makoto's daily handmades

津田山越え

今日のハロワ帰りに、どうしても行きたいところがあった。

武蔵溝ノ口駅南口から出発。

平成28年度にバスターミナルが完成するらしい。


旧大山街道。末長のねもじり坂方面を望む。


高津区役所前の枝垂れ梅。
このまま宮前区方面に進もうかと思ったら、脇道になんか見えた。


変電所。こんな所にそんな施設があるのか…知らなかった。


変電所前の道は、水路の暗渠らしい。このまま進もうと思ったら、行き止まり。バス通りに戻る。


奥の陸橋は、国道246号線。


平瀬川にかかる上の橋に到着。ここから畑に咲くハクモクレンを望む。
ここのハクモクレンはとても思い出深く、この風景が大好き。
この風景を見るために 仕事帰りにここを歩いていたくらい。
去春、仕事のことや足のことで揺れ動く心をハクモクレンを眺めて落ち着かせていた。
この風景をまた見られることに感謝したい。


敷地外から眺めさせていただく。個人の敷地なので公道からゆっくり眺める。
通行量が多いので、通行の邪魔にならないように。
この風景がいつまでも続いてほしいと願いつつ、こんなに駅から近いところでこの農地を維持できるなんてすごい!
この風景を眺められる今、この瞬間に感謝したい。
都市部では農地の保全がどんなに難しいことか。


橋のたもとの石碑。前から気になっていたのでじっくり見る。


角度を変えると石橋供養の文字。

しかもこの石碑、慶応三年と書かれていた!江戸時代ではないか!明治維新も乗り越えて、凄いなぁ


さて、今日はここから平瀬川の山越えを見に行こう!


高津区の生産緑地の看板、緑色に白地だったはずだけど、白地に黒字に変わったんだ…前のデザインは区ごとに違う色だし、字は消えるし、使えないなぁって思っていたんだよね。
ここは梅らしい。たぶん梅の実のためかな?


同じ敷地にハナモモがある。どう見ても切り花用。ざくり跡がある。


平瀬川にかかる南武線の線路。踏切を探して、渡らないと…。


どう見てもハナモモの「ざくり」と「そくり」の跡がある。
このあたりも馬絹の花屋が農地を借りているのだろうか?


生産緑地。奥は梅らしいが、手前は今年、ざくりをしたらしい。ピンク色の花はハナモモ。今年はざくらなかった木。

ざくり=木から新梢を切り落とす
そくり=切り落とした新梢の成形をするため余計な脇芽や切り口を整える
しおり=成形した新梢の花芽の向きを整えてい草でまとめる

宮前区馬絹は、昔から花卉農家が多いが、実際にはほかの農地を借りて生産していることが多い。
神木本町辺りも昔は花卉農家が多かったが、最近はどうなのだろう?


ここにこんなにハナモモがあるだなんて知らなかった。


ここにも農地があった。駅のすぐ近くとは思えない。


踏切を見つけた。


うわっ!津田山駅のすぐ脇だ。
踏切を渡ると南武沿線道路に出るので、平瀬川方面に向かう。


中の橋から、津田山(駅名ではなく、山の名前)を望む。
いつも平瀬川はどうやって津田山越えをするのだろうか?と思っていたが、なんと山のトンネルを掘っていた!知らなかった!


鉄塔には川世線の文字。川崎から世田谷に繋がる電線だ。鉄塔は線下保障の問題があるから、公的な場所にあると聞いたことがある。
とりあえず、鉄塔を追えば平瀬川も追えるかもしれない…と考える。


急登が続く。途中の公園で休む。


何だろう?山頂でもないのに石碑がある。


え?犬養毅って、総理大臣の?驚きが止まらない。
この隣に津田山の由来が書かれている石碑があった。津田山は玉川電鉄の社長、津田興二氏が戦前の東京オリンピック招致(結局戦争で頓挫した幻のオリンピック)の一環でここに選手村を作ろうとした。そのために山を丸ごと開発のために購入したらしい。
そういえば、津田山駅の昔の名前は「日本ヒューム管前」だった。
ここに選手村が出来ていたら、どんな発展をしたのだろう?


石碑前の風景。けっこう眺めが良くて驚く。

さて、山頂はどこだろう?とフラフラ歩くのももの、住宅街の中なので自分が不審者に思われないか凄くドキドキする。


久地の地名が着いている!やったぁ、山を越えそうだ。
ここで私はちゃんと表示を見ず「久地緑地」を「久地緑道」と見間違えていた。


さっきの鉄塔の系統と同じ川世線の表示。


河津桜、もう葉が出始めている。


舗装されていない下り坂。かなり急なので気が引けるが歩いてみる。
小鳥の声がたくさん聞こえる。とても清々しい。


どう歩いても、下に見える府中街道らしき道路に出られない。
同時に左足首がここで痛み始める。
一人歩きだし、ここには他に誰もいないし、諦めて元の入口に戻ろう。


どう見ても家庭菜園があるのだが、ここは川崎市の管理地ではないのかな?あれは何なのだろうか?

