この日は、兄、母、私の3人で作業しました。
直売所開設の時期に近づいてきたので、駐車場や営業時間等の案内看板を作りました。
とはいえ、毎年手書き(汗)
義姉は子どもの頃から書道を習っていたので達筆ですが、私はヘロヘロ流ヨロヨロ文字。
いや、兄や母よりはマシか…という手書き文字。
書きたくはなくても書かざるを得ないので、店頭にこの文字が掲げられるのか…とクラクラする思いをグッと我慢しながら書きました。
さてこの日は主に擦傷防止の段ボール片を挟む作業でした。
↑分かりにくいですが、右端の果実の下側、左側の2つの果実の間に段ボール片を挟み込んでいます。
全国の果樹園で必ずやっているとは限らず、柔らかい緩衝材を挟んでいることがあったり、やり方はいろいろ。
私の実家の場合、段ボール片で、使用済みになった時に回収せず地面に落としたままにします。
冬に耕耘する際に土中に鋤き込んで生分解させるためです。
それと、亡き祖父の生前は、ザブトンはさみと呼んでいました。
当時は段ボール片を挟んでいたのかなぁ?
他の資材だったのかもしれません。
なにせ、私は初めて経験している作業ですから。
↑元々調子がやや不良だった果樹が枯れ始めていました。
果樹園に生えている木は、全てが素晴らしい成長をするとは限りません。
中には少し調子が悪い木が存在します。
30年くらい前、父に教わった時は、苗木を植えて5年くらい成長させてから果実を成らせ、10年で採算が取れ、15年が収量最盛期、20年で伐採検討、25年で伐採。
ま、全てがこの計画通りとはいかないのですが、こんな感じです。
そして、その30年前と全然違うのは気候変動です。
暑すぎる夏のせいで、もう実家の果樹園では、メイン農産物を育成する気候ではなくなりつつあるのを実感しています。
同じ品目ではなく、他の品目への改植を検討してもいい時期です。
以前から兄には、ライチを植えよう、と提案しているのですが、鼻で笑われています(苦笑)
さて農産物の自動販売機の近くで作業をしていたら、幼馴染Kちゃんのお母様が声をかけてくれました。
Kちゃんのお父様は、収穫シーズンにお手伝いに来てくださる方です。
挨拶を交わし、父のこともお伝えしました。
Kちゃんのご両親は、私の両親と同世代ですから、誤嚥性肺炎と言えば理解してもらえます。
父が不在の直売シーズンだなんて、そんな日がもうすぐやってきます。
次回も楽しくお手伝いしたいです。
☆おまけ☆
先日、入院中の父に、母、兄、伯父が面会できたそうです。
伯父は父の長兄で、父より12歳年上の方で、私からみれば、そっくり兄弟で2人とも亡くなった祖母似。
ですが、父はその伯父のことが分からなかったみたいです。
そのことを教えてくれてくれたのは、実家の祖母(母方の祖母)で、入院中の父には1度も会っていません。
あーあ、私はまた仲間外れにされているなー、と悲しみがあります。
もう入院中の父に私が会うことはないけれど、父の様子も巡り巡って噂程度にしか耳に届かないけれど、父が生きていることだけは漏れ聞こえてくればいいや、という気分です。
物心ついた頃から抱えていた、私だけなんか違う、私だけ家族じゃあない、という圧倒的な寂しさを再び突きつけられています。
そして祖母もあまり父のことを知らされていません。
この日は、祖母に父があと2か月は実家に戻ることはない、と伝えました。
本当は、母は父を自宅で介護したくないのです。
だからこの先ずっと、父が自宅で寝起きすることなんて無いのです。
祖母にそれを伝えると、おそらく母とケンカになるので言えません。
おばあちゃん、ゴメンよ、本当のところを教えられなくて…と心苦しいです。