先生「計算問題です。」
リズムよく、次々に児童に 答えを言わせる。
「この問題が、2年生のたし算のひっ算の問題だね。」
最後の「12+11」の計算を 指さす。
「前の授業で、35+12を学習しました。
ドーナツとわたがしを 買ったら、いくらになったかな?」
前回の、『ブロックで考える』『式で考える』を 簡単に振り返る。
「式、35+12=47、答え47円です。
お金で、考えると・・・」
お金などの具体物で 考えると、2位数と2位数の計算理解が
進む児童がいる。
先生「ひっ算で、計算すると・・・」
「くらいを たてに そろえて書いて、計算するんだったね。
35,一の位の数は?」
児童「5」
先生「47,十の位の数は?」
児童「4」
黒板に書いて、一の位と十の位の理解を 深める。
先生「今日の問題です。
34+3の ひっ算の仕方を 考えよう。
34と書く。
3の下に3と書く。」
児童 ざわつく。
「3は、そこじゃありません。」
先生「えっ!ここじゃない。」
児童「3は、4の下に、書きます。」
先生「なるほどね。では、その理由を 教えてください。」
児童「3は、ばらで、一の位の数です。」
「そこに書いたら、だめです。十の位の場所です。」
先生 児童の意見に従って、3を一の位に書く。
「一の位、4+3=7。
十の位、3はそのまま、30。答え37。
これでいいですか。」
児童「はい!」
先生 ひっ算の式を 書いた後、この式が示す考え方を
ブロックで 確かめる。
先生 黒板に
『ひっ算は、〇〇〇を 〇〇に そろえて けい算する。』
と書く。
「この〇に、言葉を入れて 読んでください。」
児童「分かった!」
「ひっ算は、くらいを たてに そろえて けい算する。」
先生「お見事です。
では、練習問題を、ノートにやってみよう。」
43+5 4+52 3+70
24+5 6+73 40+3 7+90
*ひっ算の学習の時、習熟するまで、位取りの線が入った紙を
印刷する。
これを、児童が、黒板に自分の計算を書くときに 使うと
書く児童も、見る児童も、位がはっきりして分かりやすい。
*1位数+2位数、2位数+1位数の計算で、誤答する児童には、
お金などの具体物を 使って、計算の仕方の理解を深める。