前作を超えることの難しさ。
クリエィターにとって、もっとも難しく、いつも悩まされるのは「過去」を消し去ることである。
常に発表する作品が「傑作」でなければならない、世に作品を送り出すクリエィターの「生みの苦しみ」がそこにはある。
しかし、どうしても「過去」の傑作に後ろ髪を引かれ、その手を振り払わないと、そこから抜け出せない。
私自身もバンド活動時期、楽曲を制作するとき、必ず悩まされた難題である。
今回紹介する映画は「ドラゴンボールZ 復活のF」
前作「ドラゴンボールZ 神対神」に続く、シリーズの最新作である。
ストーリーを紹介しておこう。
ある日、フリーザ軍の残党、ソルベはドラゴンボールを全て集め、フリーザを生きかえらせようと画策する。
そして、地球でピラフ達の集めたドラゴンボールを横取りし、神龍にフリーザの復活を依頼する。
復活したフリーザは、身体がバラバラのパーツでしかなかったが、ソルベは自分たちで開発した再生装置にそのパーツを入れ、見事フリーザの復活に成功する。
復活したフリーザは、自分の戦闘力を更に増すため、数ヶ月に及ぶ特訓に励む。
期は熟した時、フリーザは千人を越える兵士とともに地球に飛来する。
だが、孫悟空とベジータは他の星で修行の最中、地球にはまともにフリーザと戦える戦士はいない。
それを良いことに、フリーザ達は地球への攻撃を開始するのだが......
物語は極めて単純である。当然のごとく、孫悟空とベジータは「瞬間移動」で地球に戻り、フリーザと闘う。
最後はハッピーエンド。設定に難ありのエンディングである。
前作「ドラゴンボールZ 神対神」は以前このブログで紹介したとおり、人間の「エゴ」に対する警鐘を主題に、しっかりした映画であった。大人も観る価値のある出来であった。
しかし、今回の作品は主題がない。
物語全体を通じ、観る者に訴えるところがない。
私は「ドラゴンボール」シリーズが好きなので、物語の展開に多少ワクワクしたものの、全盛期の次の展開への期待感には届いていなかった。
前作が良い出来だったので、今回もと期待したが、残念ながら今作は前作をしのぐ作品とはならなかった。
冒頭にも書いたように、クリエィターが過去を消し、常に傑作を生むことは至難である。
天才漫画家「鳥山明」にしても、常に傑作を生むことはできないのである。
ドラゴンボールシリーズが好きな方には、お勧めであるが、前作程の期待はできないとだけ言っておこう。
2015年、日本製作、カラー、94分、監督:山室直儀、脚本:鳥山明
クリエィターにとって、もっとも難しく、いつも悩まされるのは「過去」を消し去ることである。
常に発表する作品が「傑作」でなければならない、世に作品を送り出すクリエィターの「生みの苦しみ」がそこにはある。
しかし、どうしても「過去」の傑作に後ろ髪を引かれ、その手を振り払わないと、そこから抜け出せない。
私自身もバンド活動時期、楽曲を制作するとき、必ず悩まされた難題である。
今回紹介する映画は「ドラゴンボールZ 復活のF」
前作「ドラゴンボールZ 神対神」に続く、シリーズの最新作である。
ストーリーを紹介しておこう。
ある日、フリーザ軍の残党、ソルベはドラゴンボールを全て集め、フリーザを生きかえらせようと画策する。
そして、地球でピラフ達の集めたドラゴンボールを横取りし、神龍にフリーザの復活を依頼する。
復活したフリーザは、身体がバラバラのパーツでしかなかったが、ソルベは自分たちで開発した再生装置にそのパーツを入れ、見事フリーザの復活に成功する。
復活したフリーザは、自分の戦闘力を更に増すため、数ヶ月に及ぶ特訓に励む。
期は熟した時、フリーザは千人を越える兵士とともに地球に飛来する。
だが、孫悟空とベジータは他の星で修行の最中、地球にはまともにフリーザと戦える戦士はいない。
それを良いことに、フリーザ達は地球への攻撃を開始するのだが......
物語は極めて単純である。当然のごとく、孫悟空とベジータは「瞬間移動」で地球に戻り、フリーザと闘う。
最後はハッピーエンド。設定に難ありのエンディングである。
前作「ドラゴンボールZ 神対神」は以前このブログで紹介したとおり、人間の「エゴ」に対する警鐘を主題に、しっかりした映画であった。大人も観る価値のある出来であった。
しかし、今回の作品は主題がない。
物語全体を通じ、観る者に訴えるところがない。
私は「ドラゴンボール」シリーズが好きなので、物語の展開に多少ワクワクしたものの、全盛期の次の展開への期待感には届いていなかった。
前作が良い出来だったので、今回もと期待したが、残念ながら今作は前作をしのぐ作品とはならなかった。
冒頭にも書いたように、クリエィターが過去を消し、常に傑作を生むことは至難である。
天才漫画家「鳥山明」にしても、常に傑作を生むことはできないのである。
ドラゴンボールシリーズが好きな方には、お勧めであるが、前作程の期待はできないとだけ言っておこう。
2015年、日本製作、カラー、94分、監督:山室直儀、脚本:鳥山明
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