昨日は長野県の南に位置する南信地方を訪ねました。
松川町・駒ヶ根市・伊那市と短時間の旅でした。
伊那市にある寒天工場「かんてんぱぱ」を紹介します。
松林の中の広大な敷地に工場やショップやミュージアムなどがあり、観光客がたくさん訪れます。
青野恭典写真ギャラリーで信州の作品と野村陽子さんの植物細密画を拝見致しました。
野村陽子植物細密画館でのひとコマ:作品は撮れませんので
いつものことですが写真が不足してすみません・・・
伊那食品工業の主力は寒天ですが、いろいろ製品を開発して勢いのある会社で安曇野市にもショップがあります。
寒天とは海藻の天草(テングサ)などを煮詰め凍結・乾燥したものですが、江戸時代に京都の旅籠の主人が戸外に捨てたトコロテンが凍結し日を経て出来た乾物を発見したことから始まったそうです。
それが信州の伊那谷に入り諏訪地方の寒い地方で盛んになったのが現代につながっているようです。
写友で写真家の細川伸吉さんが茅野市の寒天作業を写真集にまとめています。
写真集はモノクロームで撮られていて、寒天造りの苦労が良くわかります。
寒天を作る作業は厳寒の地であることが条件ですが諏訪市や茅野市は適地であったのです。
細川さんの写真集は冬の風物詩としても味わいがあります。
地球の温暖化や寒天製法の進歩によってなくなりつつある、昔ながらの製法の写真群が貴重な記録としてまとめられています。
寒天工場に寄ったのに(寒天の写真)はなく内容もとりとめもなく、最後は写真集の力を借りてしまいましたが
海藻が厳寒の地で新しいもの「寒天誕生」となっている、人間の知恵は凄いです。
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