ガーデンナイト「地域の移住コンシェルジュ対談ナイト」、無事終了しました!
こちらが私の対談相手、前橋市の移住コンシェルジュ、鈴木さんです!
おいでくださった皆様、ありがとうございました。
また本来なら質疑応答や取材等のお時間がたっぷりある予定でしたが、21時の終了予定の時間までしゃべり続けてしまい、申し訳ありませんでした。
だれか私の口を縫ってください・・・
ガーデンナイトは前橋と甲府の地酒の交換から始まりました!
甲府が持参したのはもちろん、甲府のワイナリーの一升瓶ワイン!
ワインと日本酒で乾杯してはじまりましたが、肝心なコンシェルジュ二人はお酒を飲めず・・・二人は持参した甲府の水で乾杯となりました。
前橋はおいしいソースせんべいや豚肉のおつまみ、日本酒やイタリアはオルヴィエートの新酒ワインを持ってきてくださいました。なぜイタリアのワインなんだろうと疑問に思っていたら、イタリアのオルヴィエートと姉妹都市だからなんだそうです。
甲府はあわびの煮貝を大小色々取り揃えました!また、煮貝の煮汁がしみこんだローストビーフも!
どれもこれも評判最高!!おいしいーおいしいーと皆さんの声があちらこちらから聞こえてくるたびに「よっしゃ!!」と見えないようにガッツポーズ。鼻高々でした!
また私が踊っているようにも見えますけど・・・
コンシェルジュ対談という試みはこれまでになかったものです。
切り口が地方の就職や、生活にかかるお金のことなどについてということも大変珍しいことです。
就職活動の仕方だったり、産業や就職口のことなど、前橋、甲府それぞれの視点から話しましたが、共通、共感する部分が非常に多く、自治体の大きさは違えど地方都市の生活の成り立ちをよく理解することが地方での就職を成功させるポイントなんだなと思いました。
地方は職種にもよりますが、都心の収入より少なくることもあります。
地方での就職活動中、その額面に戸惑いを見せる人もいるのも確かです。
今の収入より下がるとなると、生活はできるのか?との不安が出るのは当たり前です。
収入と支出のバランスはどんな場所でも取らなければいけないとは思いますが、収入が減ったからといって生活の質が落ちるかといったら、そうとはいえない、というようなことを話しました。
経済産業省は、地方への移住・回帰の動きを後押しするため、生活コストの「見える化」システムを作成しました。
これは、市区町村別に、地域の家計収支や地域の暮らしやすさを貨幣価値で示すことにより、生活に係わる様々なコスト・ベネフィットを比較・検討することができるシステムです。約1万人を対象にしたアンケート調査を元に作られています。
http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/seikatsucost/index.html
このシステムに「地域の暮らしやすさ指標の貨幣価値」という項目があります。こちらはなかなか数値ではあらわす事のできない利便性、教育・子育て、医療・福祉、災害、自然環境、ライフスタイルといった暮らしやすさに関する貨幣価値が表示されます。
例えば「40歳代・夫婦と子供(小中高生)」世帯で甲府の貨幣価値を見ると、その額は年間にすると228万1787円ほどの価値があると試算されます。
では、東京で一番人口の多い世田谷区と比べましょう。
世田谷の貨幣価値は199万6926円ですから、その差にして28万円の差があります。言い換えると甲府に住むほうが価値が高いのです。
唯一劣るのは鉄道駅やバス停までの距離、飲食店の集積度とショッピングセンターの近さにおいてだけです。
特筆すべきは、「働きやすさ」。有効求人倍率は世田谷のほうが高いにも関わらず、貨幣価値は世田谷区9万3174円に対し甲府のほうが21万7303円と、その価値にして12万4千円も高いのです。
これは、通勤に関わる時間等が加わることにより価値を高めているようです。
項目も詳細に見ることができます。
それぞれの項目において、新潟、富山、石川、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、山梨といった中部地方の316自治体中でのランキングも出ます。
「病院までの距離」「高度な救命措置が可能な救命救急センターまでの所要時間」「地域活動(まちづくり、町内会、PTA活動など)に関わる人の割合」「地域保育所の待機児童率」「大学(短大除く)までの距離」「ショッピングセンターへの距離」「バス停までの距離」においては1位であり、
「治安の良さ」「小中学校までの距離」「老人福祉施設の在所率」「飲食店の集積度」「地域で取れた食材の入手しやすさ」といった項目も上位に位置し、甲府の生活の利便性というものはお金に換えるとかなりの貨幣価値になると出ています。
こうしたシステムがすべてではありませんが、地方へ移住する、地方で就職するということの不安を解消するひとつの判断基準でもあると思います。
経済産業省の生活の見える化システムで、今お住まいのまちの貨幣価値を見てみてください。
ガーデンナイトではこうした数値は出しませんでしたが、前橋も甲府も都会の生活にはない、また収入では得がたい価値を話せたのではないでしょうか。
甲府に住んでいて実感する何ものにも代えがたい自然環境の程よさ、生活、労働環境をとりまくゆとり感。そうしたことももちろんですが、こうしたコストベネフィットとしても、皆様にお伝えしていければなと思います。