第1章 自衛隊の一般知識編(自衛隊があるのってなんでだろう?
自衛隊ができたのはなんでだろう? ほか)
第2章 さまざまな活動編(PKO
国際緊急援助活動 ほか)
第3章 陸上自衛隊編(陸上自衛隊って、なんだろう?
班に連隊、師団って、なんだろう? ほか)
第4章 海上自衛隊編(海上自衛隊って、なんだろう?
水上艦艇と戦う海上自衛隊 ほか)
第5章 航空自衛隊編(航空自衛隊って、なんだろう?
戦う荒鷲、要撃戦闘機 ほか
「艦隊の盾」一切の邪悪な物を退けるギリシャ神話上の盾「イージス」。
1973年、アメリカ海軍の試験艦ノートン・サウンドでのイージス戦闘システム試験運用後、スプールアンス級駆逐艦が、初のイージス艦としてデビュー。
イージス艦は、敵の航空機やミサイルの脅威に対する「艦隊の盾」としての役目を持つ。
100以上もの目標を探知できるSPY-1フェイズド・アレイ多機能レーダー、戦闘指揮システム、武器管制システム、そして垂直発射ミサイル装置(VLS)などから構成されたイージスシステムは、優れた目標探索・探知・攻撃能力などをイージス艦に与えている。
第一潜水隊群:呉
第二潜水隊群:横須賀
「海の猟犬」、魚雷艇の後継者、ミサイル艇
第二ミサイル艇隊:京都、舞鶴
第三ミサイル艇隊:佐世保
初の海上警備行動発令、不審船事案
平成11年3月23日の朝、能登半島沖不審船事案
航空総隊は東京都府中市に司令部がある。
そして、北部航空方面隊、中部航空方面隊、西部航空方面隊、南西航空混成団と、警戒航空隊、偵察航空隊、飛行教導隊などの部隊から編成されている。
航空自衛隊には、航空総隊、航空支援集団、航空教育集団、航空開発実験集団などの様々な部隊や機関が存在する。
「戦う荒鷲」、要撃戦闘機
防衛白書では「来襲する敵戦闘機を迎え撃ち、空対空ミサイルや機関砲によって撃墜することを主任務とする戦闘機」と、要撃戦闘機を定義している。
支援戦闘機
航空支援集団(第1~3)
自動警戒管制組織:バッジ・システム
防空作戦や対領空侵犯措置などが適切に行えるよう、指揮命令や航跡情報など、必要なデータを自動的に伝達・処理する全国規模の指揮通信システム。
これは、固定レーダーサイト(防空監視所)や、各航空方面隊や南西航空混成団に設置された防空指令所、そして担当区域の航空作戦を指揮する作戦指揮所などにより構成されている。
早期警戒管制機
そもそも航空自衛隊は、航空機などが日本へ侵攻、あるいは不法に侵入してこないかどうかを全国28ヵ所にある固定レーダーサイトや移動式レーダーで監視している。
背中に載せた巨大なお皿のようなレーダーと、その機動力を生かして、地上のレーダーでは十分カバーできないエリアや、低空から侵入してくる航空機の監視などにあたっている。
このうちE-2C早期警戒機は、日本中を震撼させた1976年のいわゆるミグ25事件をきっかけに導入が決まったものだ。この事件、ベレンコ中尉の操縦するソ連ミグ25戦闘機が、亡命目的で函館空港に強行着陸したものだ。このとき超低空で侵入してきたミグ25に対し、航空自衛隊は適切な対処ができず強行着陸を許してしまった。そこで空中で警戒監視を行って航空機が低空で侵入しても困らないように早期警戒機の導入が決まった。
「ホークアイ」の名を持つE-2Cはもともと米海軍の艦上早期警戒機として開発された。
機体上部の捜索レーダーは、半径370km以内の目標の方位及び距離並びに30,000m以下の目標の高度が測定できる。また探知した多数の目標を自動追尾できるコンピューターなども搭載。
現在E-2Cは警戒航空隊の第1飛行班:青森三沢に、E-767は同じく警戒航空班:静岡浜松に配備。
地対空誘導弾、ペトリオット(愛国者)
航空救難隊
千歳救難隊、小松救難隊など全国10ヵ所に配置
遭難した航空機の搭乗員を捜し出して、その命を救う必要がある。困難を極める任務だ。
救難隊は航空支援集団下にあって、航空救難などを行う航空救難団に所属。
救難員になるには、航空自衛隊の中でも最も過酷なものの1つといわれている「救難員課程」を修了する必要がある。救護法などを学んだ後、陸上自衛隊の空挺教育隊:習志野市において、パラシュート降下の基礎を身につける。その後、救難教育隊:小牧市での救難員課程の教育が始まり、潜水訓練や海上へのパラシュート降下、山岳地帯での捜索救助訓練、そして過程修了直前の総合訓練などといった厳しい訓練を受けることになる。
このうち冬山において、頂上付近にいる遭難者を救出するという想定の総合訓練は、重い山岳救助用装備を携行して山すそから捜索に向かい、発見した遭難者の延命措置、搬送、救難ヘリコプターの誘導、吊り上げによる収容という、実行動に則した活動を行うものだ。
偵察航空隊
茨城県百里基地:第501飛行隊
発見した獲物は必ず撮影するという、「見敵必撮」が持ち味の偵察航空隊は、その優れた偵察能力を発揮し、地震や火山噴火などの災害派遣において、被害状況の撮影や火山活動の偵察を実施し、関係機関への資料提供などを行っている。RF-4E偵察機
ジャンボジェット機も飛ばす自衛隊、特別航空輸送隊
政府専用機
1992年航空自衛隊は、千歳基地に臨時特別航空輸送隊を編成。
政府専用機を飛ばす第701飛行隊、そして機体の整備を担当する整備隊から構成されている。
政府専用機の運行や保守・管理は、自衛隊に委ねられているため、パイロットなどはすべて自衛官だ。また国賓などの機内サービスを担当する客室乗務員役も自衛官である。なお客室乗務員とは言わず空中輸送員という。
大空の軽業師、ブルーインパルス
そもそも航空自衛隊に編隊曲技飛行チームが正式に発足したのは、1960年。
正式名称「空中機動研究班」その後特別飛行研究班、戦技研究班に改称。
ただこの正式名称はさすがに堅苦しいということで「天竜」というニックネームがつけられた。
その後、コールサインの「インパルス・ブルー」を逆にした「ブルーインパルス」というニックネームが採用され現在に至っている。
展示飛行を専門任務とする第4航空団第11飛行隊:松島基地