入口に戻ってここが「緑地」だったことに気がついた。緑道なら、旧川の流れか廃線跡のことが多いから通り抜けが出来るが、緑地だとそうとも限らない。
はぁ、迷っている間に足が痛くなったよ~!バカだなぁ、私。


「たまのよこみち」と言うのは初めて知った。もう15年以上も前から名前がついているのに!


中原区では滅多にお目にかかれないコンクリート道路。この輪っかの模様、地下駐車場以外では滅多に見ないなぁ。


適当にフラフラ坂を下ったら、日露戦争関連の石碑。


手水場の脚が凝った彫り物になっている。




神使は狛犬。二頭とも子供連れなのは少し珍しいかもしれない。


社殿。ここは久地神社。溝口神社の分社とのこと。
神社がこんな低い位置にあるのはあまり見たことがないかも。


水が流れる音がするのでみると平瀬川のようだ。


すぐ近くに久地円筒分水。国の有形文化財。
少し困ったのは、案内板が少しずつずれて、内容も少しずつ角度を変えたとらえ方で書かれている。案内板の内容をまとめて、1枚ならばもう少し分かりやすいのになぁ。
そもそもこんなに案内板があっただろうか?


二ヶ領用水本流との合流点。


円筒分水の桜の木。まだまだこれから咲くのだろう。


円筒分水から本流が流れ出る。


ここから先は中原区辺りとは様子がかなり違う。水量も多い。


この橋はフェンスは川崎市が整備しているが、橋自体は他の場所とかなり違って私橋っぽい雰囲気。中原区でも私橋を見ているが、いくら生活用とはいえ、二ヶ領用水にかかる橋が私橋というのは腑に落ちない。


このような案内板がある。さすが有形文化財。


これは国道246号線にかかる歩道橋。


梶ヶ谷方面を望む。


多摩川方面を望む。


この歩道橋の真下二ヶ領用水が流れている。今まで知らなかった。


私が社会人になってすぐの頃まではここが高津市民館。現在はすくらむ21。


中原区にはこのタイプの案内板がないと思う。高津区オリジナル?


用水の雰囲気も全然違う。


高津区の階段は狭くて急な印象。


人間国宝濱田庄司氏にちなんだ濱田橋。
益子焼にちなんでお皿型なのかな?石碑だけど。


旧大山街道と交差する大石橋。


雁追橋。元々は平瀬川にあったらしい。
ここまで来たら、左足首の痛みが気になり、ふと見上げたらノクティのロゴが見えた…。
武蔵溝ノ口駅の近くだ。
今日は新城等々力まで歩こうと思ったけど、ここで心が折れる。
電車で帰ろう。


武蔵溝ノ口駅のキラリデッキの枝垂れ梅。もうほとんど花はなかった。


今日は、津田山越えで終わった感が強いが、初めて行くところ、初めて見るものが多くて本当に面白かった。
一方で、まだ多摩丘陵らしい坂道はなかなか歩きづらいモノなんだと気がついた。
そしてとても温かい日差しで、着ていた薄手コートは手で持って歩くことに。
今週末は寒いそうだが、今日はハクモクレンも見られたし、小鳥のさえずりもたくさん聞けたし、まだまだ私は川崎市のことを知らないなぁと思わせてもらった。
それにしても平瀬川、津田山をトンネルで抜けていだなんて知らなかった。
なぜ今まで気がつかなかったのだろう。

コメント一覧

makoto
迷子寸前
偶然性を楽しむ街歩きですが、今回は途中で地図を見るかかなり迷いました。
帰宅してからさすがに地図を見ました。

学生時代に読んだ古文書には、平村や初山村の人が船を持っていて水運に関係していたのです。
どう考えても、平瀬川から溝口や二子を通らないとそんなにたくさんの船は要らないはずと思いました。

でも今は久地辺りで多摩川に合流するし、「栄橋」交差点は、平瀬川にかかる橋だというし、さっぱり分からず、それ以上は古文書を追うのをやめて、他の課題に取り組みました。

それにしても川の流れを追うのは、かなり勘が鋭くないと難しそうです。

「津田山」も、本当は七面山が正式な名称だとも知らなかったです。
身近なことなのにふだんは見逃してしまったまま、何の疑問もなく過ごしているモノだなぁ、と感じています。
ふるやのもり
平瀬川
こんばんは。
川崎探検ですね。
またまた懐かしい風景です。
見せてくださってありがとうございます。

平瀬川はもともとは溝の口駅あたりを流れていたのですが
度々氾濫するので川の流れを変えて溝の口の手前で
多摩川に流れ込む様にしたそうです。
今でも溝の口の駅あたりに平瀬川の川あとが残っています。
栄橋は確か平瀬川にかかっていた橋だったと思います。
gooの地図で古地図が見られます。
興味があったら見てくださいね~。
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