有為の深山

日々の徒然由無し事

敵に塩を送るか野田総理

2012-06-20 | 有為深山の床屋政談
野田総理が消費税増税に政治生命を賭けていることは、もうとっくに周知の事実です。
あれだけ本人が言っていれば、国民は耳にタコができていることでしょう。

それにしても、国民にとってみれば野田総理はとんでもないものに政治生命を賭けてくれてしまったな、というのが本音だと思います。
政権担当に経験豊富な自民党から政権能力に不安があっても民主党に期待をしたのは増税ではなく、行政の無駄を省くことに対してではなかったのでないでしょうか?
正して欲しかった税制の歪みは消費税だったのでしょうか?
財政改革をして欲しかったのは、消費税増税による財政改革ではなく、省益優先の財政であり、その利権に群がる族議員による無駄遣いによる財政ではなかったのではないでしょうか?

民主党のマニフェストには、4年間は消費税を上げないということでした。確かに4年間は消費税は上がらないみたいなので、マニフェスト違反ではないのかもしれません。
世界経済の状況だって、とても流動的です。増税のタイミングは非常に難しいでしょう。
国家財政が巨額に上っていることも、国民は十分に理解してますし、増税も止む無しとは国民も思っているようです。
でも、増税する前に、民主党が行政の無駄遣いを何とかしてくれると期待したのではないでしょうか?
4年間もあれば、行政の無駄遣いもかなりの部分がなくなると期待したのではないでしょうか?
行政の無駄遣いを正すのを自民党では、もう駄目だと思ったから、政権能力未知数の民主党に政権を担当させようと思ったのではないでしょうか?

それをそれをそれをよりによって、その自民党と組むとは!
国民に対する裏切りにも等しい!

野田佳彦の考えている国民って、どこにいるのだろう?
増税に対する説明もほとんど聞かないし、彼が想定している国民には、もう説明済みなのかもしれないが・・・

今の状況で選挙をすれば、民主党の大敗は間違いない。
野田佳彦が選挙のときまで総理大臣の職にあれば、彼が民主党最後の総理大臣になるだろう。彼の意に反しているのか、今となってはよく判らないが、民主党は崩壊するのは間違いないように思う。沈む船には誰も乗りたがらないものだ。そして野田佳彦に振り向く国民はほとんどいなくなるだろう。振り返る国民はいるだろうが・・・そう、彼はそういう意味で政治生命を賭けているのではないかと考えたくなる。思い出の人になるために。

自民党は漁夫の利を得るのかもしれません。そうなるかは解りませんが。
でも消費税を上げたのは民主党という逃げ道は残して置けるでしょう。
少なくとも民主党政権ではなくなりそうなので、自民党一党とは言いませんが、他党との連立による政権になる可能性が高そうですから。
なので民主党代表の野田佳彦は自民党に塩を送っているのでしょう。
その功績によって、選挙後は自民党員になっていたりして!?