学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

「総合的な学習」と特別活動

2005-10-01 | 教育
総合的な学習については,
さまざまな実践が蓄積されてきている。
以前の現場の戸惑いも一段落して,
優れた実践も生まれているように思える。

しかし,よくよく考えてみると,
学校は,総合的な学習がカリキュラムに登場するずっと前から
総合的な学習に相当する教育効果をもつ教育実践を
行ってきたのである。

いわゆる特別活動がそれである。
特別活動は,運営の仕方によって,
教科学習で学んだことを生かして
主体的かつ体験的に学ぶことができる機会を
豊富にもっていたのである。

さらに学校行事や課外活動などには,
それぞれの学校の伝統と独自性が生かされている。

教科学習は,一斉授業形式でじっくりと行い,
特別活動で,活動的な学びの場を確保するという
かつてのカリキュラムが,
ちょうどよいバランスを保っていたように思うのだが,
これは,ノスタルジーだろうか。

「地域や学校、子どもたちの実態に応じ、
 学校が創意工夫を生かして特色ある教育活動が行える時間」とか
「国際理解、情報、環境、福祉・健康など
 従来の教科をまたがるような課題に関する学習を行える時間」という
「総合的な学習の時間」の意義は,
特別活動を拡充発展させていけば,
むしろ混乱なく学校現場に浸透していったのではなかったか。

特別教育活動が特別活動となり,
さらに縮小傾向にある特別活動の教育的な意義を
もう一度見直したいものである。

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