この日はまず野菜畑で小松菜の種まきから。
この時期の小松菜の種まきは、お正月のお雑煮用に間に合わせるためです。
※当地周辺の伝統的なお雑煮は鶏肉、小松菜、ダイコン、かぶ、里芋あたりが入る醤油味のすまし汁です。
今後の気候にもよりますが、早く成長すればクリスマス頃の収穫。
これではお正月には育ち過ぎるので、ここから1週間ずつずらして3畝作る予定だそうです。
もし天候(主に気温)が多少ズレても、お正月用には必ず間に合う、という予定です。
これは実家のような野菜は片手間という栽培方法ならどうにかなりますが、野菜農家の場合はこの調整が腕の見せ所なんでしょうねぇ。
次に前回までに掘り起こした果樹の土落としです。
果樹の根っこには土がこびりついていますから、バールのようなもので掻き落とします。
母と私の2人がかりで1本あたり20分くらいかかるでしょうか、ガリガリ掻き取る作業です。
私はあとでチッパーで粉砕するときに土が飛び散るから掻き取るものだと思っていました。
兄に確認したら、土がついたままチェーンソーで切り分けると刃がすぐにダメになってしまうからだそうです。
そしてチッパーで粉砕はしないで焼却処分なんだそうです。
し、知らなかった…。
そういえば、昔は年末の餅つきの時に竈に突っ込んでいたな…。
それに私が幼児の頃は風呂釜は薪で焚いていたので、その時に薪として使っていたな…と思い出すことがたくさん。
そうか、昔はそうやって燃料に使っていたのよねぇ。
亡くなった祖父の知人には、果樹農家なのだけれど銭湯を経営していた方がいらしゃって、周辺の果樹農家から剪定枝を仕入れていた方がいました。
もう何十年も前の話ですし、昔は随分おおらかだったな、と思う事例ですね。
このあとはブドウの予備剪定を少し。
手前が私の長靴。
だいたい1メートルくらいに枝を切り分けて積み重ねておきます。
あとで母が畳のヘリ(廃品利用)で束ねておいてくれます。
ブドウは枝が長く伸びる(だいたい3〜5メートル)ので、年明けの本剪定に向けて、主枝)亜主枝から50センチほど残してバチバチ切っていきます。
それと未成熟の枝は根元からバチバチ切ります。
ブドウの剪定枝は、あとでチッパーでウッドチップにして2年かけて堆肥化します。
それをまた果樹園に戻して撒くので、エコといえばエコ。
でもチッパーの騒音でご近所さまにはご迷惑をおかけしているので、環境にいいなかは不明です。
私がブドウの剪定枝作業を手伝うのは今年で3年目。
一昨年と去年は父に教わりながら作業しましたが、今年は父は入院中。
もう2度と父に直接指導してもらえることはないです。
たった2シーズンだけれど、父に教わったとおりにやれば、この作業は簡単です。
それに今回予備剪定をした果樹園は、8月の直売所シーズンに暇をみては絡みついたツル切りやサス(脇芽)を私がバチバチ切っていました。
おかげで昨年までのように棚の番線や防鳥網に絡みついていることがなく、大変作業がやりやすい!
ま、それは私の感想であって、兄や母には感想を聞いていませんけれどねぇ(汗)
写真の剪定枝は2本の枝を棚から引き抜いて切り分けた状態。
この日はだいたい枝80本くらいを予備剪定して切り分けたので、またもや手の指が筋肉痛になりそうな予感です。
なによりも今回は剪定バサミの研ぎが少々甘かったので握力もかなり使った感じです。
ハサミ研ぎの腕も上げないと作業が捗らないなぁ、と反省点もありました。
日々寒くなって来ていますが、農作業時はかなり暑くなりがちです。
寒暖差に負けずに体調管理もしていきたいです。
次回も楽しくお手伝いしたいです。