して貰っていたそうで、
私も父も他の家族も全く知らず、空焚きしちゃったのです。
私も誰も母の代わりにはなれない。
それだけ偉大な人だったと思います。

それでも私は私。
出来る事を出来る範囲でしていくしかない。
これからも色々あるのでしょう。
その都度、対処して行くしかないですよね。
幸いにも母の命日には新居での生活も落ち着いて
墓前に報告が出来たし、実家に近くなった分
実家への目配りや気配りもし易くなりましたしね(笑)
何はともあれ、本当の意味で一区切り。


冷たい世の中には住みたくないなら

2008-09-03 17:33:02 | ノンジャンル
話は引越前のアパート時代に遡ります。
書きたかったんだけど書く時間が無かったので(^^;

同じアパートに品の良い老夫婦が住んでいた。
挨拶程度の間柄だったけれど気持ちの良い方々だった。
それが奥様の方が入院されて、
「もう(死ぬまで)病院から戻れないだろう」病状との事。
日に日に痩せていくご主人を気にしつつも
毎日、元気に自転車で看病に通っていたし、
私自身も忙殺されてしまっていた、ある日の事・・・

2ヶ月程前のお昼ごろ、引越の為の片付けをしていたら
ガッシャーン!!と大きな音。
事故かと思って窓の外を見ても何も見当たらない。
近所の子供&モンスター・ペアレント達が
いつものごとく大声ではしゃいでいるだけ。
夕方になって用事があって外に出たときに
何気に老夫婦の部屋のドアに目をやると
なんと!ご主人が割れたお皿で血まみれになって
倒れているではないですか!
「さっきの音はこれだったんだ」と苦い気持ちで抱き起こし
「大丈夫ですか?」と訊くとハッキリとした言葉で
「大丈夫です」と答えてくれて一安心。

・・・それにしても、物音も倒れている姿も見える位置で
子供を遊ばせているのにも関らず、知らん振りの馬鹿親達。
あんな親に育てられたら情の欠片も無い子に育つな・・・
最悪、命を命とも思わない凶悪殺人鬼が誕生するかも。
などと腹立たしい気持ちでイッパイだった。

その後もオジイサンは何度も倒れ、
その度に助け起こし、私だけの手に余る頻度になったので
お隣のフジヨウさんにも気を付けて見てくれるよう頼んだ。
その矢先、私の引越の2日前の事・・・

いつものように出かけようと思ったときに
オジイサンが目の前で倒れた。
今度はモロに頭を打った姿を目撃したので
「今、救急車呼びますから」と言ったら「呼ばないで」と。
多分、奥様の治療費と家賃でお金が無いのだと思う。
それでも放っておけない・・・


と!その時、
友人が市議会議員に当選して活躍してる事を思い出した!
彼女に相談を持ちかけてみた。
同じアパートにこういう人がいる事、
独居老人じゃないので民生委員などの
行政の保護や訪問も受けてないような事。
今日の倒れ方はヤバイと思った事などなど・・・
時刻は夜の7時頃だったのに関らず、
彼女はすぐに行動してくれて然るべき課に依頼してくれ
(ココからは私は引越で忙しくフジヨウさんから
逐一報告をして貰ったのだけど)
翌日の午前中には係の方がオジイサンを訪問。
その場で救急車が呼ばれ病院に搬送されました。
オジイサンは2ヶ月程前の転等(多分あの時)が原因で
脳の中に血腫が出来、それが原因で四肢に麻痺が起こり
転倒を繰り返していたそうです。
病院に運ばれて緊急手術。
手遅れにならないで良かった・・・

麻痺などで動けないせいもあって
5日も飲まず食わずだったそうです。
もっと早く気付いてあげれば良かった・・・・
行政の方も何度か訪問はしてくれたそうなのですが
プライドの高い方で訪問を拒否されて、そのままだったそう。

でも私が助け起こした時、
オジイサンは確かに助けを求めた。
血縁者じゃなくても身近な人なら心を開いたのだろう。
行政に委ねて入院したので医療費の問題は担当の方が
良いように取り計らってくれるだろう。

・・・って事で、心の痞えが取れて
心置きなく引越す事が出来たのだけど・・・
これって決して特別でも他人事でも無い事。
高齢化社会、核家族化、隣人との関係の希薄さなどなど
自分達も、何時同じような状態になるか解からない。

何しろ大きな物音で倒れた人間を3時間も!
笑って何食わぬ顔で子供を車道で遊ばせていて
そのまま放置しておく事が出来る人達が多い世の中だもん。

「お役所仕事」と冷たいイメージの役所の人達の方が
余程、暖かかったよ。
大きな慈善は要らない。
でも目の前に困っている人や、困っていそうな人がいたら
ほんの少しだけ声をかけてあげるだけで違うと思うんだ。
今回の事も役所の人が
「本人が訪問を拒んでいた以上、
通報が無ければ動けませんでした。
多分、そのままだったら数日で亡くなっていたでしょう」
と言われた。


お節介と思われてもいいじゃん!
ほんの一言だけで誰かが救われるかも知れないし
それが当たり前の世の中で私は在って欲しいと願う。


この場を借りてフジヨウさん、オールアメリカンさん
ありがとう!


叔母から南天の木を頂きました。
「難を転じて福となす」「 無病息災」「防火・厄除け」として
庭先や鬼門にも植えると良いそうで早速植えました。