実家の農園のお手伝いもすでに来年の収穫に向けての作業が始まりました。
今回は強新梢の剪定です。
意味が分かりますか?
新梢は今年生えてきた新しい枝のこと。
強は、力強いという意味。
剪定は不要な枝を切り落とすこと。
要するに今年の春に芽を出して力強く伸びた枝を切り落とす作業です。
作業は、午前から両親、兄、私、午後から義姉も合流してやりました。
写真の枝で言うと、空に向かって真っ直ぐに伸びている枝のうち、防鳥網を突き抜けていたり、網にこすれている枝を切り落します。
長い枝だと3メートルくらい伸びています。
この作業をしないと、防鳥網を畳む(収納)できません。防鳥網を畳まないともし冬に大雪が降ると網や棚に積もって支柱が果樹の枝を巻き込んでへし折れます。
それは重労働と減収による大損害につながります。
さて、枝を闇雲に切っていいわけではなく、主枝の先端はなるべく長く切るし、夏季誘引という作業がしてある枝はちょっとだけ遠慮気味に切り落します。
このあたりは長果枝剪定(ちょうかしせんてい)という果樹の剪定方法を知っておかないとできない作業です。
この剪定には剪定バサミでは対応できないので、太枝切りハサミを使います。
果樹に立てかけてあるハサミを使います。
直径4センチくらいなら女性でもラクに枝を切り落とせます。
だがしかし、ずっと上を向いてハサミ(1.7キロ)を上に向けて使うので体力は必要です。
以前は両親も使っていたのですが、だんだん使いづらい重さになってきたそうです。
結果、今は兄か私しか使えないみたいです。
ちなみに兄と父は充電式剪定バサミを使っています。
これは充電池のコンプレッサーでハサミを動かすので、誤って棚の番線を切る可能性があるくらい強力。
指なんて簡単に切り落とせます。
ゆえに私には怖すぎて使えません。
そのかわりこの日は、電動運搬車の使い方を教わりました。
この機械は、充電池で動く猫車といえばいいのかな?
作業道具を載せて移動させます。
普段は収穫作業で使ったりしますが、重い太枝切りハサミや電動剪定バサミを何丁も載せて移動できます。
電動だからオートマチックかと思っていたら、なんとギア付き。
前と後ろの切替スイッチとブレーキくらいなので、使っていてなんだか面白い…もし私が子どもの頃にあったらいい遊び道具にしちゃったかも。
しかも農園内の急斜面から落としてしまったかなぁ?とも思うから親は触らせてくれなかったかもしれません。
次回も楽しくお手伝いしたいです。