予定では9日に全国高校野球大会(甲子園)が開幕する(おそらく雨で中止だろうが…)
その高校野球である改革が行われようとしている。それがタイブレーク制度の導入だ。9回になっても決着がつかない場合、延長戦は無死2・3塁や満塁から試合をスタートさせるというもの。こうすることで早期の決着を生むことができ、選手、特に投手を守ることができる。
実はこの制度、私も少年野球時代に経験がある。無死2・3塁からバッター3番からスタートというルールだった。(相手の3・4番が強打者でピッチャーだった私は「おいおいおい」と思いながら投げたものだ。試合は1点差で負けた。しかも最後の打者は私だった)
デメリットとしては2006年の夏の決勝のように斎藤佑樹(早実、現在日本ハム)と田中将大(駒大苫小牧、現ヤンキース)のような壮絶な投げ合い(延長15回で引き分け再試合)のようなドラマチックな試合はなくなる。
私の個人的な意見としてはこのタイブレークシステムの導入には賛成。
例えば「熱投・200球完投」「2日で500球投げ抜いた」などというのはさぞ‘美談’のように聞こえるが、真夏のクソ暑い時期に、まだ体ができあがっていない高校生に必要以上投げさせるのは酷というもの。確かにドラマ性は薄れるかもしれないが、ここで無理をさせてしまうと野球生命、投手生命を縮めることになる。おそらく済美の安楽投手はすでに肘を故障したこともあり、プロで活躍するのは厳しいのではないだろうか?大人はまだ大人になり切っていない高校生を守る必要がある。
またタイブレーク制度と同じく、野球留学についても検討する必要があると思う。これは以前、問題になったが、いつの間にか話が頓挫したように思える。
例えば青森代表の八戸学院光星は青森代表でありながら、青森出身者はベンチ入り18人の中で2人しかいない。これで青森代表と言えるだろうか?青森県民はおらが県の代表と言えるだろうか?言えないと思う。
今年、注目の右腕・松本裕樹(盛岡大付)は神奈川出身。その盛岡大付もベンチ入り18人のうち岩手出身者は6人しかいない。
野球留学そのものを全否定するつもりはさらさらないが、せめて「ベンチ入り18人のうち、半分は地元出身者でなければならない」というルールを作らないといけないと思う。
例えば智弁和歌山は毎年のように甲子園に出場してくる(今年は県大会決勝で敗退)が、他の都道府県選手の受け入れは一学年2人までと決めている。これは高嶋監督が「甲子園に出場した時に、和歌山代表として応援してもらえるように」という意図からだ。
野球留学についても再考する必要があるのではないか?いずれにしても高校野球の主役はあくまで高校球児。そのための改革をお願いしたい。そこに‘大人の事情’はいらないのだ。
その高校野球である改革が行われようとしている。それがタイブレーク制度の導入だ。9回になっても決着がつかない場合、延長戦は無死2・3塁や満塁から試合をスタートさせるというもの。こうすることで早期の決着を生むことができ、選手、特に投手を守ることができる。
実はこの制度、私も少年野球時代に経験がある。無死2・3塁からバッター3番からスタートというルールだった。(相手の3・4番が強打者でピッチャーだった私は「おいおいおい」と思いながら投げたものだ。試合は1点差で負けた。しかも最後の打者は私だった)
デメリットとしては2006年の夏の決勝のように斎藤佑樹(早実、現在日本ハム)と田中将大(駒大苫小牧、現ヤンキース)のような壮絶な投げ合い(延長15回で引き分け再試合)のようなドラマチックな試合はなくなる。
私の個人的な意見としてはこのタイブレークシステムの導入には賛成。
例えば「熱投・200球完投」「2日で500球投げ抜いた」などというのはさぞ‘美談’のように聞こえるが、真夏のクソ暑い時期に、まだ体ができあがっていない高校生に必要以上投げさせるのは酷というもの。確かにドラマ性は薄れるかもしれないが、ここで無理をさせてしまうと野球生命、投手生命を縮めることになる。おそらく済美の安楽投手はすでに肘を故障したこともあり、プロで活躍するのは厳しいのではないだろうか?大人はまだ大人になり切っていない高校生を守る必要がある。
またタイブレーク制度と同じく、野球留学についても検討する必要があると思う。これは以前、問題になったが、いつの間にか話が頓挫したように思える。
例えば青森代表の八戸学院光星は青森代表でありながら、青森出身者はベンチ入り18人の中で2人しかいない。これで青森代表と言えるだろうか?青森県民はおらが県の代表と言えるだろうか?言えないと思う。
今年、注目の右腕・松本裕樹(盛岡大付)は神奈川出身。その盛岡大付もベンチ入り18人のうち岩手出身者は6人しかいない。
野球留学そのものを全否定するつもりはさらさらないが、せめて「ベンチ入り18人のうち、半分は地元出身者でなければならない」というルールを作らないといけないと思う。
例えば智弁和歌山は毎年のように甲子園に出場してくる(今年は県大会決勝で敗退)が、他の都道府県選手の受け入れは一学年2人までと決めている。これは高嶋監督が「甲子園に出場した時に、和歌山代表として応援してもらえるように」という意図からだ。
野球留学についても再考する必要があるのではないか?いずれにしても高校野球の主役はあくまで高校球児。そのための改革をお願いしたい。そこに‘大人の事情’はいらないのだ。
高校野球が危ない! | |
小林 信也 | |
草思社 |