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農を継ぐ者。

2017年05月12日 | 甲府・四季の姿
東京は大手町の、とあるレストランで。


千葉県産タラのロティ べんり菜のクーリー添え

鶏肉のソテー わさび菜のピストゥーソース

自家製ポークパテとのらぼう菜のテリーヌ

からし菜 ルッコラ わさび菜のミックスサラダ

春菊のパスタ

なすとトマトのチーズ焼き

春菊のブレッド


食べるものすべてが、驚く程おいしくて、タラのロティべんり菜のクーリー添えは、それこそ、ペーストをなめるように食べてしまいました。チーズが大好物だから茄子とトマトのチーズ焼きは独り占めにして食べてしまったし、わさび菜のピストゥーソース、のらぼう菜のテリーヌも、春菊のパスタや、ブレッドも、なんて言ったらいいのだろう、ほんとに、その野菜がただの添えに終わらず香りが豊かで、存在感がありました。
思わず、「この料理、素晴らしいですね」とお店の人に伝えました。

シェフはこの方
名前を言ったら料理人の方たちはピンとくる偉大な父親を持ち、ご本人も国内外の一流レストランでシェフとして活躍されてきた方です。そのことを知らずに料理の提供あり、という心構えだけで行ったので、後から聞いて納得したのと得した気分になりました。

この日はちょっとしたカジュアルな会でした。実は提供されたメニュー、全てに共通していることがあります。

それは「甲府・中道で作られている野菜」が使われているということ。

野菜を作ったのは彼2014年の大雪災害ボランティアをきっかけに、決まっていた就職の内定蹴って東京から甲府の中道地区に農業やるために新卒移住して来た菅沼君です。

会は「菅沼が作った野菜は美味いのか!?みんなで食べて品評会@東京」だったのです。


素材の滋味豊かな味わいを様々な料理法で十二分に引き出してくれる一流の技をもったシェフと、命を懸けて作った菅沼君の野菜がつながったことで、日常の食べ物がとびきりなものになりました。



今年は菅沼君にとって移住して3年目の年です。彼はひたすらに農業に取り組んでいます。東京に住む仲間とともに菅沼君が住む甲府の中道をベースに「農継者」というグループをつくっています。この会はこの農継者の活動報告でもあり、大学生、農大の教授、農協関係者など、さまざまな農にかかわる人が参加していました。



「農継者」は実践する人の集まりです。農業体験や就農支援、初めての人へのミニツアー、地域農家さんのお手伝いの派遣等を通じて山梨の農業が抱えている問題を解決していくための仕組みづくりをしています。
活動の一つ「中道1000人プロジェクト」は、農業体験を通じて甲府市中道地区に若者を呼び込むというプロジェクトです。2020年の東京五輪閉会式までに1000人を中道に呼び込み農業体験させることを目指しています。トウモロコシの収穫やルッコラの植え付け体験のほか、インターンの受け入れや、中道の野菜でバーベキューもするそうです。すでに、4月15日には東京の学生が桃の授粉作業に挑戦したそうです。

5月20日にはスモモの摘果作業体験をするそうです。



この会場に、農継者のみなさんの発表やJA全農の方の話食い入るように耳を傾け、シェフに質問するなど積極的な青年がいました。


市川君です。

もともとは、去年の山梨・静岡・長野で合同で開催した3県合同セミナーに訪れ、甲府市ブースで「農業をして生活をしていきたい」と相談を受けたのが出会いでした。その出会いがきっかけになって甲府市が主催した中道地区での就農体験ホームステイに参加。その時の様子をまとめたVTRには菅沼君、市川君ふたりの姿を見ることが出来ます。


そしてこれが縁になりました。彼は中道地区の方たちとつながり、駒をひとつづつ進めていきました。
甲府の中道地区に移住し、この4月から山梨県農業大学校で本格的に農業を学び始めています。
出会いは去年の夏の終わりです。




農業を軸に、つなぐ。
人、農業、生活全て。
つないだ先には我々の生活が必ずあるのですから、そんな大切な基本を支えてつないでく方とともに歩めたらいいなと思います。





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