ゆうパックを出してきて…と頼まれた。
私は窓口利用のときは隣駅の郵便局を使っている。
ここの郵便局の方達は本当に雰囲気がよくて、お気に入りだ。
興味のないセールスのお話も、つい聞いてチラシも受け取るくらいこの郵便局が好き。
だって、この郵便局が無くなって困るのは私だから。
さて、せっかく隣駅まできたので、以前から気になる場所があったので行くことにした。
今回、写真が多めなのでお暇な時にご覧ください。
ここは郵便局から少し歩いて行ったところの小学校脇。
いつも不思議な地形だと思っていた。
学校の敷地が道路よりだいぶ低い(1メートルくらい)。
私は二ケ領用水の末端の1つである中丸子用水のなれの果てで、ここが溜池か、分水樋かな?と思っていた。
ただ、それにしては多摩川に近すぎる立地で、頭の中に「?」を思い浮かべてばかりいた。
ふと横を見たらビワだ!
6月に色づくのだが、歩道から眺められるのも楽しいだろうな。
すこし横道に入る。
知らなかったら、この先に幼稚園があった。
ちょうど登園時間だった。
不規則な形の交差点なので、区画整理が宅地開発の波に追いつかなかったのかな?と想像してしまう。
この道の先はブルーシートに覆われていた。
幅員増加のための工事なのか、それとも間違って私道に入ったのか??
急いで通過する(明確に私道だと分かるところは撮影しない主義。微妙なときは遠目で撮影、後は急いで通過する主義)。
以前も紹介した中丸子緑道。
ここは二ケ領用水のなれの果て、中丸子用水を暗渠にしたものだと思っていた。
周辺から少し低い土地なのが分かるだろうか?
見た目にも用水跡としか思っていないと「用水跡だからね」としか感じられない。
ヒペリカム。花は咲いていない。
ヒペリカムを見るといつも元上司のM部長を思い出す。
M部長は、社屋の端に咲いていたヒペリカムの花を摘んできて「この花の名前、知っている?」と聞いて来たことがあった。
私が「西洋オトギリソウですね?」と答えた。
ヒペリカムのことなのだが、花の名前を答えられたのが私だけだったせいか、とても気に入ってもらえたきっかけになった。
またお互いに『智恵子抄』が好きだったことも大きいのだが。
今思うと、M部長はロマンチストだったなぁ。
中丸子児童公園。
何だろう?と近づくと桜の木にチリトリが掛かっていた。
なんだか微笑ましい。
今日、見に来たのはこの、有吉堤竣工百年の碑(ありよしつつみしゅんこうひゃくねんのひ)。
大正3年に起きたアミガサ事件をきっかけに出来た有吉堤。
今は郷土史に興味たっぷりの私だが、小学生の時に習った郷土の歴史はそれほど学びたい気持ちがなかった。
故に、アミガサ事件と有吉堤は名前だけ。
場所もふんわりとうろ覚え。
ところが先日、記念碑が中丸子児童公園にあると知った。建立は昨年10月だという。
そして、先ほどから中丸子用水の暗渠だと思って、段差があるなぁ…と思っていたのは、有吉堤の堤防跡だと記念碑に書かれていた!
えー!知らなかったよっ!
ちょうど石碑の背景に見えるのが、有吉堤の土手の傾面だという。
今は多摩川に大きな堤防がある。
その堤防が出来るまではこの堤防が多摩川の堤防だったという。
この背景の斜面の上に道路があって、本数は少ないけれど市バスが通っている。
すぐ近くに南武沿線道路という幹線道路があるのでなぜ並行して、バス路線があるのかな?と思っていたが、郷土の遺産でもある道路だったわけだ。
中丸子児童公園は、この時間は誰もいなくて、桜吹雪を独り占め。贅沢な時間だ。
公園脇の道から多摩川の土手を目指す。
土手に上がる道。階段を上がって、多摩沿線道路に出る。
この道は多摩川沿いのいわゆる産業を支える道路。
インフラ整備の点ではまともな市内縦貫道を持たない川崎市では、信号が少なく、歩道が少ないので、トラックが非常に高速で通過して怖い。
しかもここの横断歩道は、信号もないので命がけ…というスリル満点だ。
多摩川右岸(川崎市側)に出て、上流を眺める。
奥に東海道新幹線の橋が見える。
対岸は東京都大田区。キヤノンの工場や、タワーマンション。東京側には桜並木がある。
今日の目的地の1つ、この風景を見に来たんだ!
ハマダイコンの花で、こんな風景を楽しめる場所が、こんな近くにあるだなんて知らなかった!
土手を降りてみよう。
獣道のような通路もあった。
再び土手上に登る。
土手から武蔵小杉のマンション群。
河川敷にはゴルフ場がある。
ここから見ると、多摩川に中州があって、水鳥が見える。
が、ゴルフ場があって近づけない。
近くで見られたらな…と思いつつ、野鳥に詳しくないのが残念!
桜とともに武蔵小杉のマンション群…と思ったら、最初に紹介したビワの木がある小学校の校庭。
この小学校の敷地の奥に有吉堤があることになる。
多摩川の下流方面。いずれ東京湾に注ぐ。
羽田空港はこの写真のずーっと奥にあることになる。
さてハマダイコンを眺めたので、今度は信号がある場所を探して多摩沿線道路を渡ることにした。
多摩沿線道路。路肩あっても、歩道はない。信号があってもかなり怖い。
さあ、自宅の隣駅までは、この道を進めば5分程度。
今日は1時間くらいの散歩だったが、土手のハマダイコンがこんなにスゴいことになっているとは知らなかった。
地元の風景なのに。
今日は土手を巡って、知らないことばかり。
知るって楽しい!
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