この日は先日届いた新苗植え付けから。
新苗は3種5本ずつあるので、種類ごとにまとめ仮植えです。
これから1〜2年間育ててから、来年定植します。
だがしかし、無事に育つとは限らないので12本くらいが定植できればいい方ではないかと思います。
その後チッパーで剪定枝の粉砕(ウッドチップにします)します。
チッパーは大変大きな音が出ますので、耳栓をしての作業。
兄と2人でチッパーを使いましたが、何かの指示をする時はハンドサインでやるしかありません。
農作業用運搬車で3台分のウッドチップを作ったら、この日の分は終わり。
爆音作業に疲れるかと思ったら、剪定枝を束ねていた畳のヘリを拾い集めて再利用するために束ねる方が面倒くさい作業だと初めて知りました。
次に剪定諸作業です。
いつも通り太枝切りをしていたら、兄から「主枝と亜主枝の先端を先に処理しておいて」とのこと。
ニイチャン、それはやったことないから教えてよ。ちなみに川崎市の援農講座では「主枝と亜主枝の先端は園主が処理するものだから、援農の人はやらないもの」と教わったよ。
ま、そんなことに動じない兄は、相変わらず「こうだろ?ここはこうだろ?で、ここはこうだから…」という私には理解しがたい言動でなんとなくこんな感じ、という説明をしてくれました。
私はこの農園の樹形を見て育ってきたので、ま、こんなもんだろ?でなんとなく理解できる部分もあります。
やればどうにかなるかな?と。
それに仕上げに兄がおさらいしてくれるというので、やれるだけのことはやってみるか、という気分になりました。
果樹の剪定作業は、単に枝を切るだけではありません。
1.長果枝、短果枝というならせ枝(果実が実る枝)の剪定作業
2.主枝と亜主枝という太枝の先端処理
3.ならせ枝の誘引
4.切り落とした太枝の切り分け
5.切り落とした枝の枝束ね
6.癒合剤塗布
7.束ねた剪定枝の運び出し
8.剪定枝のチッパー処理
9.ウッドチップの搬出
10.ウッドチップの堆肥化
11.ウッドチップ堆肥の搬入と圃場散布
これらが一連の作業となって進行していきます。
私が経験していないのは、1、7、9、10、11です。
1は果実の価値に直結するので私は頼まれてもやりたくないです(苦笑)
7、9、10、11は作業用運搬車や重機を使うので、私には苦手とする部類ですが、いずれは覚えた方が兄の負担が減るであろう…と思っています。
なにせ兄しか使いこなせない農機具が多すぎるので、私としてはなるべくダブルキャストで使いこなせる(ホントは全員が使える方がいい)ようにしたいンですけれどねぇ。
そう思っているのは私だけなのかもしれません。
さて、この日も入院中の父と面会してきました。
手も足も随分むくんでしまって、足はこれで感覚があるのかな?と思うくらいです。
私が足を骨折して手術した時でさえも、こんなにもむくんではいなかったンじゃあないかな?
沖縄の従弟夫婦に赤ちゃんが生まれたこと、その赤ちゃんを見せに来たいと言っていることを伝えました。
でも父は「いい(必要ない)」とのこと。
でも赤ちゃんのお姉ちゃん、Tちゃんの話をしたら思い出したみたいです。
1年前に会ったTちゃんとの交流は、父には楽しい思い出の1つだったのでしょう。
この日も父は痰が絡んで苦しそうな場面もありました。
つらそうな父を見るのは心が痛みます。
とはいえ、中心静脈栄養で生きながらえているし、兄や母が延命を望んだのだから仕方がありません。
父にとって苦しい時間も1人で過ごす時間も命とともに長引かせることになっているのには、どうにも私には受け入れがたいのですが諦念せざるを得ません。
次回も楽しくお手伝いしたいです。